2015年5月31日日曜日

《番外編》2015年 5月を振り返ります!!

何だか既に真夏になっている
地域が多いようですが、
いったいどうなってるんでしょーね
異常が常態化してしまうと、
これはもう現状の『普通』となってしまうわけです
『普通』というのが時の移ろいに
いかに左右されやすいか
分かりますね
皆さんいかがお過ごしでしょーか?


■業界も新しいステージへ

さて、本サイトを始めた頃は
ちょうど学ラブ隆盛期の終わり辺りでした
まだどこの新人賞も
学ラブを半分以上は採用してるなー
という感じでしたね

ですが、最近はもう完全に
学ラブ隆盛期を過去のもの
感じられるようになってきました!
どこの新人賞ももうテンプレラブコメなんて
採用していない気がします

そして、新しい流れを模索
している段階でもありますね!


■主人公

一つ気付いたものは、
各レーベルとも共通して
『クズが活躍しておいしい思いをする』
というものを多く刊行
してきているよーな・・・
ゲスだったり詐欺師的な騙し屋だったり
主人公がクズ、というものを
多く見かけるようになったと思うのです
(気のせいかな??)

没個や自称普通もまだまだ
多いですが、
(というよりなくならなそうですね)
何か性格的な特徴がほしい、
という要望に応えるために試行錯誤した
結果なのかもしれませんね

まあ、クズに落ち着いた理由は
やはり
自尊心が傷付かないし、
承認欲求も満たせる
でしょうね!
おバカタレントを見て安心するのと
似た原理で、
クズなら安心できるというところでしょーか


■ジャンル

ジャンルについては
もう学ラブ隆盛期で懲りたのか
多様になっている状態
だと思います
その中で一つのジャンルとして
学ラブが存在する分には
まったく問題無いのです
それが好物な人は存分にそれを
楽しんで下さいということで!w


さて今回はこのくらいで・・・

ではまた!


2015年5月30日土曜日

強欲な僕とグリモワール  7個星です!!

タイトル : 強欲な僕とグリモワール
賞種   : 第8回HJ文庫大賞・銀賞
出版   : HJ文庫
著者   : 北國ばらっど
イラスト : ハル犬


今日のインプレダクションはコレ!
エロコメモノです!


評価は
★★★★★★★☆☆☆
7個星です!!


欲するままに

悪魔を召喚したけど、
使役できるようになって――
ポンコツな悪魔娘とのエロコメ
それなりかな
悪魔を使役できるようになる
までのところで色々と
無茶をしている感じがするかな
勢い重視です
ここで扱う強欲というのは割と人間的で、
僕は自分に正直なだけだ自由に生きるぜ
って言ってても、
じゃあハイドウゾって言われると
いや、それは・・・と腰が引けてしまうものです
どちらかというとこの手の人は
欲を満たすことよりも
その言動で周囲を困らせることによって
人との繋がりを
見出すタイプなのでしょう


今日の甘口!

・流れ
  欲望に忠実に育った少年
  バイト先でもらった本は
  グリモワールで、
  さっそく召喚してみた
  そうしたら悪魔っ娘が出てきて
  契約をする
  そこで願ったのは
  「おっぱいが揉みたい」で
  悪魔っ娘がすぐに揉ませてくれた
  でもその娘はぺったんこで
  こんなものでは満足できないと
  少年は怒る
  すると契約不履行の罰が発動し
  悪魔を使役する権利を少年が得た
  これで好き勝手できるぞ・・・という流れ
・テイスト
  んー言わばポンコツ同士で
  掛け合いをしてワイワイみたいな?
  それでいて楽しいだけじゃなく
  ちょっと困ったなあ、
  みたいな感じにもなって
  何とも言えないテイストですね
・キャラ
  【光橋 誠二】は主人公少年
  強欲とケチな性格
  【マモン】は悪魔っ娘
  ポンコツな性格


今日の辛口!

