2014年11月30日日曜日

《番外編》2014年 11月を振り返ります!!

そろそろ師走となります!
もう一年が終わっちゃうよ! な人も
やっと年末か・・・な人も
いかがお過ごしでしょーか?


今考えていることは沢山あるのですが、
その中の一つを紹介したいと思います
まあ、専門知識があるわけではないので
こんなのあったら良いな、というものですが


◆ 電子書籍の可能性について


私は電子書籍の有効的な販促モデルを一つ考えてみました
どこかの編集の人がもし見ていたら
考えてみてほしいのですが

例えば、打ち切りになるシリーズがあるとします
1巻は好調、
2巻から低迷、
3巻はもうここで打ち切りにしよう

こんな感じで編集サイドが考えているとしましょう

こんな時、4巻を電子書籍のみ発売
としてみるのはどうでしょーか?

電子書籍のみであれば印刷が不要となります

作者としては続けたい、
でも編集サイドはもう刷りたくない、
こんな両方のニーズをいっぺんに叶えることができるのです!

でも紙媒体無しってのは制約上やっちゃいけないのかな??
それならその制約を変えていく方に頑張っていってほしいけど・・・

とりあえずこの発想なら
電子書籍が紙媒体を圧迫しません
売れ筋なら刷り続ければ良いのですから

そもそも売れ筋だから良い作品とは限りません
様々なニーズが本当はあるハズで、
1巻打ち切りとか2巻打ち切りとか、
そうしてやめてしまうより
作者の気が済むまで書き続けられる環境というのが
あると良いと思います
続けている内に人気が再燃とか
後から日の目を浴びるとか
あるかもしれませんから
(そうなればレーベル側はローリスクで売り上げアップアップですよ!)

この『電子書籍のみ発売』という
レーベル側にローリスクな販促モデル、
どこか検討してみると良いかもしれませんよ~


ではまた!


2014年11月29日土曜日

六花の勇者4 9個星です!!

タイトル : 六花の勇者4
賞種   : ―
出版   : スーパーダッシュ文庫
著者   : 山形 石雄
イラスト : 宮城


今日のインプレダクションはコレ!
純ファンタジー作品です!


評価は
★★★★★★★★★☆
9個星です!!


勇者

ドズーの情報を基に
とある神殿へ向かうが――
情報が錯綜するファンタジー
今回もかなり良かった
偽情報の中に真実が埋もれて
しかうかもしれない、
しかもどの情報を信じるかで
疑念も出てきたりするという
緊張感がよく出ています
ロロニアの過去、それから
アドレットの故郷の回です
安定して面白いシリーズ、オススメですよ


今日の甘口!

・流れ
  六花の勇者一行は
  凶魔【ドズー】たちと協力関係になり
  凶魔たちの事情を少し話してもらった
  そして魔神討伐前に寄る
  場所ができた
  凶魔【テグネウ】の隠し聖具が
  あるという
  その名は【黒の徒花】
  黒の徒花の正体を知るため、
  一行はそれが造られたとされる神殿に向かう・・・という流れ
・テイスト
  今回は謎解きというより
  純ファンタジーですね
  勇者達とは別に
  【黒の徒花】の正体を知っているという
  キーマンの視点も盛り込まれています
  でもキーマンは一般人で、
  既に凶魔によって操り人形にされているので
  体の自由がほとんど奪われ心だけしか生きていません
  そんなキーマンは六花の勇者を
  倒す指令の通りに戦わされますが
  何とか【黒の徒花】の正体を伝えたいと
  いうもどかしい思いに駆られます
・キャラ
  【アドレット】は中心人物の男性
  『地上最強』を自称する
  剣技が足りない分は小道具で
  トリッキーな戦い方をして補うタイプ
  それだけでなく割と真っ直ぐで努力家
  【ロロニア】は<鮮血>の異能者の女性
  アドレットよりもさらに真っ直ぐ
  凶魔の操り人形になった人間達を
  救おうと必死になる
  【ライナ】はアドレットの同郷で友達
  現在は凶魔の操り人形<屍兵>として
  半ゾンビ状態
  でも【黒の徒花】の正体を知っているので
  何とかそれを勇者達に伝えたいと思っている
・構図
  黒の徒花の正体に辿り着くまでの
  構図というか構造が面白い
  正体を伝えたいライナがいる、
  でもそれとは別に
  凶魔の策略で
  勇者達に偽情報を流そうとする
  <屍兵>もいるので
  ライナの行いも偽情報として勇者に伝わって
  しまいそう、というような
  複雑な構造になっていて面白いです
  正しい情報が偽の情報に
  呑み込まれてしまうかもしれない
  という緊張感が味わえますね


今日の辛口!

・描写
  1巻からそうなのですが、
  誰々が言う、誰々が何何した、
  みたいな書き方が
  やや雑な感じがあるかな
  それを補って余りある面白さが
  あるから良いんですけどねw


以上、
もどかしい思いの?!
ファンタジー作品でした!


2014年11月28日金曜日

蒲生邸事件1 読みました!!

タイトル : 蒲生邸事件1
賞種   : ―
出版   : 大活字文庫
著者   : 宮部 みゆき
イラスト : ―


今日のインプレダクションは一般文芸のコレ!
日常+ファンタジー作品です!


旧だけど旧でない

ホテルにいた怪しげな客
その正体は――
時間旅行のファンタジー
なかなか良かった
日常からファンタジーへの転換が
あ~そう持っていくのねという感じで面白い
思春期になると能力が~っていうのも
ちょっと苦笑してしまう
1巻だとまだ事象が起こりました、で
終わっているので
これからどうなっていくのかが気になるところ


今日の甘口!

・流れ
  予備校受験のために宿泊したホテル
  そこは旧蒲生邸と言って
  陸軍大将の屋敷の跡地に
  建っていたホテルだった
  そこの宿泊客で印象的な男がいた
  その男はいるだけで周囲が
  薄暗く感じる陰鬱をまとった男
  ある日ホテルが
  火事になってしまい、
  陰鬱をまとった男と炎の中に
  取り残されてしまう・・・という流れ
・テイスト
  作中における『現代』も今からは
  それなりに前の年なんだけど、
  そこから2・26事件のあった
  時代まで飛ぶ、ということになります
  蒲生邸の主人がその時代の人
  のようですね
  時間旅行をする前の日常描写は
  念入りなので
  日常が終わる時のギャップが好きな人には
  良いかもしれません
・キャラ
  【孝史】は主人公少年
  受験に落ちて浪人中、
  予備校の受験に上京してきた
  大学受験に落ちたからか、
  皆が自分をバカにしている
  みたいな卑屈さがある
  【闇を放つおっさん】は謎の男
  身なりはきちんとしているが
  彼がいると周囲が薄暗く感じる
・表現
  主人公が卑屈だったり
  時間旅行後の慌て方や現実逃避が
  普通系の人って感じで
  普通系を求める人には
  親しみやすいかも


今日の辛口!

・表記
  『僕』と『俺』が混ざっていた
  ような気がするかなw


以上、
時間旅行の?!
日常+ファンタジー作品でした!


2014年11月27日木曜日

諸刃のヴェセル 8個星です!!

タイトル : 諸刃のヴェセル
賞種   : ―
出版   : スーパーダッシュ文庫
著者   : 雪野静
イラスト : ふゆの春秋


今日のインプレダクションはコレ!
SF作品です!


評価は
★★★★★★★★☆☆
8個星です!!


ブラックボックス

人型兵器【ヴェセル】
企業同士の思惑が絡み――
人型兵器のSF
それなりに良かった
主人公とヒロインの何気無い会話や
空気感というのが軽い中にも
青春っぽい成分が感じられて良い
進みは非常に遅いので、
キャラ達のやりとりを重視して
読むと良いかもしれない
キャラが多い分そこに注力して描いたのでしょう


今日の甘口!

・流れ
  戦車や戦闘機が席巻していた
  時代を終わらせた兵器【ヴェセル】は
  美少女型や美少年型で、
  魂を兵器に移すことによって操作する
  世界は新資源で溢れていた
  それは適性があれば視えるし
  無ければ視えないというものが沢山の種類存在する
  そんな新資源で動くのがヴェセル
  ヴェセル関係の研究所で
  働く少年はヴェセルを使う実験に携わっていた
  ある日、旧型だけど何だか特別な改造を
  施したヴェセルが研究所を襲撃してくる
  巷にはヴェセルのオリジナル機が
  存在しているらしいけど、関係は・・・という流れ
・テイスト
  人間と見た目は変わらないロボに
  意識を移し、そして戦うことができるというものです
  痛みのフィードバックも無いようで、
  そこら辺はライトな設定かな
  でもシンクロ率?を上げると痛みもくるみたい
  そして、これらは国というより企業を
  主体として動いていく形式みたいですね
・キャラ
  【楓】は主人公
  女慣れしていない
  目立たない性格?
  【カノン】はヒロイン
  性格は普通系女子
  でも極度のヴェセルオタクで
  型式だのパーツだのを語り出すと止まらない
・描写
  企業の思惑だったり
  戦いにおいてのすっきりしない感じとか
  そこら辺は泥臭さを出していますね


今日の辛口!

