2014年5月31日土曜日

《番外編》2014年 5月を振り返ります!!

皆さん五月病は乗り切りましたでしょーか?
それともただいま絶賛ノリノリ中でしょーーか?!
乗り切った方はこのまま頑張って下さい
ノリノリ中の方はいっそこのまま波に乗り続けちゃいましょう!
いや、読書で解消しましょう(宣伝かよ)!


今年は2013年の新人賞受賞作が続々と
刊行されております
もう結構受賞作の作品読んでみましたが、


時代が変わってきましたよ!!


これはもう確実に変わってきました!
学園ラブコメの受賞率がぐっと下がり、
ある程度中身が考慮されるようになってきたようです

流石にエロと萌えが好きですって層も
いい加減飽きてきたのかもしれませんね
まぁ同じのばかり食していたら流石に飽きますよね・・・


これからのこと

ただ学園ラブコメ隆盛期に
業界がそれ一辺倒になったのは大きな負の遺産です
その期間に作家になったグループは
ラブコメ以外でやっていける筆力を持っているか
・・・恐らく厳しい(人が多い)でしょう
作家の力が足りなければレーベルが方針転換しても
すぐに変わる事ができません

今新人として採用した作家が本領発揮するのは
2年後とか3年後でしょう
そのため今年や来年辺りまでは
レーベルとして方針転換した所は
それなりに厳しい試練となりそうです

なんせラブコメ率下がるとヤダー! って層
にしてみれば必死です、
各種読書感想サイトや
読書感想投稿サイト、
読者投票とかで
死に物狂いで抵抗してくるでしょうw


試練

例えば読書感想投稿サイトの読書メーターってところを
使っているのですが、
まだまだ根強いですよ
ラブコメ(というかエロと萌え)は持ち上げて
真面目な作品はこきおろす、
という流れ、あったりします

ステマ(ステルスマーケティング=業界関係者が一般人を装って投稿)
とか自演(一人で複数アカウント持って投稿?)
があるんじゃないかと言っている人を見かけましたが、
多分そういうの一杯あるんだろうなと思います
そういったネット戦略って、結構古くからありますしね

確かにそういう流れがあったりすると
業界としてそうなのかなって思ってしまいがちですが、
全体の売り上げの何%なの?? って思うと
前述の読書メーターでは
多分0.1~1%、多くて数%の中ぐらいで、
作品によって結構変動があったりするんじゃないかと
全体の売り上げとどれだけ結び付いているかはかなり怪しいところです

ですが、
全体の売り上げとどれだけ結び付いているか怪しくても
一定数の人間がいて声を上げていれば
それが『読者の声みたいに見えてしまう』ものです
そこを狙ってラブコメ率下がるとヤダー! って層は
死に物狂いで抵抗してくるでしょう!
幅広い層が平均的に声を上げていれば
こういう事にはならないんですけどね、
声を上げる熱心さではしょうがないところがあります


今後は広い視野を!

各レーベルには
『声を上げている読者だけが読者ではない』
という認識を持っていただき、
方針が逆戻りしないよう進んでいって下さい!

一辺倒になるという事はこのように
作家の力や抵抗の声で、
後で大変な思いをする事になります
基本的には毎年
多方面のジャンルを採用するように
しておいた方が後で困らないのです!
その中での一作品ないし二作品がラブコメですとかなら
全く問題無いわけですから
(このように私はラブコメを駆逐しようという考えではなく、
 『共存しよう』という考えなのです)


終わりに

ちょっと書き過ぎたので
5月の10個星紹介は明日にでも書きますw
では一旦このあたりで!


2014年5月30日金曜日

ブルークロニクル  7個星です!!

タイトル : ブルークロニクル
賞種   : 第25回富士見ファンタジア大賞・銀賞
出版   : 富士見ファンタジア文庫
著者   : 白星 敦士
イラスト : いちやん


今日のインプレダクションはコレ!
メカファンタジーモノです!


評価は
★★★★★★★☆☆☆
7個星です!!


何か言い忘れている事が!

運び屋の主人公
おいしい報酬の仕事を
受けてしまった事が原因で――
未来設定のメカファンタジー
それなりだったかな
荒廃や極度の格差、
主人公の境遇といった舞台や状況設定で
人間性をかなり抉って描いている
所が特徴ですね
主人公が罪悪感や迷い、
それから行動に移るまでの心境変化も
根が良い子なんだろうなって思えてそこは良かった!
超絶ロボみたいなのは出て来ないので、
メカ『も』あるよって感じでした
設定や世界観は課題ですかね


今日の甘口!

