2015年8月12日水曜日

《番外編》議論されない議論の場

安保関連法案の
審議が行われて
おりますが、
衆議院の段階から
安倍首相が
『訊かれていることと違う話を始める』
『質問に答えない』
そういった答弁を
繰り返し、
実質的な議論が
なされておりません

参議院では
中谷防衛相が
出る幕が増えましたが
同じ状況が続いています


■知らない?

2015/8/11
参院特別委員会で
小池共産党議員が
防衛省の内部資料を提示し
『法案は今審議中なのに成立前提で
 資料が作成されている
 これは大問題』
と訴えました

内部資料は
防衛省統合幕僚監部の内部文書
5月末時点で
作成されたものと
見られます
衆院審議開始が
5/19であるため
その後すぐに作成された
ことになり、
最初から成立ありきで
あったということです

これに対し
中谷防衛相は
『ご提示していただいている資料が
 いかなるものかは承知をしていない』
と答弁しました

要は防衛省が法案成立後の
動きを記載した資料を
防衛大臣が『知らない』と答えたのです


■不適切な答弁

防衛省の内部資料は
8月法案成立
来年2月に施行とされ、
その他南スーダンPKO
についても
来年3月から
新法制に基づく運用
とされていたり
そうしたスケジュールを
含めた新法案の
説明資料となっております


資料を見たい方は
『防衛省統合幕僚監部の内部文書PDF』

(共産党公式ページの
 『戦争法案の施行前提に自衛隊が部隊編成計画』
 という記事
 掲載されています)

雑多な資料まで
防衛大臣が把握している
必要はありませんが、
こういった重要な資料を
大臣が知らない
などということが
ありえるのでしょうか?

『成立ありきのため議論から逃げたい』
という思惑で知らないと
言っているのか、
隠したい資料がバレて
しまったため知らないと
言っているのか、
いずれにしても不適切な答弁です


■あったらしい

これに対し
小池議員は
『資料をすぐに確認して下さい』
と要求し審議は一時中断、
資料の存在が確認されると
中谷防衛相は
『同じ表題の資料はあった』
と答えました

ここからの質疑は
まるで噛み合わない
酷い内容でした


■噛み合わない

小池議員は
『こういうことを
 統合幕僚監部が
 検討していることを
 大臣は知っていたのか?』
と問うと
中谷防衛相は
『この資料をどうやって
 入手したのか分からないので
 即答ができかねますが
 法案の先取りは控えなければならない』
というように
訊かれたことに答えない
謎な答弁を始めます

小池議員
『ガイドラインと法案成立を
 受けた今後の方向性を
 防衛省が検討していたことを
 大臣は知らなかったのか?』
中谷防衛相
『ガイドラインは策定済のため
 検討しても良いと思いますが
 法案の中身の運用などは
 法案が通った後の作業になる
 しかし法案の中身を
 担当官省職員が知ることは
 当然であると思います』
小池議員
『答えになってないです』

『資料には【軍軍間】と
 書いてある
 これは自衛隊と米軍ですか
 自衛隊はいつから
 軍になったんですか』
(自衛隊が軍だと違憲になってしまう)

こういった質問にも
中谷防衛相は答えず、
引き攣ったような半笑いで
謎な答弁を繰り返しました
恐らく大臣も自分で何を
言っているのか
よく分からなくなってきて
半笑いになっている
ものと見られます


■終わりに

『訊かれていることと違う話を始める』
『質問に答えない』
これは実質的な
自民党の審議拒否です

衆院審議では
100時間以上使った
と自民党は主張していますが、
実質的には
自民党が審議拒否を続け
0時間の審議ですよね

こんなことで
いいのでしょうか?

国会の様子を
動画で見ることも
できます
『新たな内部文書で重大問題発覚。審議ストップ、散会に』
 (YouTube)

メディアでは
一部しか報道されませんが
動画で見れば
全部を見ることができます

全部を見た方が
その酷さが分かるので
オススメですよ


ではまた!


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