・戦闘
  戦闘についてはちょっと
  間延びしてしまっていたかも
  緩急をつけて描くと
  良いかもしれないです


以上、
魂を兵器に移す?!
SF作品でした!


2014年11月26日水曜日

搭乗者科の最下生 7個星です!!

タイトル : 搭乗者科の最下生
賞種   : 第8回HJ文庫大賞・金賞
出版   : HJ文庫
著者   : 志木 謙介
イラスト : トナミ カンジ


今日のインプレダクションはコレ!
ロボットファンタジー作品です!


評価は
★★★★★★★☆☆
7個星です!!


無限虚構

ロボット内部に棲む魔女と出会い、
少年は最下位パイロットから一転する――
巨大な敵と戦うロボットファンタジー
それなりかな
会話の運びに『人間同士の会話』
みたいな空気感があって
滑らかな読み口
映像をイメージしやすいタイプかな
続きがありそうな感じなので
次は独自色を出せると
良いかもしれない


今日の甘口!

・流れ
  殆どの陸地が海に沈んでしまった世界
  科学を得た人間が信仰を捨てたら
  神々と戦いになってそうなってしまったらしい
  現在でも神々の手先【神兵】が
  襲ってくるので人間は変形ロボ【逆神機】で戦う
  ロボパイロット養成学園に通う少年は
  クラス最下位の成績だった
  しかし旧型機に棲む精霊みたいなもの【魔女】
  と出会うと才能が開花
  すると得体の知れない者に
  つけ狙われることになる・・・という流れ
・テイスト
  ロボットものであり、
  ボーイミーツガール、
  そして狙われることになる、
  という王道系ですかね
  割と安定している感じです
・キャラ
  【シュータ・ツクバ】は主人公少年
  普通系の性格
  パイロットとしては最下位だけど
  体術剣術は凄い
  【フィリス】は魔女
  子供っぽい性格
  【ミカナ・サカキ】は幼馴染の娘
  無条件でシュータが好き
  占いが特技らしい
・会話
  全体的に会話とか
  自然な感じの流れで心地よいですね
  人間が喋っている空気感が出ています
・気に入った言葉
  人の意思とは、魔力と呼ぶに相応しい


今日の辛口!

・ケンカ
  シュータとフィリスでぶつかる
  ところがちょっと急な展開な気がしたかな
・ラストバトルでのセリフ
  ラストバトルで『あがれえええええぇ』
  が出てきたんだけど、
  どうにもパズーを想像してしまうw
  意図的なのかコレw


以上、
ロボパイロットの?!
ロボットファンタジー作品でした!


2014年11月25日火曜日

クロスワールド・スクランブル 5個星です!!

タイトル : クロスワールド・スクランブル
賞種   : 第6回GA文庫大賞・奨励賞
出版   : GA文庫
著者   : 雪川 轍
イラスト : エイチ


今日のインプレダクションはコレ!
ドタバタラブコメモノです!


評価は
★★★★★☆☆☆☆☆
5個星です!!


魔王への道

女体化した少年は
対象の真贋を見抜く少女と出会い――
女体化モノのドタバタラブコメ
厳しいかな
超駆け足で説明終了となるけど、
コレ系にまともな説明を求めても
しょうがないのでそういうものなんだろう
と思って読むしかないですね
ただちょっと終始ドタバタしすぎて
落ち着かない感じもするかな
行き当たりばったりで書いているので
色々なところで『ちょっとおかしくない?』
となるかもしれない


今日の甘口!

・流れ
  魔法の大戦が続く世界
  一人一つの魔法を持っていた
  自分の魔法が暴走してそれを鎮めたら
  何故か女体化してしまった少年
  学園長の依頼で
  敵を捜し始める
  すると敵に狙われている少女を助けた
  少女は対象の真贋を見抜く探求魔術を
  使える娘だった
  対象の真贋を見抜くということは人の
  心も読めてしまうので
  周囲が離れていき一人ぼっちだという少女
  その娘を敵から守りながら
  触れ合っていく・・・という流れ
・テイスト
  とにかく駆け足でドタバタしているので
  スナック感覚ですね
  女体化しているので
  ホモォ展開とノーマル展開
  どっちもある感じです
・キャラ
  【六道 六天】は主人公少女
  女体化中でそれを解きたい
  ちょっと安定しない性格
  【天堂 巴】はお嬢様
  忙しい性格
  【王城 鈴鹿】は電撃少女
  雷の魔法を使う
  奔放な性格
  【神宮 吉備】はぼっち少女
  探求魔術を持ち対象の真贋を見抜く
  クラスでは自分の存在を消したがり、
  人が離れていくなら関わらないようにしている
  【八重垣 出雲】は敵少女
  強力な火の魔法を使う
  割と素直で騙され易い


今日の辛口!

・主張
  空っぽのスナックラノベなのに
  欲望の肯定という主張だけは強いですね
  どうにもそこが引っ掛かります
  それに本当に欲望の肯定をしたいなら
  卑劣な人間の薄汚い心の描写とかも
  してからやってほしいのですがー


以上、
ちょっと安定しない?!
ドタバタラブコメモノでした!


2014年11月24日月曜日

韻が織り成す召喚魔法2 9個星です!!

タイトル : 韻が織り成す召喚魔法2 ―クレイジー・マネー・ウォーズ―
賞種   : ―
出版   : 電撃文庫
著者   : 真代屋 秀晃
イラスト : x6suke


今日のインプレダクションはコレ!
学園コメディ作品です!


評価は
★★★★★★★★★☆
9個星です!!


HHK部長

転校してきた女の子も
悪魔のマイクを持っていて――
ヒップホップの学園コメディ
けっこう面白かった
2巻で書き口にも慣れが見られ、
コメディを軽く楽しむことができる
主題のラップもコンスタントに
挟んであってブレてない
新登場のキャラ同士で過去エピに
因果を作っていたり設定の
作り方もなかなかですね
良質なエンタメではないでしょーか


今日の甘口!

・流れ
  関西には相手の所持金と
  マイクを奪う女子高生ラッパーがいた
  その娘が主人公のクラスに
  転校してきた
  その娘と主人公は既知の仲で
  昔はよく遊んだ
  しかし二人は互いに悪魔のマイクを
  持つ者同士でいずれ戦うかも・・・
  更に中学生のラッパーも
  主人公たちに目をつける・・・という流れ
・テイスト
  ラップバトルを主軸に
  キャラ達のドタバタが展開されるものです
  作者に一定のベースがあるからか、
  コメディ部分も割と面白いので
  軽く楽しめて良いのではないでしょーか
・キャラ
  【音川 真一】は主人公少年
  規律厳守のお堅い人だけど
  心には攻撃性を飼っている
  【マミラダ】は悪魔娘
  軽いノリで気分で生きるタイプ
  【朝日奈 緋奈】は関西のマイク狩り少女
  真一のクラスに転校してきた
  姐御タイプの強い性格
・登場キャラ
  緋奈は登場時にゲス男ラッパーを
  ラップバトルで倒し、
  マイクを奪い取ります
  その時『これで50本目』とか言って
  弁慶みたいですw
  刀でなくマイクを狩るとはw


今日の辛口!

・衝突
  ややマミラダとのケンカに
  持って行くのがぎこちなかったかな?


以上、
ラップバトルの?!
学園コメディ作品でした!


2014年11月23日日曜日

万能鑑定士Qの事件簿11 読みました!!

タイトル : 万能鑑定士Qの事件簿XI
賞種   : ―
出版   : 角川文庫
著者   : 松岡 圭祐 
イラスト : ―


今日のインプレダクションは一般文芸のコレ!
事件簿作品です!


将来を祈願

突然盛況になったお寺
しかしその実体は――
鑑定眼が光る事件簿
今回もかなり面白かった!
何だか今回は莉子と小笠原君の
距離がぐっと縮まった感じ
恋愛成分多めですね
莉子を育てたリサイクルショップの
教え子が今巻の犯人役
ペテンの真髄というか、
論理のすり替えとルールを悪用した逃げ道
の作り方が巧みです
終わり方がきれいで良い感じでした


今日の甘口!