・流れ
  運び屋として生きる少年
  そこへ低姿勢で富裕層の者が
  破格の運搬依頼を持ってくる
  つい飛びついてしまったが、
  旨い話には裏がある・・・
  運搬中追われる事になってしまい、
  流れで荷物を開けてしまう
  荷物は少女だったがどうするか、という流れ
  エンタメ性はちょっと弱く、
  心境・人間模様という所で楽しめる人向けですかね
・キモ
  キモとなるのは主人公【リカル】の
  葛藤ですね
  荷物である少女【ユキ】と会話し、
  リカルは最初このまま送り先へ
  届けようとします
  少女を荷物として運ぶ依頼はどう見ても
  普通の仕事ではないですが、
  依頼人の機嫌を損ねた場合その後が
  恐ろしい、所詮世の中は金・・・
  とりあえず騙してユキを送り先へ連れていけば良い・・・
  しかしユキの方はリカルの事を
  何も疑いません
  運搬依頼の事も知らず、リカルの事も知らず、
  単に助けてくれた人、という認識です
  『リカルさんのように親切な人に助けて頂いてよかったです』
  そうした純粋な感謝はリカルを苛みます
  『なんで俺のこと疑わないんだよ、こいつは・・・』
  そしてユキと関わる内にリカルの
  悩みは届ける? 届けない?
  となっていき・・・
  人間の良心をかなり問う内容になってます
  人を騙してお金を取るか?
  目の前の困っている人を助けるか?
  皆さんはどちらの方が良いですか?
・キャラ
  リカルは貧困層として生きていて逞しく、
  生きるためにはどんな事だってするタイプ
  でもユキと出会った事で
  それが揺らいでいくので、
  根本は優しい良い子、という感じ
  ユキは多分貧困といった経験は無く、
  清純に生きてきた、という感じ
  困っている人を見ると放っておけないタイプですね
  敵キャラとして出てくる市長は
  権力をかさにやりたい放題する強欲なタイプ
  貧困層を完全に見下しています


今日の辛口!

・全体
  イラストが入る位置がおかしい
  箇所があったかなw
  ロボに力を入れているわけでもないので
  ロボットものと考えない方が良いです
  設定や世界観といった所には
  あとがきにある通り特徴が乏しいかなw
  葛藤の部分は結構よく描けていたと思いますので
  設定や世界観とかが今後の課題ですね~!


以上、
旨い話には裏がある・・・な?!
メカファンタジーモノでした!


2014年5月29日木曜日

アクアノート・クロニクル  10個星です!!

タイトル : アクアノート・クロニクル
賞種   : 第15回エンターブレインえんため大賞小説部門・最終選考作
出版   : ファミ通文庫
著者   : 中村学
イラスト : こずみっく


今日のインプレダクションはコレ!
海中ファンタジー作品です!


評価は
★★★★★★★★★★
10個星です!!


運命と戦えと言うのかい?

海の中だけで生活する世界
運送屋は異国の姫を
『移送』する事になってしまい――
ボーイミーツガールの海中ファンタジー
すっごく良かった!
各キャラの掛け合いが楽しくて非常に好み
それから一番注目したのは
構成と設定の絡め方!
敵の特殊能力により逃げても逃げても
結局敵の所へ戻ってしまう、
そういう運命を主人公が背負います
この能力のせいで受難する
姿がコメディとして描かれているだけでなく、
話を転がす起点に強力な
説得力を与えています、これは妙技!
ただエピローグはいただけなかったかな
受賞逃しているけど受賞作より好きです


今日の甘口!

