2019年7月28日日曜日

蛍の森  読みました!!

タイトル : 蛍の森
賞種   : -
出版   : 新潮文庫
著者   : 石井 光太
イラスト : -


今日のインプレダクションはコレ!
近代ドラマ作品です!


地獄の箱

ハンセン病患者が集まりひっそり暮らす寺と
そうでない者達が暮らす村があり――
ハンセン病の激しい差別を描いた近代ドラマ。
とても苦しい読後感でした。
とにかく無念。
いわば無念が詰まった箱を解錠したみたいに、
読み進めるごとに1つ、また1つと無念が
飛び出してくるようでした。
それらの無念を成仏させるために書いたのか
というくらい、徹底的に書いていますね。
今の時代を生きるわたし達に凄く大事なことを
示唆してくれる1作だと思います。


今日の甘口!

・流れ
  父がいる四国へ向かった青年。
  父が生まれた村にはとても大きな闇があった。
  山奥でひっそり暮らすハンセン病患者達への差別・迫害。
  父のノートにはその激しさが
  書き残されていた。
  幼い頃父は村を出て、
  ハンセン病患者達と共に生活していた時期があり、
  そこで差別と迫害を目の当たりにしていたのだ・・・という流れ
・テイスト
  現代パートと交互に父の少年時代も
  描かれます。
  父の少年時代では
  差別する側の集団で生まれ育った者が
  差別を受ける側の集団に入り、
  その差別の実態を目にする
  様子が描かれます。
・キャラ
  【耕作】
  感染症研究所職員の青年。
  父に委縮しながら生きてきたせいで
  個性に乏しい。
  【乙彦】
  耕作の父
  貧困から会社社長、それから都議にまで
  上り詰めたが、
  とある事件を起こしてからは
  ひっそり生活していた。
・差別を知るには
  本作は差別を知らない人が
  差別がどういうものか知っていけるような
  構成になっています。
  高校生~大学生辺りで1度は
  読んでほしいものですね。


今日の辛口!

・全体
  ツッコミどころは見当たりませんでした。

  著者は普段はノンフィクションを
  書いているそうです。
  ではなぜこのハンセン病に関しては
  フィクションの形式をとったのか?

  これは想像しかできませんが、
  もしかしたら取材を重ねるにつれて
  ある問題に直面してしまったのかもしれません。
  実際に差別をしていた側を取材したら
  「もう裁かれることは無いが、裁かれないことこそが苦しい」
  と吐露した人がいたと仮定します。

  ではその人を実名で書くか?

  その人は断罪されることを望んでいるものの、
  実名で書いた場合のインパクトを考えた時、
  非常に悩ましいことになります。

  そこでフィクションにした、とか。
  まあ、深読みし過ぎかもしれませんが。
  検索してみると、
  取材が限られていたこと、
  生き残っている方が少なかったこと、
  実名を表すわけにはいかないこと、
  と語っているようです。

以上、
無念の詰まった、な?!
近代ドラマ作品でした!


2019年7月27日土曜日

ギンレイの【必見ニュース】20190727

最近のわたしが注目したニュースです!


■ライトノベル系


→『オーバーラップ文庫 7月刊発売中
 (オーバーラップ文庫)
 7/25に発売されました

 わたしの注目作は無しかな


→『ダッシュエックス文庫 7月刊発売中
 (DXデジタル)
 7/25に発売されました

 ここもわたしが注目する作品は無かったです


→『MF文庫J 7月刊発売中
 (MF文庫J)
 7/25に発売されました

 『エイルン・ラストコード』の続巻が出ます
 最終巻だそうです、お疲れ様でした
 MFでもここまでできるんだと示してくれた良作でした
 わたしは1,2巻くらいまでしか読んでなかったので、その後が気になるところですね


■社会

 自分の中で恒例とも言える選挙の得票率調べです

 今回もメディアが行う世論調査とかけ離れた数字が出ています

 全有権者数 : 105886063

 ★比例票得票数

 自民 : 17711862 ・・・ 16.7%
 公明 : 6536336 ・・・ 6.2%
 
 これが政権与党の得票率です

 2つを足しても22.9%にしかなりません

 これが本当の支持率か・・・というところです

 前回辺りは2つを足すと25%台だった気がしますが、気象の関係で行けなかった人を考慮しても随分減ったなという印象です

 通常、投票率が減ると組織票で成り立っているこの2つが有利になるのですが、離反者が出たのではないでしょうか

 組織票の人達も、ガチガチな層もあればソフトな層もあるでしょうしね
 ソフトな層は動く時は動きますからね

 「自民支持者だけど安倍さんは嫌」という人がいるというのは前から聞いているので、そういう人達が維新に流れた可能性はあります
 自民からは離れるけど野党には入れたくないという論理だとそこに行きつきそうです

 維新 : 4907844 ・・・ 4.9%

 自公に維新も足すと27.8%くらいですか

 2017年のデータを引っ張り出してみると、3つの合計で28.3%くらいでした

 まあちょっと減ってはいますが、与党票はこの3つの中で動いているんじゃないかなあと予想しています

 それでも説明つかない分は野党に流れた可能性がありますね
 例えば・・・

 『佐賀県内の比例得票 自民、前回から得票率低下 <参院選さが2019>れいわ新選組に1万票超
 (佐賀新聞LIVE)
 
 この記事見てびっくりしたのですが、地方でもれいわ票が入っているんです

 メディアが黙殺してきたれいわのことをどうして知ってるんだろう(失礼w)と思いましたが、草の根で広がるルートが1つだけ思い当たります

 若者が山本太郎を知る → 帰省した時に親や祖父母に動画で見せる or 電話で伝える等

 こうした草の根運動が何年もかけて少しずつ広がっていった結果、200万票超えにまでいったのかもしれません


2019年7月23日火曜日

ギンレイの【必見ニュース】20190722

最近のわたしが注目したニュースです!