・流れ
  潰れそうな寺を躍進させた青年住職
  その青年が安倍晴明が愛用したお宝を
  探しているという
  話題性のためにこれまでも
  怪しげなことをしてきた住職だが・・・
  毎年公開する祈願文というのも
  閣僚名簿を当てたり芸能人の結婚を当てたり
  と怪しい
  これに万能鑑定士が挑む・・・という流れ
・テイスト
  お寺のお坊さんが詐欺的な
  集金を行うという
  ギャップを用いたテイストです
  そしてそれを通して現代の
  宗教とカネという問題も
  やんわりと表しています
・キャラ
  【水無施 瞬】は寺の住職
  潰れそうな小さい寺を
  一気に儲かる寺へ躍進させた
  どうやって話題性を出そうかと
  考える野心家
  【櫂 麻耶】はアパート経営に苦しむ女性
  ボロアパートをどうにか
  できないかと悩んでいる
・寺社仏閣について
  『本堂の中でも物販が行われるのが京都
  テーマパークとどう違う?』
  とお金を巡るところに
  言及していますね
・気に入った言葉
  『合格したのはあなたの努力のおかげ
  自分で前に進まなきゃ解決策は見えてこない』
  登場人物が現在アパート経営で苦しんでいるけど
  以前受験の時お寺の祈願に
  頼ったという話を受けて
  の莉子の言葉です


今日の辛口!

・特に無し!
  突っ込みたい所は
  特にありませんでした!
  次回予告は莉子のライバルが再登場
  らしく楽しみです


以上、
宗教とカネの?!
事件簿作品でした!


2014年11月22日土曜日

カナエの星  7個星です!!

タイトル : カナエの星
賞種   : ―
出版   : 電撃文庫
著者   : 高橋 弥七郎
イラスト : いとう のいぢ


今日のインプレダクションはコレ!
不思議ファンタジーモノです!


評価は
★★★★★★★☆☆☆
7個星です!!


あんたかっ!

謎な少女に世界を救って
みないかと言われて――
不思議ファンタジー
普通かな
不思議な運びの文章だけど
幾らかもったりしている部分もある
世界の方がついでだーとかいうのを
カッコつけて言うのはどっかの
作品で見たことある気がする
というか割とそういうの多いか
謎な感じに引き付けられれば
ハマるかもしれないし、
そうでなければなかなか入りこめないかも
全体的にちょっと大味かもしれない


今日の甘口!

・流れ
  学校の旧校舎の点検に
  付き合わされた
  そしてそこで不思議な世界へ
  飛ばされてしまった少年
  そこで女の子と出会い、
  世界を救ってみないかと言われる
  元の世界に戻り、
  破滅をもたらす存在を
  見付けるという任務を授かった・・・という流れ
・テイスト
  日常を送っていたら
  異能を授かって、
  世界の破滅とやらを止める
  のは君だーという感じで巻き込まれるものです
・キャラ
  【直会 カナエ】は主人公少年
  普段から無茶をするけど
  それらは善行
  【一条 摩芙】は小学生ヒロイン
  無条件でカナエが好き
  【山辺 手梓】は高校生ヒロイン
  美人で巨乳
  でも本人は自分をあまり認めていない
  【星平線のそよぎ】は謎少女
  世界を救ってみないかーと言ってくる
  そして異能も与えてくれる


今日の辛口!

・文章
  一文を『~~~、~~~、~~~』
  みたいに長く書くので
  好き嫌いが出てくるかも?
・全体
  微妙にこう、プロというより
  投稿者のにおいがするけど
  でもその方が読みやすいと
  思える場合もあるのかな
  とりあえず設定やら展開やら、
  そこら辺はかなり大味だと思う


以上、
一文が長い?!
不思議ファンタジーモノでした!


2014年11月21日金曜日

ICO-霧の城-(下)  読みました!!

タイトル : ICO-霧の城-(下)
賞種   : ―
出版   : 講談社文庫
著者   : 宮部みゆき
イラスト : ―


今日のインプレダクションは一般文芸のコレ!
不思議ファンタジー作品です!


終わらせよう

霧の城の秘密
それが明かされる――
不思議ファンタジー
なかなか面白かった
下巻では霧の城にいたヨルダの
過去が語られます
イコの角のことなども過去編に
繋がりがあり、
茫洋としていた設定が
はっきり浮かび上がってくる感じですね
時が止まった所で永遠を得ても
もの哀しさが感じられるのを
【霧の城】が表しているような気もします


今日の甘口!

・流れ
  霧の城の過去、まだ国として
  機能していた頃
  王女ヨルダは女王に嘘を
  教えられて育ち、
  自国に疑問を持たず他国は
  単なる侵略者として捉えていた
  魔神の申し子である女王は
  神界を揺るがす企みを持っている様子
  それを知ったヨルダは
  徐々に嘘の呪縛から放たれていく
  武闘会にやってきた角を持つ騎士と出会い、
  その騎士には女王に対抗する意思がある
  と知り、協力し始める・・・という流れ
・テイスト
  キャラの立ち居振る舞いが
  ミュージカルというか舞台調な
  感じですね
  その分セリフとかも説明的で
  頭には入ってきやすいかも?
・キャラ
  【ヨルダ】は霧の城の姫
  箱入り娘な性格で色々なことに疎い
  【女王】はヨルダの母であり魔神の申し子
  権謀術数に長けた性格
  人を石に変える魔力を持つ
  【オズマ】は武闘会のためにやってきた騎士
  女王の企みを探りに来た
  質実剛健な感じ
・表現
  女王は魔神の申し子であり、
  太陽神を覆い隠す次の日食で
  打って出る、というような
  表現が使われています
  神界で勝っているのが太陽神だから
  負けている方が魔神とされているだけ、
  だから魔神が勝てば状況が変わる
  というのは人間臭い戦いの構図です
  日食というのを特別な日として
  扱っているのも特徴的ですね
  自然の営みでは当然のこととして
  起こる現象ですが、
  昔から日食は重大事として
  扱われることが多いですね


今日の辛口!

・特に無し!
  突っ込みたい所は
  特にありませんでした!
  宮部作品の他のものにも
  手を出してみようかな~


以上、
舞台調な?!
不思議ファンタジー作品でした!


2014年11月20日木曜日

世界の終わりの世界録1 再来の騎士  8個星です!!

タイトル : 世界の終わりの世界録1 再来の騎士
賞種   : ―
出版   : MF文庫J
著者   : 細音 啓
イラスト : ふゆの 春秋


今日のインプレダクションはコレ!
ファンタジー作品です!


評価は
★★★★★★★★☆☆
8個星です!!


こんなところで終われない

伝説の男が残したお宝
それを求めて――
冒険のファンタジー
それなりに良かった
MF的お約束もあるけど
世界観とか冒険の雰囲気とかが
よく描けているので
読み口は良い・・・と思ったら
ファンタジア文庫で描いてるのも
割と良い作品だったw
設定とか考えるのが好きな作家なのかな
そういった楽しさが文章に
出ているような気がします
かなりライトで読みやすいファンタジーです


今日の甘口!

・流れ
  300年前に伝説の男がいた
  その者が残した手記『世界録(アンコール)』
  は世界を掌握するほどの情報価値が
  あるという
  それを探すための冒険者で
  溢れる世界で、
  冒険者育成学校に通う少年
  その少年は伝説の男と見た目が同じ
  でもショボくて学校では留年していた
  ある日、伝説の男と共にパーティを組んでいた
  竜の姫と出会う
  そして竜の姫だけでなく天使や悪魔
  と共に世界録探しの旅に出る・・・という流れ
・テイスト
  ハーレム形成して
  冒険するというライトなテイストです
  キャラ達の設定も能力が
  ズバ抜けていたりするので
  そこら辺もライトですね
  旅の目的も世界録というお宝目指すもの
  なのではっきりしていますね
・キャラ
  【レン】は主人公少年
  伝説の男と瓜二つだが
  強さは全く及ばない
  やや卑屈だけど努力家
  【フィア】は天使ヒロイン
  巨乳で年下男を弄ぶおねーさん
  【キリシェ】は竜姫ヒロイン
  見た目は美少女だけどドラゴンらしい
  【エリーゼ】は悪魔ヒロイン
  新しい肉体に転生したらしくまだ幼い
・気に入った言葉
  今が弱くたって何が悪い
  その分強くなればいいじゃないか


今日の辛口!

・これから
  まだ特色が出しきれていない
  気がするので、
  今後の展開に期待したいところですね


以上、
お宝を目指す?!
ファンタジー作品でした!


2014年11月19日水曜日

Vermillion 朱き強弓のエトランジェ  9個星です!!

タイトル : Vermillion 朱き強弓のエトランジェ
賞種   : ―
出版   : このライトノベルがすごい!文庫
著者   : 只野 新人
イラスト : フルーツパンチ


今日のインプレダクションはコレ!
MMORPG作品です!


評価は
★★★★★★★★★☆
9個星です!!


これも異世界?

ゲームプレイ中に
見知らぬ場所へ飛ばされて――
MMORPG系だけど異世界っぽい
なかなか凄いですね
『リアリティ』が印象に残る一冊
展開は追剥に襲われてばかりですが
リアルな命のやりとりの中に身を
置いた主人公が徐々に
荒んだ状況に順応していく姿が描かれています
このストイックな描き口は
なかなか良いですね


今日の甘口!