・流れ
  海の上には出られない世界
  海底に点在する都市の一つで
  運送屋に勤める少年
  ある日海底に横たわる少女を
  発見、救出した
  その娘は訳アリな様子で、
  目的地まで届けてあげようと決めるが
  特殊能力を持った追手が現れる
  少女を送る内に様々な困難
  に襲われる・・・という流れ
・世界観
  地表の全てが海で覆われた世界
  という始まり方で、
  世界観だけでも好きになれる
  人がいるのではないでしょーか!
  キャラ名や都市の名前で
  古代の歴史が好きなのかなって
  印象を受けました
  古代ローマや古代エジプトを
  思わせるところが随所にあり、
  好きな人は思わずニヤリと
  してしまうかも!
・キャラ
  主人公【ウル】はどんな所
  にでも適応するタイプ
  次々別の集団の中に入って
  行く事になりますが、
  どこででもすぐに適応しています
  ヒロイン勢は
  清楚なお姫様【アビー】
  ツンデレ少女【メリル】
  豪快な女性【ヴォーレンランド】
  と色んな女の子が出てきますね
・状況設定によるコメディ
  ウルは異能者【ケセン】に
  命を狙われる事になってしまいます
  ケセンの能力は『ワイルド・ハント』
  これと決めた相手を必ずハント
  してしまう恐ろしいもので、
  相手がどんなに逃げても
  結局能力者の前に戻ってくる・・・
  そんな運命になってしまいます
  ウルは何とかケセンから逃げ延びますが、
  乗っている船が海蛇モンスターに襲われ
  仲間と離れ離れ
  そこである船に拾われますが
  そこはケセンの所属する船w
  ケセンは怪我を負って医務室に
  いるようなので
  顔を合わせなければ何とか・・・
  と思いきや、
  ウルはとあるキャラの八つ当たりを受けて負傷、
  医務室に連れて行かれそうになりますw
  何だかんだでケセンの所へ
  連れて行かれそうになる様は
  まるで蟻地獄!
  医務室に連れて行こうとするキャラに
  (主人公とケセンの関係を知らず悪意無し)
  余計な事しないでくれって思う主人公の心境とかが
  良い感じのコメディに仕上がっていますw
・ストーリーの練りこみ
  『人を救いたい』
  それが根幹にありながら戦いを起こした勢力
  奴隷解放が根幹にある傭兵団
  ウルの属する帝国
  そういった様々な勢力が描かれますが、
  本作ではそのどれもを特段に
  持ち上げたり貶めたりしていません
  これは相当珍しい気がします
  大抵の作品では『人を救いたい』って
  言っている勢力とかを
  歪んだ正義のキャラ造形にして、
  それに対し主人公が『あんたらは間違ってる!』
  とか言ったりするでしょう
  本作ではそうした事が無いのです
  これは非常に興味深い作りですね


今日の辛口!

・ターゲット
  ストーリーの練り方は
  色々な勢力と人物を絡みに絡めて
  とても味わいを楽しめる作りになっています
  でもターゲット層を考えた時、
  はっきりと敵と認識させる勢力を
  据えた方がウケは良かったかも
  しれませんね
  これだけのストーリーが作れるのであれば、
  今後一般文芸を視野に入れても
  良いかもしれません!


以上、
ストーリーの練り方が素晴らしく今後が楽しみな?!
海中ファンタジー作品でした!


2014年5月28日水曜日

《新人賞情報》 第5回『このライトノベルがすごい!』大賞 3次通過者発表!

第5回『このライトノベルがすごい!』大賞 3次通過者が発表されました!


応募された方、どうだったでしょうか?


締切   : 2014年1月15日
応募総数 : 382作品
一次通過 : 45作品
二次通過 : 22作品
三次通過 : 2作品

勝ち進んだのは全体の0.5くらいでしょーかっ
2作品はもう何らかの受賞は決定ですかね

応募作が減り続けている点、去年の受賞作の続巻が未だに刊行されない点
この二点を考えると、
今後この賞は大丈夫なんでしょうかね・・・

しかも三次選考総評では
『現在の潮流に合っていないものを選外にした。
 書きたいものより読者を楽しませることが重要』
と言っています
たまに最終選考委員となった作家さん等が
『流行に合わせるよりもこれが書きたい! をぶつけてほしい』
と言っている人もいるかと思うのですが、
それとは真逆ですね・・・

何をもって読者を楽しませるかはまちまちだと思います
私なんかは、その作品のどこどこに情熱を注いだ、
とかが分かると結構楽しめるのですがー
最近だと『王手桂香取り!(電撃文庫)』とかそうですよ
エロや萌えで釣らず、将棋が書きたいんだ! をぶつけてます

『編集部を満足させる作品』を採用していくのか、
もっと広い視野を持って採用していくのか・・・
(確か、本当に面白いものを送り出すための賞としてスタートしたような気がしますが)
今後の方針を今一度再考してみた方が良いかも?