・全体
  何となくHJだからグリモワール
  一つは採用しよう、
  みたいな気もw
  あとがきでも最初のシーンを
  描くための作品って感じが
  見受けられたけど、
  まさに最初のシーンで
  力を使い果たしてしまったんじゃ
  ないかなーと読んでて思ったかなw
  息切れせずに走りきれる
  ようになると良いのではないでしょーか


以上、
バイト先でグリモワールもらった、な?!
エロコメモノでした!


2015年5月29日金曜日

災厄戦線のオーバーロード  6個星です!!

タイトル : 災厄戦線のオーバーロード
賞種   : 第27回ファンタジア大賞・金賞
出版   : 富士見ファンタジア文庫
著者   : 日暮 晶
イラスト : しらび


今日のインプレダクションはコレ!
異能ファンタジーモノです!


評価は
★★★★★★☆☆☆☆
6個星です!!


まだまだこれから

強すぎる異能を持つ少年は
弱すぎる異能を持つ少女を――
チート+育成の異能ファンタジー
微妙かな
チート能力で強すぎてつまらないから
弱い奴を育てようというもの
多くのキャラの視点を用いて
群像劇の形式にしている
・・・のだけど、それが
効果的だったかどうかは微妙かも


今日の甘口!

・流れ
  二次元世界からモンスターが
  侵攻してくる世界
  そこでは対モンスター組織があり、
  異能者達が日々戦っていた
  とある少年はチート能力で
  強すぎるため日々がつまらない、
  そこで能力が著しく弱い少女に
  目を付け鍛えることにした
  そうしたらとある美少女から
  横やりが入り、
  弱い少女を2週間で鍛えて
  その美少女との決闘になる・・・という流れ
・テイスト
  チートものの変化級
  という感じでしょうか
  育成ものでもありますが
  育成対象は一人です
・キャラ
  【笹宮 銀】は主人公少年
  チート異能で強すぎる
  デリカシーがなく鈍感な性格
  【口原 琴音】はヒロイン
  物質を3センチだけ動かす異能を持つ
  異能以外の部分は優秀
  うじうじ系性格
  【水瀬 羽流雲】は悪役ヒロイン
  傲慢で口が悪い性格
  常に他人につっかかる


今日の辛口!

・全体
  決闘しようぜ! ってなったのに
  しないで終わったYO!
  これで良いのか?w
  それから『嫌な部分』を
  水瀬に押し付けすぎじゃないのかねw
  でもまあ、そうすれば
  相対的に他のキャラがよく見える
  っていう常套手段ではあるんだけどね


以上、
最強と最弱の異能、な?!
異能ファンタジーモノでした!


2015年5月28日木曜日

堕天のシレン  6個星です!!

タイトル : 堕天のシレン
賞種   : ―
出版   : 電撃文庫
著者   : 上月司
イラスト : さんた茉莉


今日のインプレダクションはコレ!
ゲーム系モノです!


評価は
★★★★★★☆☆☆☆
6個星です!!


これからもよろしくね

とあるゲームのテストプレイヤー
に選ばれた少年は――
心理戦が主体のゲーム系
それなりかな
詐欺師系の主人公が
口八丁と軽犯罪でもって
周囲をやりこめていくというものです
一つ一つを入念に描写
しているのだけど、
その分テンポがちょっと悪いかな
この調子で終わるんだろうか・・・
と思ったら続くの前提でした


今日の甘口!

・流れ
  少年のもとに手紙が届いた
  それはとあるゲームの
  テストプレイヤー参加要請
  どう見ても怪しげな誘いだけど
  乗ってみることにする
  プレイヤーごとに固有スキルが
  与えられたけど、
  少年に与えられたのは
  大量なコストを必要とする代わりに
  使うだけでゲームに勝利できるというもの
  コストを払うためには
  多くのプレイヤーを
  倒さないといけないが、
  初期段階では攻撃スキルが無い
  ということでまずは
  共闘相手を探すことに・・・という流れ
・テイスト
  詐欺師系の性格が
  俺Tueeeするものは『ノーゲーム・ノーライフ』
  みたいに好きな人が
  多いかもしれないですね
  口八丁とかなら頭が良い必要がないから
  自分でもできるかもと
  思わせることができるからですかね・・・
  それに詐欺師系なら悪人だから
  読者も劣等感を抱くことがない、
  といったところでしょーか
・キャラ
  【漣 朱音】は主人公少年
  男の娘
  裏表の激しい性格
  【天宮 桐子】はヒロイン?
  天才少女
  真面目な性格


今日の辛口!