・流れ
  洋ゲーVRMMOの【DEMONDAL】
  主人公青年は弓使いで
  相棒の忍者とプレイしていたが
  ある日その世界に
  取り込まれてしまった
  ゲーム世界がそのままリアルに
  なってしまい、
  その世界で暮らし始める・・・という流れ
・テイスト
  MMO世界に取り込まれる系ですね
  ただ、ゲーム世界に取り込まれるも
  ゲームそのままの世界でなく
  『ゲームに限りなく似た異世界』という位置付けみたいです
  それからゲームにリアリティを
  追求するだけあって
  主人公達の状況も一定のリアリティを
  描くようにしていますね
  『ソードアート・オンライン(電撃文庫)』は
  人気ですがリアリティで言うと皆無で軽いけど、
  本作は重めです
  襲ってくる盗賊に逆襲し、
  主人公は本当に相手を斬ります
  そしてそれを重ねながら
  忌避感にも襲われ、
  しまいには斬った(というか弓なので射った)相手から金品を剥ぎ取る
  までになっていくのが生々しいというか
  命のやりとりをする場所に身を置いた人間
  の荒んでいくさまを描いている感じですね
・キャラ
  【ケイ】は主人公青年
  本人は寝たきりでゲームを
  プレイし続けている
  【アイリーン】はヒロイン
  ゲームでは男キャラを使い
  忍者をしていた
  ゲーム世界に取り込まれると
  本体がキャラに反映され女キャラになる
・世界観
  『DEMONDAL』については
  リアリティを追求したゲームとして
  男女での身体能力差とかも
  あるそうです
  平等主義を優先して現実を
  歪ませるよりリアリティを優先という
  ストイックさはなかなかですね


今日の辛口!

・スピード
  ストーリーの進みが
  物凄く遅いので
  もう少し話を進めてほしいと思うところ
  でも大抵の読み手は
  このぐらいのスピードで良いのかも?
  個人の好みによるかー


以上、
リアリティ追求の?!
MMORPG作品でした!


2014年11月18日火曜日

モブ恋  6個星です!!

タイトル : モブ恋
賞種   : ―
出版   : 電撃文庫
著者   : 志村一矢
イラスト : ぎん太


今日のインプレダクションはコレ!
学園ラブコメモノです!


評価は
★★★★★★☆☆☆☆
6個星です!!


モブだけど

ギャルゲ主人公の隣という
ポジションで過ごしていたが――
モブな女子の恋を応援する学園ラブコメ
普通かな
結局イラストがモブ子に
なりきれていないので
もうちょっとモブ娘をちゃんと
モブに描いて欲しかった
ギャルゲ設定を横目で見つつ、
その中に入ってワイワイやる感じですね
応援している内にモブ同士で・・・みたいな
パターンにならなかったのは
良かったかも


今日の甘口!

・流れ
  ギャルゲ主人公の
  男友達というポジションの少年
  イケメンだけど何故かモテず、
  モテるのはギャルゲ主人公(NOTイケメン)ばかり
  ある日ギャルゲ主人公に恋して
  しまった娘を見かけるが、
  その娘は地味娘でヒロインと
  呼べる容姿ではなかった
  でも少年は勢いで地味娘の
  後押しをすると宣言する
  地味娘『モブ子』を
  変身させよう・・・という流れ
・テイスト
  学ラブだけど
  その中心には行かず、
  周囲という立ち位置で楽しもう
  というテイストです
  でもやってることは
  『普通』というものの賛美だったり
  ものをはっきり言える人をディスったりとか
  そういう捻くれはやっぱりちょっとあります
・キャラ
  【南代 春馬】は主人公少年
  ギャルゲ主人公の男友達ポジション
  イケメンだけど何故かモテない
  割とアニメネタ好き
  【渡会 秋兎】は友達
  こいつがギャルゲ主人公ポジション
  冴えないけどモテまくる
  【森崎 由布子】はヒロイン
  でも地味娘でギャルゲ的には
  ヒロインポジションじゃない『モブ子』


今日の辛口!

・表現
  モブ娘は普通でモテなくてダメだーって
  ことを入念に描いているんだけど、
  それは最終的に跳ね返って
  『普通の男も所詮モテるわけないんだよね・・・』
  と気付いてしまう読み手もいるかもしれないw
  学ラブ層を狙うには際どいかもしれないですねー


以上、
周囲という立ち位置の?!
学園ラブコメモノでした!


2014年11月17日月曜日

武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行  10個星です!!

タイトル : 武に身を捧げて百と余年。エルフでやり直す武者修行
賞種   : ―
出版   : 富士見ファンタジア文庫
著者   : 赤石 赫々
イラスト : bun150


今日のインプレダクションはコレ!
バトルファンタジー作品です!


評価は
★★★★★★★★★★
10個星です!!


弟子に弟子入り?!

武術の師範として生涯を終えると
記憶を持ったまま次の人生が始まり――
記憶を持ったまま転生するファンタジー
アヅウゥッ!
こんなに真っ向勝負で
体術バトルを描くなんて凄い!
これと決めて描いているので
突き抜けてますね
こういう潔さは気持ちが良いです
題名は長ったらしいのですが
中身はすっきりはっきり
『武』の一冊ですよ


今日の甘口!

・流れ
  武術に生きた生涯
  でも武の頂には辿り着けなかった
  死ぬ間際に娘に流派を継いでもらい
  安らかに眠る・・・が、
  次目を覚ますと自分が
  エルフとして転生していた
  しかも前世の記憶がある
  前世の娘(血は繋がってない)はエルフだったが
  まだ生きていた
  しかも流派を継いで伝説まで
  打ちたてた猛者になっていた
  そして少年として通い始めた学校で
  前世の娘と再会する・・・という流れ
・テイスト
  転生して少年になっても
  心は前世のおじいちゃんのまま
  というテーマで書いています
  で、前世の娘に対して少年は
  お前の父が転生したんだよと打ち明けるのは
  我慢します
  でも我慢するけど隠しきれない部分が
  ちょろちょろ出てきて
  バレてしまうかも! というところが
  微妙にコメディ調になっていますね
・キャラ
  【スラヴァ】は主人公男性
  転生して少年になった
  老成した性格、というか心はおじいちゃん
  【アルマ】はスラヴァの前世の娘
  弟子として流派を継いでくれた
  凛とした性格?
  【チェスター】はスラヴァのライバル
  スラヴァが転生したのを
  速攻で見抜いた
  豪快な性格
  【シェリル】はチェスターの孫
  魔人とエルフのハーフで
  子供ながら強すぎて
  同年代では敵ナシ
  感情の起伏が激しい
・描写
  まさかの漢対漢のアツい肉弾戦バトル!
  スラヴァとチェスターの戦いにしろ
  ラストバトルにしろ
  凄いなあと思いましたw
  最近は変に捻くれて何かを
  批判したり冷めた目で見たり
  とか『うじうじ』したものが多いのですが
  本作はすっきりはっきりしていて
  新鮮です


今日の辛口!

・特に無し!
  突っ込みたいところは
  特にありませんでした!
  今後も期待したい一冊ですよー


以上、
武の一冊、な?!
バトルファンタジー作品でした!


2014年11月16日日曜日

サービス&バトラー2  5個星です!!

タイトル : サービス&バトラー2
賞種   : ―
出版   : 講談社ラノベ文庫
著者   : 望月 唯一
イラスト : 成沢 空


今日のインプレダクションはコレ!
学園ラブコメモノです!


評価は
★★★★★☆☆☆☆☆
5個星です!!


お姫様だっこ

体育祭があるので
準備に参加するが――
テニスの学園ラブコメ
厳しいですねー
頭の弱さって不快になるのと
ならないのがあるけど、
これは不快になるやつだったw
今回はメイドと仲良くなる回
もうテニスはどうでも良い
という感じになってますねw


今日の甘口!

・流れ
  体育祭が迫る
  主人公たちが所属する
  第二テニス部は
  準備に参加する
  主人公は会計の手伝いになるけど
  頭が悪いのでミス連発
  そのおかげで美少女たちに
  つきっきりで教えてもらったり
  買い出しでデートしたり
  それから終盤に向けての
  テニスの試合があるので
  それに向けて・・・という流れ
・テイスト
  まあ学ラブなので
  ヒロインとのエピソードを
  重ねていく感じです
  そしてひたすらおいしいシチュを
  繋げていく、と
  テニスとかもう殆ど関係ないので
  学ラブ好きな人向けですかね
・キャラ
  【直哉】は主人公
  エロ発言を堂々と繰り返すサル系男子
  常に現実から目をそらしていないと
  不安になってしまうタイプ
  【陽菜】は直哉を雇ったお嬢様
  直情系でしとやかとは反対っぽい
  【芹葉】は陽菜のメイド
  直哉によく翻弄される


今日の辛口!