ソード・ドラゴン・ソード  6個星です!!

タイトル : ソード・ドラゴン・ソード
賞種   : ―
出版   : HJ文庫
著者   : 夏 緑
イラスト : himesuz


今日のインプレダクションはコレ!
異世界ファンタジーモノです!


評価は
★★★★★★☆☆☆☆
6個星です!!


ドラゴン娘の離宮

やってきた異世界
そこは滅亡の危機で――
ハーレム系の異世界ファンタジー
ちょっと微妙だったかなw
美少女と協力すると武器が出てきて、
心を通わせて共鳴すれば強くなるって
形はオーソドックスで安定はしているかな
音楽を一緒にやることによって共鳴を
高めようとするところは良かったです
回復魔法の名前が『ナオール』とか
かなり独特なネーミングセンス
『姫姉さま』や『ソードス』は
別のものを想像してしまうのが不思議w


今日の甘口!

・流れ
  いきなり異世界に来ちゃった!
  その世界は僅かな女性達を残し
  全滅してしまったらしく、
  滅亡寸前
  主人公【野尻蒼大】は救世主として
  迎えられ、
  ヒロイン達と共に<ダーク・ドラゴン>という
  怪物達と戦う、というもの
・異世界
  異世界はソード・ドラゴンの地<ソードス>
  というらしーです
  何かソードスって言われると
  ロードスを連想してしまうw
  ソードスに住む人達は<ソード・ドラゴン>
  というみたいで、
  女の子は男とキスをすると強い武器を
  出現させる事ができるとかw
  まぁ、
  女の子は男とキスをしないと武器が出せない
  →でも男が全滅
  →主人公が来て唯一の男となる
  →ハーレム形成
  とゆー構図を作りたいのでしょうw
・キャラ
  主人公は龍の子の末裔という事で
  特別な血筋のよーです
  ヒロインの一人は姫みたいで、
  その姫を『姫姉さま』と呼ぶ女の子
  もいたりします
  風の谷ですかここはw
・ネーミングセンス
  回復魔法が出てくるのですが、
  名前が『ナオール』・・・!!
  凄いネーミングセンスだw
  この他のネーミングもうーむという感じ


今日の辛口!

・幾つかの疑問
  蒼大一人でかなりの戦力になっている
  ようですが、
  それだと何故ソードスの男達が
  全滅してしまったのか疑問がw
  雰囲気としても滅亡間近な
  悲壮感とかが無くて
  結構のほほんとしているしなぁ・・・
  ハーレム作るにしても、
  別に男が全滅って設定でなくても良かったのでは?


以上、
姫姉さま、な?!
異世界ファンタジーモノでした!


