2015年8月4日火曜日

《番外編》デモの矮小化にご用心

最近『SEALDs』
という名称を時折
ニュースで見かけるように
なりました

『SEALDs』は
 (シールズ:Students Emergency Action for Liberal Democracy - s)
 (自由で民主的な日本を守るための、学生による緊急アクション)

大まかには学生主体で
デモを行っている団体
というイメージでしょうか

最新ニュースで
自民党議員がこの『SEALDs』
に対し問題発言をツイートした
というものがありましたので、
そうした問題発言を
取り巻く色々について
記述していきたいと思います


■問題ツイート

2015/7/30
武藤自民党議員は
ツイッターで
SEALDs(シールズ)の主張を
「だって戦争に行きたくないじゃん、
 という自分中心、極端な利己的考えだ」
などと書き込みました

この問題で炎上し、
2015/8/3には
ニュース記事になっています

どうしてこうした
書き込みが行われるのか、
狙いを探ってみましょう


■利害

利害関係で言うと、
 A:『SEALDs』は安保法案反対デモを行っている
 B:安保法案は自民党が通したい法案である
 C:武藤貴也は自民党議員である
この3つの要素があるため
武藤自民党議員にとって
『SEALDs』は不都合な団体
ということになります

自分にとって不都合な団体を
無力化したい、
そう思うかどうかは
議員の性格しだいなのですが
この議員は『思う』方の人間だったのでしょう

ですので、
根本の狙いは
(この議員にとっての)不都合な団体の無力化
であると思われます


■レッテル貼りとは

ここで一番用いられる手法が
レッテル貼りです

SEALDs(シールズ)の主張を
「だって戦争に行きたくないじゃん、
 という自分中心、極端な利己的考えだ」
などと書いていますが、
この議員の書き込みだけを見た人は
『SEALDsは戦争に行きたくないと言っている』
『自分中心、利己的』
といったイメージを抱く
可能性があります

レッテル貼りとは
『SEALDs=○○』
というイメージ付けなので、
まさにこれが狙いでしょう

そしてイメージ付けが
世間に広まることで
『SEALDs』を世間から嫌われる
ように仕向けたい
という狙いも見えてきます


■矮小化

レッテル貼り、
世間から嫌われるようにする、
そして『SEALDs』の影響力を低下させる
=無力化
までが一連の流れというわけです

この一連の流れで
デモまたはデモをする団体を
無力化することを
『デモの矮小化』
と言います

こうしたデモの矮小化を狙った
レッテル貼りは
真偽不明な情報である
場合が多いので
真に受けないようにしましょう


■検索する

こうしたレッテル貼りでも
『そうなのか!』
と思ってしまう人も
多いですので、
真に受けないために
どうしたら良いかをご紹介します

方法は簡単です
デモ団体の公式ページを検索するのです

今回の件では
『SEALDS』とか『シールズ』
とかの検索ワードで
公式ページが出てくるハズです

デモをする団体なら
公式ページに必ずその主張が
書かれているハズなので、
その全文に目を通しましょう


■果たして

武藤議員の
書いている断片的な、
そして一方的な記述と
果たして合致するのか?

わたしは『SEALDs』公式ページを
覗いてみましたが
立憲主義、生活保障、平和外交を
軸としたかなり長い文章で
構成された主張でした

デモというのは
こうした主張を踏まえての
活動ですので、
武藤自民党議員の
断片的な、そして一方的な記述は
全くの的外れでしょう
(というか、この議員は公式ページなど見ずに書いたのでしょう)

※この議員の主張というのも
 ニュース記事だけで
 判断するのはよろしくないので
 この議員についても
 検索しておきましょう
 『武藤貴也』で公式ページが出てきます
 そこからツイッターやらブログやらに
 飛べますので、
 この議員の主張も全文が読めます
 『SEALDs』について
 他にも呟いているようですね


■終わりに

各種デモ団体への
レッテル貼りは非常に
横行しています

こうしたものは
常に『デモの矮小化』
という狙いがあるのを
念頭に置いておきましょう


ではまた!


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