・表現
  話の区切りに意識を失うという表記が
  多いんだけど、
  意識を失うってよっぽどだよね
  オチぐせとかついちゃいそうなくらい使ってる
  区切りに丁度良さそうだからって
  多用するのはやめましょうね


以上、
テニスほぼ関係無い?!
学園ラブコメモノでした!


2014年11月15日土曜日

彼女が仲間になりたそうにこちらを見ている  6個星です!!

タイトル : 彼女が仲間になりたそうにこちらを見ている
賞種   : ―
出版   : MF文庫J
著者   : 内山 靖二郎
イラスト : 吟


今日のインプレダクションはコレ!
学園異能モノです!


評価は
★★★★★★☆☆☆☆
6個星です!!


上・上・下・下・・・

連れてこられた異能学園
知り合ったアイドルを殺されて――
ヒロインが死亡してしまう学園異能
微妙かな
まさかヒロインが死亡してしまうとは・・・
死んだ人間を生き返らせるために
バトルに参戦って敵役が
やりそうなことを主人公がやってる
んだけどどうなんだw
バトルも結局トーナメント開始前で
終わっているので続くの前提かな
異能がゲームによって変わるのは
面白い設定かも


今日の甘口!

・流れ
  未来型ゲーム機で異能が使える世界
  やっているゲームで使える
  異能が決まるらしい
  異能者を集めた学園に拉致
  された主人公は、
  何だか分からないけど
  アイドルと過去フラグがありそう
  しかも異能者としても特別みたいなんだけど
  自覚はない・・・忘れているらしい
  しかしアイドルと知り合った後、
  その娘は最強の異能者に
  殺されてしまう
  異能のトーナメントで優勝すれば
  アイドルを蘇らせることも可能だと知り、
  主人公は参戦を決意・・・という流れ
・テイスト
  異能を使うためのゲームが
  昔のゲームたちで
  ストリートファイターなら波動拳を
  使えるとか
  そういうシステムは面白いです
  女の子たちが無条件で寄ってくるのは
  MFではデフォかなw
・キャラ
  【覇鳥 軍司】は主人公少年
  没個性系?
  【美優】はアイドル
  何故か無条件で軍司が好き
  【美甘 天衣】は内気ヒロイン
  一緒にトーナメント出ようと
  軍司に寄ってくる
・展開
  続くの前提だからか分かりませんが
  紙面の使い方が変わってますね
  アイドルの美優と出会って
  それからしばらくやりとりがあって
  その後に中盤くらいで美優が殺されてしまいます
  多くの作品ではこういう場合、
  美優が殺されたというのは過去エピにして
  ストーリーをスタートさせているんです
  (ヒロインを気に入ってから死亡
   させると耐えられないとか言い出す読み手がいるため)
  ある程度ヒロインと接触してから
  死亡させるっていうのは珍しいですね


今日の辛口!

・構成
  トーナメントについて、
  今回は参加する前に終わってしまいますw
  あらやだ、何も解決しないわよ奥さん!w
  うーむちょっと消化不良だw


以上、
蘇らせる?!
学園異能モノでした!


2014年11月14日金曜日

ヴァンキッシュ・オーバーロード  8個星です!!

タイトル : ヴァンキッシュ・オーバーロード 01 覇王覚醒
賞種   : ―
出版   : MF文庫J
著者   : 柳実 冬貴
イラスト : 白味噌


今日のインプレダクションはコレ!
異能ファンタジー作品です!


評価は
★★★★★★★★☆☆
8個星です!!


日常を守る

異能に目覚めたら
命を狙われてしまい――
殺し屋と過ごす異能ファンタジー
けっこう良かった!
主人公は自分が嫌いになりつつも
変なプライドに縛られて捻くれたり
卑屈になったりせず、
前を向いているというのが良いですね
世界観を限定し、
その中でも社会構造を
重点的に描いているのが特徴です
ただしラストバトルでの新たな力の獲得で
エロを持ってきて台無しにしてしまった
何故こうなった・・・もったいない


今日の甘口!

・流れ
  陸地が無くなり海上の
  人口島で暮らす世界
  そこでは異能者が溢れていた
  異能に覚醒する人と覚醒しない人がいて、
  覚醒しなければ一生底辺で
  生きていかなければならない
  という異能至上主義になっている
  ある少年は周囲が覚醒した
  人達ばかりなのに、
  自分はまだ覚醒できていなかった
  しかしいざ覚醒してみたら覇王の異能を得て
  それがレアで危険なものだから
  殺し屋に命を狙われるハメになってしまう
  だが殺し屋達も覇王の異能で
  従えることができて、
  命を狙う者と狙われる者の
  奇妙な協力関係ができあがる・・・という流れ
・テイスト
  殺し屋のヒロインに命を
  狙われたけど
  仲間になるという
  特殊な人間関係を築きます
  覇王の異能のせいで殺し屋が
  従わざるを得ない状況になるけど
  異能が解けたら殺してやるという
  意気込みを持ってます
  そんなヒロインと接していく内に
  変化はあるのか・・・という感じですね
・キャラ
  【桐生 将人】は主人公少年
  平凡なりに真っ直ぐ生きようと
  努力する性格
  【立花 アイリ】は殺し屋
  勝気でケンカっぱやい
  それからツンデレなヒロイン
  【リゼット・ドラクロワ】も殺し屋
  クール系ヒロイン
  でも仕事以外だと微笑ましい子供な感じ
・かけあい
  最初は将人は自分が覚醒した
  という自覚がありません
  自覚が無いまま殺し屋が来てしまいます
  そしてあなたは王の因子を持っているから
  殺すのだーと言われてしまい、
  わけが分からないので将人は
  なに言ってんだよキミぃ、という感じになります
  『なるほどーわかったぞ、お前ちょっと痛い子だろ?』
  すると即座にナイフが飛んできて
  将人のほっぺたが切れてしまいました
  『好きに喚いていいわ、楽に死ねると思っても困るし』
  『待て、話せばわかる』
  まるで殺し屋を引き立てるために
  冒頭で殺される通行人・Aみたいですねw
・気に入った言葉
  頑張れば頑張っただけ成果があるとは思わないが
  頑張らなければ何も手に入らない


今日の辛口!

・緊張感
  主人公は殺し屋に狙われたのに
  その後の緊張感が無い、というのがちょっと変かな
  殺し屋は組織の命令で来た、
  ということは、組織全体に狙われる
  ようなものですよね
  何の後ろ盾もない主人公は
  殺し屋の一人二人を捕まえたって
  全く安心できないハズなのですが・・・
  まあそこら辺も話が進んでくると
  意識が足りてなかったという主人公の
  自覚という形で示されはするのですがねー


以上、
異能至上主義、な?!
異能ファンタジー作品でした!


2014年11月13日木曜日

S.I.R.E.N. —次世代新生物統合研究特区—  8個星です!!

タイトル : S.I.R.E.N. —次世代新生物統合研究特区—
賞種   : ―
出版   : 富士見ファンタジア文庫
著者   : 細音啓
イラスト : 蒼崎律


今日のインプレダクションはコレ!
異能ファンタジー作品です!


評価は
★★★★★★★★☆☆
8個星です!!


連結する

疑似生命体みたいなのがいる世界
そこで妙な事件に巻き込まれ――
異能ファンタジー
それなりに良かった
異能は異能として頑張っていて、
そこにコテコテのラブコメも
挟んであります
主人公が真っ直ぐな性格なのは
最近では珍しいかも
続編前提だからか謎な感じで
終わってしまった
ラストバトルはちょっと『??』な
感じだったけど世界観とか雰囲気
とかは良く、割と入り込めるのでは~


今日の甘口!

・流れ
  次世代新生物【バイオテスタ】
  という妖精とか水精霊とかがいる世界
  身体能力を強化する異能を持つ少年は
  バイオテスタの研究機関に
  属する学生で
  荒事のアルバイトをしていた
  バイオテスタの研究でわざわざ
  暴走させる実験をして、
  その鎮圧をするアルバイトだ
  ある日暴走したバイオテスタを
  鎮静化させようとダメージを与えると、
  倒れて捕獲できるハズが光になって
  消えてしまうという奇妙な現象が起こった
  これはいったい・・・という流れ
・テイスト
  中二要素の中にも科学用語っぽい
  ものが沢山出てくるので、
  単なる中二よりも知的?な感じですよ
  ボーイミーツガールもあり、
  出会った女の子は何かの組織に追われていて
  それを守ってあげる、という展開にもなります
・キャラ
  【ミソラ】は主人公少年
  特別なバイオテスタを身体に宿し
  人間を超えた力を持っている
  怪我したバイオテスタを養ったりと優しい
  【フィア】は人型バイオテスタ
  見た目は完全に美少女
  ミソラが追っている師・アナスタシアから
  創られたらしい
  【レイベルト】は凄腕の異能者
  ミソラとパートナーの美男子
  クールな性格
・異能
  最近テンプレラブコメ作家が
  異能モノに挑戦するケースが増えているように
  思えますが、そうした作家だと
  結局舞台を替えただけのラブコメにしかなりません
  本作はそうした駄作より数段上だと思います
  異能は異能としてこれぐらい
  力を入れないといけませんよねー


今日の辛口!