■ライトノベル系


→『富士見ファンタジア文庫 7月刊発売中
 (富士見書房)
 7/20に発売されました

 わたしの注目作は無しかな


→『ガガガ文庫 7月刊発売中
 (ガガガ文庫)
 7/18に発売されました

 新人賞受賞作が2作品刊行されています


■社会

→『れいわ「非常識」の前評判が一転 野党の勢力図に影響か
 (朝日新聞)
 参議院選挙の結果が出ました

 今回注目したのはれいわ新選組がどれだけ票を得るかだけだったのですが、予想を遥かに超える成果が出ましたね

 しかも山本太郎さんは比例の個人票で1位の得票数だったようです

 障害を持つ人を政界に送り出した意義も大きく、今回の選挙で最も輝いていたと言えるでしょう

 朝日新聞は記事中で
 『「消費税廃止」など既存野党にない公約やSNSを駆使した選挙活動で支持を広げた。』
 と分析していますが、これは少々ズレていますね

 山本太郎さんの活動は当選当初からちょいちょい国会質疑で観てきましたが、
 小児甲状腺がんの増加についていち早く取り上げたり、
 奨学金制度が借金であることを指摘したり、
 子供達をどう守っていき、活躍のチャンスを与えるかをよく考えているなと感じました

 こうした姿勢はずっと変わっておらず、そうしたところをちゃんと見ていた浮動票の人がたくさんいた、というのが正しい理由でしょう

 現状は野党の集約点は立憲民主党ですが、今後はその票もれいわが喰っていくことになるでしょう

 今後10年、激動になるかもしれません

2019年7月15日月曜日

ギンレイの【必見ニュース】20190715

最近のわたしが注目したニュースです!


■ライトノベル系


→『電撃文庫 7月刊発売中
 (電撃文庫)
 7/10に発売されました

 英国幻想蒸気譚』は蒸気機関を核にしたファンタジーかな?
 スチームパンクと言われる系統でしょうか


→『GA文庫 7月刊発売
 (GA文庫)
 今日が発売日です

 新人賞の大賞受賞作が刊行されているようです


■社会

→『「そんなにアメリカが嫌いなら出ていけ」女子W杯優勝のラピノーを批判、プロ野球選手が弁明
 (BuzzFeed Japan・Yahoo! JAPANニュース)
 日本のプロ野球選手がアメリカ女子サッカー代表選手に向かって暴言ツイートしていたそうです

 アメリカ女子サッカー代表のラピノー選手はこれまで男女格差の改善やトランプ政権批判を堂々と公言してきた経緯があり、福岡ソフトバンクホークスのサファテ選手がそれを快く思っていなかったようですね

 しかしこのサファテ選手の暴言はとても典型的で
 『おい @mPinoe(ラピノー選手のTwitter)、そんなにアメリカのことが嫌いなら、出て行け!誰も止めないぞ』
 という内容だったそうです

 これはウチの国でヘイトスピーチで聞かれる内容と同じではないでしょうか

 また、サファテ選手は自身が行った暴言ツイートに対しこう弁明したそうです
 『私はアメリカのことを愛していて、彼女がアメリカのことを嫌いなら出ていくことができると伝えたかった』

 これもどこかで聞いたことのあるフレーズです

 ウチの国でもヘイトスピーチを指摘された者が声を揃えて弁明する内容が
 『私は日本を好きなだけ』
 だった気がします

 『体制の言うことを肯定し何の疑問も持たずにいること』と『自国を好き』には論理的な繋がりは見受けられません

 逆に今に対し疑問を持ち、批判をして改善していこうとする人は自国の将来のためを思って言っている場合が多いですね

 どちらが自国を好きか、傍から見るとわたしには判断に迷う要素は無いです
 まあ、どちらが自国を好きとかの論には重要性が無いのですが・・・
 それよりも、どの国にもこの手の暴言があることについては研究価値がありそうですね

 韓国や中国にもありそうだし、ヨーロッパの難民問題で極右政党の台頭がありますが、その中にも似たようなフレーズが使われているんじゃないかと推測されます

2019年7月6日土曜日

ギンレイの【必見ニュース】20190706

最近のわたしが注目したニュースです!


■ライトノベル系


→『スニーカー文庫 7月刊発売中
 (ザ・スニーカーWEB)
 7/1に発売されました

 わたしが注目する作品は無しかな


→『HJ文庫 7月刊発売中
 (HJ文庫)
 7/1に発売されました

 ここも注目作無しかな~


■社会

→『差別と闘う サッカー米女子代表 「ホワイトハウスに行かない」トランプ政権批判も
 (東京新聞)
 アメリカの女子サッカー代表選手は政治や社会にも目を向け、はっきりと主張をしているそうです

 記事中では
 『米代表選手たちは男女の賃金格差是正や性的少数者(LGBT)の権利擁護などを訴えて社会に一石を投じ』
 『同性愛を公言し、白人だが人種差別に抗議する黒人アスリートにいち早く賛同した』
 と書かれていて、諸々の社会問題に明確な態度を取ってきていることがうかがえます

 主張をすれば何かしら批判を浴びることにはなりますが、そうした批判にも揺るがない様子がかっこいいですね


→『慰安婦財団が正式に解散、残る基金の使途未定 日本は反発
 (AFP)
 日韓合意に基づき設立された慰安婦問題を「最終的かつ不可逆的な解決」とするための財団が解散されたそうです

 韓国側が一方的に解散してきたということで、これは非常に悪質ですね

 これは韓国側に「問題を終わらせたくない」人達がいるからなんだろうなと思います