2022年3月13日日曜日

ひきこもりの弟だった  9個星です!!

タイトル : ひきこもりの弟だった

賞種   : 第23回電撃小説大賞・選考委員奨励賞

出版   : メディアワークス文庫

著者   : 葦舟ナツ

イラスト : -



今日のインプレダクションはコレ!

現代ドラマ作品です!



評価は

★★★★★★★★★☆

9個星です!!



人を愛する


心を閉ざして生きる男が

突然結婚生活に突入し――

家庭の事情に注目した現代ドラマ。

かなり良かった。

読み始めはまたしょーもない設定か……

という感じでしたが、

それを過ぎてからは割と

家庭の事情に真っすぐ向き合って

書いてあったので良かったです。

結婚や出産を真剣に考えさせられる

一冊ですね。



今日の甘口!


・流れ

  心を閉ざして生きる男に

  駅で通りがかった女が

  いきなり結婚しましょうと言ってきた。

  それから二人の共同生活

  が始まる。

  夫婦の営みはしないけど

  結婚生活は送るという

  淡々とした共同生活が続くが・・・という流れ

・テイスト

  男の家庭事情、

  それから友人の家庭事情、

  みたいにみんな家庭事情を

  抱えています。

  粗製乱造の作品は家庭事情を

  設定のスパイスとしてしか使っていませんが、

  本作の場合これを

  軸に据えているので

  生々しい会話とかも出てきますよ。

・キャラ

  【啓太】

  主人公男性

  心を閉ざしてただただ生きている

  【千草】

  ヒロイン

  いきなり結婚しようと言ってきた女性

  過去を語らない



今日の辛口!


・全体

  終わり方がこの展開でなかったら

  雑多な商品の一つとして

  ただ埋もれてしまうだけだったように思います

  ので、

  終わり方もこれで良かったです。

  ただ、

  実際とちょっと乖離してないかな~と

  思う部分もあって、

  実際は家庭の事情アリで捻くれてしまうと

  結婚も出産も早いんじゃないかなあ

  と思いました。



以上、

いきなり結婚しましょう、な?!

現代ドラマ作品でした!