・ラストバトル
  うーんラストバトルで
  主人公と相手が会話を重ねるのですが
  主人公が一方的に舌戦で押します
  でも勢いで言っているから
  主人公優勢って感じになるけど
  内容的なところはちょっと??な感じがしたかなw
  終わり方もそれかーという感じw
  どうして主人公の師が今回の
  ラストバトルに発展するような
  構図を作ったのかは今巻ではっきりさせてほしかった
  そうじゃないと何でラストバトルが
  起こるのかもよく分からないしw
  謎が多いので続巻読まないと判明しないっぽいです


以上、
荒事のアルバイト、な?!
異能ファンタジー作品でした!


2014年11月12日水曜日

俺が主人公じゃなかった頃の話をする  6個星です!!

タイトル : 俺が主人公じゃなかった頃の話をする Part1
賞種   : ―
出版   : MF文庫J
著者   : 二階堂 紘嗣
イラスト : 館川 まこ


今日のインプレダクションはコレ!
学園異能ラブコメモノです!


評価は
★★★★★★☆☆☆☆
6個星です!!


妄想が現実に

平凡な高校生活の
はずが実は特別な存在だと言われ――
学園異能ラブコメ
普通かな
ルビ乱舞の異能で中二的な妄想と
ラブコメの中二的な妄想で
妄想力全開な感じですね
ラブコメを抜くと懐かしい異能モノ
の雰囲気がします
スクール水着にエプロンとか
『そこはかとなく中年男子の発想』
と書いてあるのがちょっとウケた
そういうことなのかーとw
こういうのは『中高生』でなく『中高年』だったのねw


今日の甘口!

・流れ
  普通の少年だと思っていたら
  魔力の源みたいなのを
  持っている(しかもそれが特別製)
  と幼馴染に言われる
  しかも幼馴染は魔術師の組織に
  属していて、
  主人公は悪い奴らに狙われる
  から幼馴染が護衛についていると知る
  主人公は全然そんな自覚はないが・・・という流れ
・テイスト
  短編みたいになっていて、
  一つの中二設定の小話が終わると
  次の小話、みたいな
  構成になっています
  そして話が進むたびに
  ヒロインが増えていく、と
  まぁラブコメ好き向けですかね
・キャラ
  【三柴 直道】は主人公少年
  自称・普通
  昔いじめられっ子でデブだったけど
  今ではスマートになったとかで料理男子
  学ラブ的普通ってやつかw
  【一条 ありす】は幼馴染
  美少女で直道の護衛役の魔術師
・かけあい
  ありすが自分は魔術師だと
  打ち明けた時、
  当然直道はうそだろーとなります
  そこで何故かありすは早口言葉を要求して・・・
  『魔術師今手術中を3回言ってみて』
  『まじゅちゅしいましゅじゅちゅちゅう・・・』
  うまく言えない直道ですw


今日の辛口!

・全体
  まあテンプレラブコメしか
  書けない工場作業員に比べると
  腕はあるようなので
  読みやすいです
  でもこの中年妄想というのは
  もっと辛辣にディスっても良いのではw

以上、
中二の小話、な?!
学園異能ラブコメモノでした!


2014年11月11日火曜日

男子高校生で売れっ子ライトノベル作家を~2  7個星です!!

タイトル : 男子高校生で売れっ子ライトノベル作家をしているけれど、年下のクラスメイトで声優の女の子に首を絞められている。 (2) ―Time to Play― (下) 
賞種   : ―
出版   : 電撃文庫
著者   : 時雨沢 恵一
イラスト : 黒星 紅白


今日のインプレダクションはコレ!
日常系モノです!


評価は
★★★★★★★☆☆☆
7個星です!!


タイム・トゥ・プレイ

主人公の回想は
そろそろ終わり――
小説家の日常系
それなりかな
ライトノベルで確定申告の話が
出てくるのはうーむ・・・という感じw
たぶんそこら辺の小説家の
あれこれの部分は
目指す人には面白いと思う
いや、そうでなくてもあまり
書かれることの無い情報だから
それなりに楽しめるかな?
首を絞められているのが明かされますが
うーん・・・それ? という感じだったw


今日の甘口!

・流れ
  首を絞められている主人公
  過去を回想し、
  徐々に首を絞められている
  ところまで近付いていく
  小説家としての生活を
  話しながら、
  劇中劇となる『ヴァイス・ヴァーサ』
  の今後についても触れる・・・という流れ
・テイスト
  小説家としての生活を
  覗くことができるお話
  まあマイナス面の本音は隠されているので
  赤裸々ではありませんが、
  収入の話とか確定申告の話とか
  一風変わったことが書かれていますよ
・キャラ
  【僕】は主人公少年
  社畜系の性格
  【似鳥】はヒロイン
  割と演技派
・表現
  やはり作者が売れっ子というだけあり
  広く売るためのコツみたいなのが見えました
  文章を書くにあたって、
  世の中に徹底的におもねる、
  そういった処世術に長けている人の本は
  広い層に売ることができる→結果として売れるのかなと感じた
  本作を見ていると
  一つ一つの話題に対して作者が
  『これは言ってもいい・これは言ってはいけない』
  という振るいにかけて書いていることが
  すごく見て取れます
  尖った作品というのは作者の『どうしてもこれだけは言いたい』
  というのがあるので、
  それによって敵視してくる読み手がいるわけです
  (私はそれでも尖った作品の方が好きですが)
  まあ、収入だけ増やしたいのであれば
  こうした『敵を作らない作品』というのも
  一つの手なのでしょうね


今日の辛口!

・全体
  作家のあれこれを描いてくれたのは
  良いんだけど、
  やっぱりストーリーとしては
  薄いよなあというのがあるので
  何かもう少しほしいところかな


以上、
一風変わった?!
日常系モノでした!


2014年11月10日月曜日

魔王軍の軍師はじめました  5個星です!!

タイトル : 魔王軍の軍師はじめました
賞種   : ―
出版   : 講談社ラノベ文庫
著者   : 長野 聖樹
イラスト : れい亜


今日のインプレダクションはコレ!
ファンタジーラブコメモノです!


評価は
★★★★★☆☆☆☆☆
5個星です!!


テンパりまくって

へっぽこ魔王軍は壊滅寸前
その軍師になった少年は――
ファンタジーラブコメ
厳しいかな
<軍師>という言葉が題名に付いているけど
ラブコメですね
この主人公少年に軍師を
頼まなければならないって
どんだけの状況なんだというw
終始ドタバタしていて
作者や編集は楽しいのかも?と
遠目に思ってしまったw


今日の甘口!

・流れ
  少年は極道が親戚
  その流れで指揮官みたいな
  ことをしていた
  ある日魔王を名乗る少女と出会い、
  魔王軍の軍師になる
  魔王軍は魔王を始め数人の
  美少女達が生き残っていて
  それらを集めてワイワイ・・・という流れ
・テイスト
  軍師という言葉はあるけど
  決して戦記ではありませんw
  ポンコツな子供達の
  お遊戯会みたいな感じです
  コテコテのラブコメ好きな人向けですね
・キャラ
  【壬生 頼光】は主人公少年
  極道の指揮をしたりする若頭
  でもそっちの道に進むつもりはない
  【ルキフェル】は魔王
  子供体型で子供のおつむ


今日の辛口!

・全体
  まず2014年のテイストじゃない、古い
  講ラノは数年前のMFを追ってるみたい
  『冒頭で裸を出す』のがラノベってゆー
  考えをまず捨てましょう
  話はそれからダ・・・!


以上、
へっぽこ魔王軍、な?!
ファンタジーラブコメモノでした!


2014年11月9日日曜日

依頼は殺しのあとに  8個星です!!

タイトル : 依頼は殺しのあとに
賞種   : ―
出版   : メディアワークス文庫
著者   : 秋目 人
イラスト : ―


今日のインプレダクションはコレ!
裏のお仕事作品です!


評価は
★★★★★★★★☆☆
8個星です!!


荷物

青年の就職先、そこは
普通じゃない清掃業者で――
裏のお仕事系
割と良かった
主人公が特殊なところに
就職してしまったけれども
弱みがあってそんなところを
探らなければならない、
という状況設定に緊張感があって
先が気になる作りでした
常に危険がつきまとう裏のお仕事ですね


今日の甘口!