2014年5月27日火曜日

一般文芸リスト

一般文芸(ラノベ以外をここに分類することにします)!!
  (角川文庫)万能鑑定士Qの事件簿 I
  (角川文庫)万能鑑定士Qの事件簿 Ⅱ
  (角川文庫)万能鑑定士Qの事件簿 Ⅲ
  (角川文庫)万能鑑定士Qの事件簿 Ⅳ
  (角川文庫)万能鑑定士Qの事件簿 Ⅴ
  (角川文庫)万能鑑定士Qの事件簿 Ⅵ
  (角川文庫)万能鑑定士Qの事件簿 Ⅶ
  (角川文庫)万能鑑定士Qの事件簿Ⅷ
  (角川文庫)万能鑑定士Qの事件簿Ⅸ
  (角川文庫)万能鑑定士Qの事件簿Ⅹ
  (角川文庫)万能鑑定士Qの事件簿XI
  (角川文庫)万能鑑定士Qの事件簿XⅡ
  (角川文庫)万能鑑定士Qの短編集 I
  (角川文庫)塩の街
  (角川文庫)今宵、喫茶店メリエスで上映会を
  (角川文庫)さいはての彼女
  (角川文庫)落花流水
  (角川文庫)いちばん初めにあった海
  (角川文庫)太陽の子
  (角川文庫)新訳 思い出のマーニー
  (角川文庫)高層の死角
  (角川文庫)見えざる網
  (角川文庫)ハムレットは行方不明
  (角川文庫)最後の晩ごはん
  (講談社文庫)凍りのくじら
  (講談社文庫)月の影 影の海(上)
  (講談社文庫)ICO-霧の城-(上)
  (講談社文庫)
ICO-霧の城-(下)
  (講談社文庫)プールの底に眠る
  (講談社文庫)夜宵
  (講談社)峠うどん物語(上)
  (講談社)峠うどん物語(下)
  (講談社文庫)火の瞳
  (大活字文庫)蒲生邸事件1
  (大活字文庫)蒲生邸事件2
  (大活字文庫)蒲生邸事件3
  (大活字文庫)蒲生邸事件4
  (大活字文庫)蒲生邸事件5
  (大活字文庫)蒲生邸事件6
  (ハヤカワ文庫JA)know
  (ハヤカワ文庫JA)虐殺器官
  (ハヤカワ文庫JA)over the edge
  (新潮社)楽園のカンヴァス
  (新潮文庫nex)大神兄弟探偵社
  (新潮文庫nex)消えない夏に僕らはいる
  (新潮文庫nex)シャーロック・ノート
  (新潮文庫nex)我もまたアルカディアにあり
  (新潮文庫)わたしがいなかった街で
  (新潮文庫)つめたいよるに
  (新潮文庫)砂の女
  (新潮文庫)それは秘密の
  (徳間文庫)竜宮ホテル
  (徳間文庫)竜宮ホテル 魔法の夜
  (徳間文庫)若桜鉄道うぐいす駅
  (徳間文庫)KAPPA
  (徳間文庫)純喫茶トルンカ
  (徳間文庫)しあわせの香り: 純喫茶トルンカ
  (幻冬舎文庫)解夏
  (宝島社文庫)珈琲店タレーランの事件簿
  (小学館文庫)世界から猫が消えたなら
  (集英社文庫)旅屋おかえり
  (文春文庫)64(ロクヨン)下

万能鑑定士Qの事件簿 I  読みました!!

タイトル : 万能鑑定士Qの事件簿 I
賞種   : ―
出版   : 角川文庫
著者   : 松岡 圭祐
イラスト : ―


今日のインプレダクションは一般文芸のコレ!
事件簿作品です!


(ラノベ以外の作品なので、
 何個星という評価の対象とはしません
 ラノベはランキングも作るので何個星って感じで付けてます)


こんな大人がいてもいい

『万能鑑定士』
美術品でも物品でもたちどころに
鑑定してしまう美女
彼女に持ち込まれた依頼は
巷に増殖しつつある『力士シール』だが――
登場人物に重点を置いた事件簿
どっぷり惹き込まれました!
現在・過去・未来それぞれが提示され、
途中で提示された未来が大変な
事になっていて『え、どう繋がっていくんだ?』
と先が気になります
しかしそれは2巻へ~となるので上手いですね、
これは読まないといけないじゃないですかーw
登場人物もスレてない人が多くて好き
リサイクルショップ店長の優しさが沁みます
今回の事件は崩壊序曲・・・?
何か大きな事が進行しているんですかね


今日の甘口!

・流れ
  雑誌記者は巷で増殖しつつある
  『力士シール』の取材をしていた
  力士シール自体は手に入れたものの
  鑑定を依頼していたプロから
  全員断られる
  締め切りもあるし急ぎで代わりに鑑定
  してくれる人を・・・そこで万能鑑定士に辿り着いた
  さぁ鑑定を依頼しよう、という流れ
・抜群の巧さ!
  提示の仕方が抜群に巧い!
  これが一般文芸の実力か・・・! と思い知らされる程でした
  丁度物語が中だるみし易い場所を
  狙って未来の提示、しかも現在とは
  似ても似つかない大変な事になっています
  今がどういう風に未来に繋がっていくんだ・・・?
  と興味が噴出、
  作者が『ここら辺で飽きさせない工夫を入れておこう』
  と考えながら構成を練っている姿が
  目に浮かぶようです!
  読み口も結構ライトで、
  メディアワークス文庫が普通に楽しめる
  ようであれば充分楽しめると思いますよ!
  一般文芸にも手を出してみよっかな~という人はぜひ!
・キャラ
  万能鑑定士【莉子】は
  波照間島出身で東京で事務所を
  構えるようになってもスレない
  という純朴さ
  現在では鋭い鑑定でエリート美女
  を連想してしまうけど、
  過去編で紹介される莉子は落ちこぼれ
  才能をどう使って良いか分からない天才
  という事でした
  波照間島は水事情が悪いからその一助
  となりたいという思いを胸に上京
  凄く良い娘です
  能力が開花したのは上京後に
  出会ったリサイクルショップの店長のお陰のようですね
・島の空気
  波照間島から上京しようと
  する莉子を案じる喜屋武先生が
  短時間で波照間島の空気に
  呑まれていくのが良いですね
  島の願いもありながら、
  何とかなるさーというのんびりした空気
  悩んだ時に行ってみると
  悩みとかもやもやとか溶かしてくれそうです


今日の辛口!