・流れ
  『にこにゃんハウスクリーニング』
  そこはちょっと変わった清掃業者
  殺し屋とかが仕事をした後の
  清掃を行う業者らしい
  そこへ就職した青年は
  仕事を通して裏の世界に
  片足を突っ込む・・・という流れ
・テイスト
  普通ではない怪しい会社、
  そして主人公も事情を抱えている、
  更に仕事の捉え方の問題、
  などが入っているので
  緊張感が続きます
  しかも淡々と書かれているので
  うーむちょっと怖いなという感じ
・キャラ
  【南】は主人公青年
  ブラック企業で倒れて退職、
  色々あって変わった清掃業者に就職
  煙草の煙が苦手
  【五ツ瀬】は清掃業者社長
  見た目は普通のおっさんでギャンブル好き
  【大瀧】は先輩社員
  年齢は南より下っぽい
  『っス』が口グセ
・たばこについて
  本作では主人公が
  完全禁煙の職場でないと厳しいと
  書いてあります
  珍しいですよね
  我が国はタバコに関して遅れた国
  であるため、
  小説のような表現の世界でも
  喫煙者に優しく書くという
  暗黙のルールみたいなのがあります
  例えば吸える場所が少なくなって辛いとか
  被害者ヅラをする喫煙者を描写するとかね
  本当は加害者なんですがw
  嫌煙家のキャラもこれからは
  ぽつぽつ出てくるのかな?


今日の辛口!

・全体
  参考文献なんかも巻末に
  出ていたり、
  へえ~という感じ
  でも調べて書きました!って言われると
  微妙に怖いんですよねw
  エンタメと言えるか際どいかも


以上、
際どい、な?!
裏のお仕事作品でした!


2014年11月8日土曜日

涼宮ハルヒの憂鬱  6個星です!!

タイトル : 涼宮ハルヒの憂鬱
賞種   : 第8回スニーカー大賞・大賞
出版   : 角川スニーカー文庫
著者   : 谷川 流
イラスト : いとう のいぢ


今日のインプレダクションはコレ!
学園ラブコメモノです!


評価は
★★★★★★☆☆☆☆
6個星です!!


団設立

中二病をこじらせた少女と
部活を作って――
学園ラブコメ
微妙かな
残念ヒロイン・変な部活・自称普通の主人公
自分の願望をヒロインに言わせて
主人公はいやいや付き合わされてる
だけですっていう歪んだやり方も
昔からこういうのあったんだなーという感じ
中二病を愛している・・・のだろうか
そこへ突き進んだ感じはある


今日の甘口!

・流れ
  高校で変な少女と出会いました
  そいつは中二病をこじらせてます
  部活を作ろうという奇行に
  巻き込まれて【SOS団】を作りました
  そこに色んなタイプ別のキャラが集まって
  わいわいやろう・・・という流れ
・テイスト
  昔の作品なんですが、
  最近の学ラブとさして変わらないですねー
  今出版されたら
  ちょっと埋もれてしまうかも
  でも歪んだエロ要素は
  今よりは控え目かな?
・キャラ
  【俺】は主人公少年
  自称普通
  心の中では常に他者より
  優位なつもりになっている
  【ハルヒ】はヒロイン
  中二病をこじらた残念系


今日の辛口!

・全体
  刊行当時に読んでいたら
  それなりに新鮮だったか・・・?
  んーどうでしょねw


以上、
わいわいやろう、な?!
学園ラブコメモノでした!


2014年11月7日金曜日

三日間の幸福  8個星です!!

タイトル : 三日間の幸福
賞種   : ―
出版   : メディアワークス文庫
著者   : 三秋縋
イラスト : ―


今日のインプレダクションはコレ!
不思議系作品です!


評価は
★★★★★★★★☆☆
8個星です!!


そいつにとっての世界

寿命を殆ど売り払い、
余生を過ごすが――
余生を過ごす不思議系
それなりに良かった
安いなぁというだけでなく
後半に来るともう一度安っ!
となるのがシュールですね
最後の方の存在の証明は
ちょっと??な感じはしたかな
蛇足みたいに思えた
負けのオーラというか、
そういうのを描くのがうまいですね
かつ捻くれてても無駄な自尊心は
そんなに強くないのが特徴かな


今日の甘口!

・流れ
  寿命を買い取ってくれる店がある
  大学生で落ちぶれていた青年は
  その話を聞いて行ってみた
  相当な金額になるだろうと
  思っていたら、
  三十万にしかならないという
  それでも未来に希望を見出せないので
  売ってしまうことにした
  三ヶ月だけ残して売ったので、
  余生を過ごすことになる・・・という流れ
・テイスト
  余生を過ごす中で女の子の監視員が
  同居してくれます
  その娘との奇妙な同居生活と、
  余生でのやりたいことは何だろうという
  話が主軸ですかね
  それから全体的に負けのオーラを
  漂わせる文章になってますw
  ひねくれ系の基本かもしれません
・キャラ
  【クスノキ】は主人公青年
  小学校の時から他人を見下していたけど、
  大学に入る頃にはかなり落ちぶれていた
  ひねくれ系か
  【ヒメノ】は幼馴染の女性
  クスノキと同じく小学校から冷めていた
  【ミヤギ】は監視員
  クスノキの余命が三日になるまでは
  ヤケを起こさないよう監視している
・気に入った言葉
  『何だって最後になるかもしれない。
   でもそんなの、寿命を売る前からずっとそうなんだ』
  主人公が寿命を売った後の
  生活でこぼした言葉です


今日の辛口!

・終わりの方
  オチの作り方というか、
  終わりの方がどうも蛇足みたいに
  思えてしまうのがちょっと難点かな
  え、この流れにするの?みたいなw


以上、
寿命を売っちゃう?!
不思議系作品でした!


2014年11月6日木曜日

東京聖塔  6個星です!!

タイトル : 東京聖塔
賞種   : ―
出版   : MF文庫J
著者   : 雨野 智晴
イラスト : 富岡 二郎


今日のインプレダクションはコレ!
ダンジョンモノです!


評価は
★★★★★★☆☆☆☆
6個星です!!


反動

病気の妹は余命二年
攻略すれば願いがかなう塔に挑戦する――
MF的なダンジョンモノ
普通かな
何か速攻でヒロインと勝負って
展開になった時点で
お手軽な感じが出ちゃってる
のでもう少し工夫がほしいところ
俺ツエーとしょぼパラメータで
バランスを取ろうとはしている
んだろうけど、
やっぱり調整不足かな
かなり駆け足だけど、病気のタイムリミットがあるから
急ぎ足になるのはしょうがないかも


今日の甘口!

・流れ
  【東京聖塔】は突然出てきた
  天高くそびえる塔で、
  攻略した者の願いを叶えてくれるみたい
  塔の中は異世界で、
  剣と魔法の世界
  でも危険がいっぱいで
  死亡率は90%とか
  妹の病を治すため
  兄はこの塔の攻略に挑む・・・という流れ
・テイスト
  まあ塔ですが、ダンジョン系統ですね
  動機の部分が妹の病なので
  他よりそこは軽くないかも?
  でも冒険開始時から既に
  ノリは軽くなってます
・キャラ
  【千畳敷 一護】は主人公少年
  シスコンの兄
  【一衣】は妹
  ブラコンで難病、残り二年の余命だとか
  【葉桜】はヒロイン
  真面目系


今日の辛口!

・全体
  ヒロイン勢が全て型にはまった
  プログラム系
  もう少し冒険したいところですね


以上、
妹のための?!
ダンジョンモノでした!


2014年11月5日水曜日

《番外編》2014年 10月を振り返ります!!(その2)

さて10月に読んだ作品たちの
10個星の紹介をします!


『不戦無敵の影殺師』(ガガガ文庫)
始まり方は捻くれ系で
斜に構える俺カッケー(笑)というモノかと思ったのですが、
読んでいくともっと全然深い内容だった!
捻くれて自分から逃げていると
状況はどんどん悪化していくばかりだという『結果』が
きちんと描かれているので
読み応えは充分だと思います!
大人でも充分楽しめると思いますよ!




10月は10個星が1個でした!
9月が豊作だったので反動が出ましたかねw
それではまた!


ラエティティア覇竜戦記  9個星です!!

タイトル : ラエティティア覇竜戦記 神王のゲーム
賞種   : ―
出版   : HJ文庫
著者   : すえばしけん
イラスト : 津雪


今日のインプレダクションはコレ!
ファンタジー戦記?作品です!


評価は
★★★★★★★★★☆
9個星です!!


どうしたい?

神の代理戦争
しかし意外なことが起きて――
戦記っぽいファンタジー?
かなり良かった!
ペテン師風の青年が活躍! という
だけかと思いきや、
終盤になってからはサプライズな
感じでした
裏テーマが『解放』ということで、
色々と解き放たれていきます
戦記というよりは純ファンタジー
として見ても良いかな
ペテンや口先三寸がある一方で、
正直で高潔な者への憧れや信頼
も描かれていて、
両輪が揃っています
今後どう転がっていくのか楽しみな一冊ですよ


今日の甘口!