・巻末
  巻末に梗概がでんと掲載されて
  いるのですが、
  1巻まるまるのあらすじが載っている
  のでこれは載せすぎでは・・・?
  あとがきとかから読む人が
  それを見つけて読むと、
  大体が分かってしまうような気がw


以上、
さぁ鑑定を依頼しよう、な?!
事件簿作品でした!


2014年5月26日月曜日

不良少年と彼女の関係  8個星です!!

タイトル : 不良少年と彼女の関係
賞種   : ―
出版   : メディアワークス文庫
著者   : 蝉川タカマル
イラスト : ―


今日のインプレダクションはコレ!
ドタバタラブコメ作品です!


評価は
★★★★★★★★☆☆
8個星です!!


野良犬舐めんな!

ひょんなことからお嬢様の
執事となった元総長
主従とは言い難い関係で――
不良とお嬢様のドタバタラブコメ
二人の掛け合いがなかなか良かったです!
住む世界が全く違う二人
それ故に反発し、
後半その関係がどうなっていくのかなーと
ニヤニヤして楽しみました
物怖じしない所に不良という設定
が活きているのも良いですね
それにしても敵役の仕掛ける
大掛かりな嫌がらせ・・・
社交界って怖いですわぁw


今日の甘口!

・流れ
  暴走族を引退した【拳児】
  家が花屋のためそこでアルバイト
  していたが、
  ある日電話が掛かってくる
  祖父が亡くなったため遺品整理に
  来て欲しいとのこと
  祖父は豪邸の執事だった
  遺品整理をするはずが
  あれよあれよという間に
  拳児は執事として働く事になる
  豪邸のお嬢様【朱乃】を前にしても
  全く粗野な口調や態度を変えない拳児
  彼女とは主従関係というより
  兄妹みたいだが、うまくいくのか・・・という流れ
・メイン
  メインは朱乃と拳児の掛け合いですね
  『こんな野良犬に屋敷勤めができるとは思えません。
   やっぱり私は反対です』
  『アァ? 野良犬舐めてんじゃねぇぞテメー』
  最初は反りが合いませんw
・キャラ
  拳児は外では元暴走族の総長
  でも家庭では物怖じしない妹や
  豪快な母に囲まれて暮らしているよーです
  意外と可愛げがあるタイプって感じですね
  朱乃は外向きの顔では
  よくできたお嬢を演じ、
  でも内心は寂しがり屋
  亡くなってしまった拳児の祖父に
  もっと甘えたかった様子
・あるある!
  あーそれあるある!
  と言いたくなる描写がありました
  拳児が豪邸に置かれていた花瓶を見て
  『ここの誰かが趣味で焼いたのか? 下手クソだな』
  でもそれは高名な陶芸家
  の先生の作品で、
  価格は一般男性の生涯年収だそーです!w
  一見なんだこれ・・・っていう物が
  高額のことってありますよね!
・気に入った言葉
  『人生は予定通りにいかない』


今日の辛口!

・状況の作り方
  ピンチの状況を作る時のキッカケは
  えーーーー何ですかそれ!w
  って思ったけど、
  うん、でも、そっか、感情が高ぶると
  そうやっちゃう時もあるかーと
  わがままも人間らしさの一つって事ですかね


以上、
うまくいくのか・・・な?!
ドタバタラブコメ作品でした!


2014年5月25日日曜日

《新人賞情報》 第27回ファンタジア大賞 2次通過者発表!

第27回ファンタジア大賞 2次通過者が発表されました!
5/22に発表されていたようなので掲載~

応募された方、どうだったでしょうか?


締切   : 2014年2月末
応募総数 : 771作品
一次通過 : 116作品
二次通過 : 11作品

勝ち進んだのは全体の1.4くらいでしょーかっ
3次の結果は6/20予定のようです!


《新人賞情報》 第1回オーバーラップ文庫大賞第3ターン 2次通過者発表!

第1回オーバーラップ文庫大賞第3ターン 2次選考通過者が発表されました!
5/24に発表されていたようなので掲載~


応募された方、どうだったでしょうか?


締切   : 2014年2月28日
応募総数 : 451作品
一次通過 : 64作品
二次通過 : 7作品

勝ち進んだのは全体の1.5%くらいでしょーかっ


GOD W(`・ω・´)RLD 1 ―ごっど・わーるど―  7個星です!!

タイトル : GOD W(`・ω・´)RLD 1 ―ごっど・わーるど―
賞種   : ―
出版   : 富士見ファンタジア文庫
著者   : 吉村 夜
イラスト : 早川 ハルイ


今日のインプレダクションはコレ!
異世界ファンタジーコメディモノです!


評価は
★★★★★★★☆☆☆
7個星です!!


こいつにはブレーキが必要だ

異世界に召喚された主人公
そこは自分の考えた設定が
実現できる世界で――
中二設定が実現できる世界が
用意されたら・・・という異世界モノ
ノリが良くヒロインの突っ走る姿は寧ろ爽快!
文章は作風を考慮してわざと
痛々しくしたり平仮名多めに
しているなら逆に凄い
無理に背伸びしたりしていないので
嫌な感じもしません
コメディ色が強く読み口も軽いので、
深く考えずに楽しむのが吉!


今日の甘口!

・流れ
  突然異世界へ来てしまった【坂上大樹】
  そこでは普段自分が考えていた
  設定が実現してしまい、
  自分は神という設定通りになる
  そして異世界には幼馴染も
  来ているようで、
  その娘も神だという
  神粘土という便利アイテムがあり、
  こねれば考えた設定を実現してくれます
・やりたい事
  どうやら主人公はノート5冊分も設定
  を日頃から作っていたらしいですw
  好きな設定を実現できると知って主人公は大喜び!
  『フッ・・・。それではこの闘神ダジュラに仕える英雄たちの中でも、
   特に強大な力を持つ者を呼んでやろう』
  粘土からは美少女英雄を作ったり
  超絶武器を作ったりします
  中二設定が実現できる
  世界が用意されたら・・・というのが
  やりたい事のよーですね!
  これが実現したら
  主人公と同じく狂喜乱舞する人が
  多いのではないでしょーか!w
・頭カラッポにする系です
  異世界に来たらそこは
  すぐに戦場になってしまいます
  お姫様に助けて下さいと言われ、
  モンスターみたいな敵が襲ってきます
  ハチ(秋田犬ほどの大きさの)
  の大群に襲われピンチ!
  でも主人公はあんまり緊張感が無く、
  襲ってきたハチにパンチを繰り出し倒してしまいます
  コメディ色が強いので
  その後もバトルとかはてきとーですねw
・テイスト
  平仮名も多めでターゲットと
  している年齢層も低めに設定しているのでしょう
  ふと思いましたが、
  内容的にはGA文庫のテイストですね
  まだ読んだ本が少ないので
  何とも言えませんが、
  今のところGA文庫は小学生向けのテイストに見えます
  ただGA文庫の場合そこから
  無理に背伸びして捻くれていたり
  歪んだりしているのですが・・・
  本作の場合小学生向けのテイストですが、
  無理に背伸びせず嫌な感じがしません
  ある意味突き抜けてますね
・キャラ
  せっかく設定を実現できる
  という事で意気込んで神粘土をこねましたが、
  絶対ではないようです
  エロコスチュームの美少女英雄を作りましたが、
  『あなたが私を創造した神なのか?』
  『そうだ、俺の名は闘神ダジュラ』
  『この変態が』
  『な、なんだとコラァー!』
  従順に仕えてはくれないみたいですねw


今日の辛口!

・過去エピ
  冒頭ですぐに
  『ふと気が付くと・・・・・・そこは神殿だった』
  と最初から異世界全開です
  ただ、説明すらしない作品と違って
  後から過去エピという形で
  異世界に来るまでの話も出てきます
  でもその過去エピがひっじょーに長い!!
  固め撃ちで30ページ以上あった気がします
  もはや今まで何やってたか忘れてしまうレベルです
  過去エピとか説明の固め撃ちはやめましょうw


以上、
な、なんだとコラァー! な?!
異世界ファンタジーコメディモノでした!