・流れ
  5つの国がある大陸ラエティティア
  そこでは戦乱の世が始まろうとしていた
  神の使いの【神王】が各国に
  1人ずつ降臨し、
  神の代理戦争という形になる
  ラウルス国には神王が何故か
  降臨しなかった
  他の4つの国には降臨したのに・・・
  そして神王の代わりに
  ラウルス国に現れたのは偽の神王
  そいつは神王になりすまして
  国をだまし取ろうとする
  神王不在のまま偽の神王で
  国事に対応していくが・・・という流れ
・テイスト
  ペテン師的な主人公が
  活躍するというテイストですね
  騙し・それから会話術
  がメインとなります
  青年が主人公かなあと思ったけど、
  語り部はヒロインの方ですね
・キャラ
  【トウヤ】は主人公青年
  既に20歳くらいみたい
  賭けごとが大好きで、
  何でも賭けに話をもっていきたがる
  【ラシェル】はラウルス国の祭司長
  神王の次に偉い身分
  公務をソツなくこなす優等生
  【ヒカリ】はトウヤの従者
  奴隷(のような状態)だったのを助けられたらしい
・かけあい
  トウヤはヒカリを連れた状態で
  始まるのですが、
  いきなり何を言い出すかというと・・・
  『これから王城へ行ってこの国を騙し取る』
  『国を、だまし・・・え?』
  そこから始めるのかーw


今日の辛口!

・全体
  オレ様主人公を中心に描くと
  読者ウケが・・・と思ってヒロイン中心に
  描いたのかもしれないですが
  どうもトウヤが脇役みたいに
  なってしまっているのがちょっとアレかなぁ
  バランスが難しいのかもしれないですけどね


以上、
だまし取るぜ、な?!
ファンタジー戦記?作品でした!


2014年11月4日火曜日

銃皇無尽のファフニール2  5個星です!!

タイトル : 銃皇無尽のファフニール2 スカーレット・イノセント
賞種   : ―
出版   : 講談社ラノベ文庫
著者   : ツカサ
イラスト : 梱枝 りこ


今日のインプレダクションはコレ!
学園異能ラブコメモノです!


評価は
★★★★★☆☆☆☆☆
5個星です!!


石頭

新しいドラゴンの動き、
それから転校生が来て――
学園異能ラブコメ
厳しいですねー
えーまあ・・・コテコテのラブコメ
が好きならどんなにおかしくても
目を瞑れ・・・る?
異能である必要がどこにあるんだろう
新キャラとの絡みとか、
妄想もここまで歪むと
可哀相な感じがしてくるというか・・・
作者も編集も、マヒしちゃって
るんでしょうかね
1巻よりさらにキツくなったかも


今日の甘口!

・流れ
  異能者を集めた学園島がある
  そこではドラゴンの侵攻を
  食い止める用意がある
  世界中に散らばっているドラゴンは
  異能者を目指して移動するらしい
  今回赤の《バジリスク》という
  ドラゴンが動き出した
  それに狙われている異能者を 
  学園で保護し、
  ドラゴン戦に備える・・・という流れ
・テイスト
  まあとりあえずほぼラブコメ
  薄っ! な感じで内容ゼロです
  異能の意味はいったいどこへ・・・
・キャラ
  【悠】は主人公男
  何だか特別な才能があるみたい
  【深月】は悠の妹で生徒会長
  ブラコンみたいだけどそんなに激しくない
  【イリス】はクラスメイト
  おバカ担当
  【ティア】は新キャラ
  いきなり悠と夫婦になるとか言い出す


今日の辛口!

・全体
  開始そうそうにヒロインAの裸見ました~
  少し行くとヒロインBがノーパンです~
  とかもうね・・・
  これアニメ化するんでしょ?
  こんなものを放送してて良いのかよ!
  まあ作る側としては
  お約束詰め込んで設定もてきとうってのが
  楽でいいんだろうけど、酷過ぎる・・・


以上、
コテコテの?!
学園異能ラブコメモノでした!


2014年11月3日月曜日

ザ・ブレイカー 黒き天才、その名は  10個星です!!

タイトル : ザ・ブレイカー 黒き天才、その名は
賞種   : ―
出版   : 電撃文庫
著者   : 兎月 山羊
イラスト : ニリツ


今日のインプレダクションはコレ!
サスペンス作品です!


評価は
★★★★★★★★★★
10個星です!!


闇に消えていった

突如一人の者に占領されてしまった学園
生徒達は無事生還することができるのか――
奇妙な要求をする犯人とのサスペンス
凄く良かった!
犯人の正体を突き止めろという謎の提示、
学校に漂う緊張感、
更に先端科学犯罪という要素など
かなり色々と詰まっています
しかも後半に来る激動のストーリーも
目が離せず、
最後までテンション落ちずに読めました
続巻を考えるのは大変かもしれないけど
今後も期待したくなる一冊です


今日の甘口!

・流れ
  裕福な家の生徒達が通う学園
  そこが凶悪犯に占拠されてしまった
  教師達大人は殺され、生徒達は全員人質
  犯人の要求はシンプルだった
  犯人の正体を突き止めろという
  それができないで時間が過ぎたら
  爆弾で学校ごと自爆するとか
  指定された者を一人だけ学園へ寄越せと言われ、
  死刑囚の少年が呼ばれる
  犯人の正体を暴けるか・・・という流れ
・テイスト
  サスペンスをうたうだけあって
  緊張感はよく出せていると思います
  犯人の要求も何だソレって感じで引きが強く、
  飽きずに最後まで楽しめるのではないでしょーか
  しかもこれ、犯人の正体を暴くだけでは
  終わりません!
  更にストーリーがうねりますよ、
  普通にミステリとしても良い感じ
  ではないでしょーか、オススメです!
・キャラ
  【緋上 カナタ】は死刑囚の少年
  口数が少なく冷静沈着
  【緋上 リセ】はカナタの妹
  少女ながらプロファイリングができる
  【恐怖の顔(スケアフェイス)】は犯人
  芝居がかった感じで演説を好む様子
  正体は誰か・・・
・表記
  過去神奈川県で生物兵器が使用され
  廃墟になってしまった、
  みたいに『神奈川県』と地名をはっきり出している
  けっこうラノベだと『A県』みたいに
  濁すんだけど、本作ははっきりしてますね


今日の辛口!

・特に無し!
  突っ込みたいところは
  特に無しです!
  ラノベでもこれぐらいのことが描けるんじゃん!
  全部がまじめな作品に
  なる必要はないけど、
  今は頭からっぽな低脳作品が多すぎます
  これぐらいの作品がもう少し
  増えても良いんじゃないでしょーかね


以上、
緊張感の?!
サスペンス作品でした!


2014年11月2日日曜日

女の子に夢を見てはいけません!  6個星です!!

タイトル : 女の子に夢を見てはいけません!
賞種   : 第26回ファンタジア大賞・金賞
出版   : 富士見ファンタジア文庫
著者   : 恵比須 清司
イラスト : こうぐちもと


今日のインプレダクションはコレ!
学園ラブコメモノです!


評価は
★★★★★★☆☆☆☆
6個星です!!


協力

女を好きになってしまった少女の恋路を
少年が助けることになるが――
ドタバタな学園ラブコメ
普通かな
設定・キャラ・セリフ回しがパッチワーク
みたいに既視感満載というか・・・
その分商品としては安定して読める
とは思います
どうしてこうなったw
新人みたいですが
これは担当編集がそういうところを
ちゃんとしてあげないといけないと思う
姉も妹もいて女の子に夢を見られない
男子の受難記録です


今日の甘口!

・流れ
  姉と妹にイジられて
  生きてきたため
  女に希望が持てなくなった少年
  そんな少年も恋をしてみたかった
  でも女が好きという女の子と出会い、
  その娘の協力者に
  させられてしまう
  少女の少女への恋は実るのか・・・という流れ
・テイスト
  女同士のラブコメ
  だけど協力者の少年も
  ラブコメに巻き込まれていく、という感じ
・キャラ
  【九条 咲也】は主人公少年
  女顔で性格は平凡
  【沙雪】は姉
  清楚だけど家では弟をもてあそぶ変態
  【秋穂】は妹
  生意気系妹だけど家では暴君
  【壮次郎】は友達
  美少年で文武両道、でも極度のオタク


今日の辛口!

・全体
  ちょっとこれは
  色んな作品からのパッチワークに
  なってしまっているので
  自力で作品を作りましょうね・・・
  新人でこれだとちょっと
  今後苦労するかもしれません
  これは編集が全面的に悪い
  ファンタジア編集部は迷走しすぎだっ!


以上、
女同士、な?!
学園ラブコメモノでした!