・説明が長い・・・
  前半は小説自体がチュートリアル化
  していてもう少しコンパクトに
  できなかったのかなという印象
  その後もなかなかゲーム
  にならなくて
  何というかゲーム性を
  楽しみたい派としては
  退屈してしまった・・・


以上、
ゲームの招待状が来た、な?!
ゲーム系モノでした!


2015年5月27日水曜日

ハイスクール・ローレライ  9個星です!!

タイトル : ハイスクール・ローレライ 運命のひと耳惚れ
賞種   : 第16回えんため大賞・優秀賞
出版   : ファミ通文庫
著者   : 志田用太朗
イラスト : 三月


今日のインプレダクションはコレ!
ドタバタラブコメ作品です!


評価は
★★★★★★★★★☆
9個星です!!


青春の予感

始まった高校生活
入ったのは朗読部で――
声や音のドタバタラブコメ
かなり面白かった!
小説であえて声とか音とかに
焦点を当てたチャレンジ作品
イケメンの前で態度を変える
女子に絶妙な阻止を試みる
主人公が素直な感じで良いですねw
テンションは高めで軽妙、
相次ぐ勘違いと和気あいあいな
空気が心地よかったです


今日の甘口!

・流れ
  青春を謳歌しようと期待
  していた高校生活
  エンジェルボイスの男を
  女と勘違いしてアブナイ
  感じになったり
  朗読部という部活に入って
  みたけど部員が足りないから
  他にも勧誘してきてと頼まれたり
  さっそくドタバタで・・・という流れ
・テイスト
  青春要素も割とあって、
  最近多い灰色の青春系とは
  違った明るい作品です
  『バカとテストと召喚獣』とも
  違う路線ですがこれも良いですね
  楽しいコメディを欲している
  人にはオススメですよ!
・キャラ
  【田野 音好】は主人公少年
  耳が良すぎる体質
  普通系の性格
  【三崎 友】はサブキャラ
  エンジェルボイスの少年
  イケメンな上に性格も良好w
  【二宮 向日葵】はヒロイン
  方言っ娘
  普通系の性格


今日の辛口!

・表現
  けっこう表現は豊かというか、
  うまいですね~
  新人にしてはずいぶん固さが
  無いというか・・・
  微妙に新人らしくないというかw


以上、
部活に入ってドタバタ、な?!
ドタバタラブコメ作品でした!


2015年5月26日火曜日

祓魔科教官の補習授業  8個星です!!

タイトル : 祓魔科教官の補習授業 落第少女に咒術指南
賞種   : ―
出版   : 一迅社文庫
著者   : すえばし けん
イラスト : NOCO


今日のインプレダクションはコレ!
育成系作品です!


評価は
★★★★★★★★☆☆
8個星です!!


逃げて逃げて

学生生活を送りたいと思ったら
教官になってしまって――
学園異能の育成系
それなりに面白かった
最初が険悪なムードになったり
ちょっとハラハラするけど、
そこからはありがちなパターンだと
悪者にするキャラもそんなに
お手軽な設定にせず適切な助言
を発する役割を与えていたり、
テーマを取り巻く環境に一定の
思考の余地が作られている
感じがして良かったです
でもこれ、終わり方は
このままだと含みを残しているというか・・・


今日の甘口!

・流れ
  退魔の仕事に従事していた
  少年は、
  学生生活をしたいと
  姉に申し出る
  姉は了承してくれたが、
  そこで用意してくれた環境というのは
  生徒でなく教官として、だった
  異能学園で落ちこぼれを集め
  退学させられないように
  成績良化をさせてほしいとのこと
  少年は落ちこぼれ生徒
  を鍛え直す補習を開始するが・・・という流れ
・テイスト
  潜在能力はあるけど
  落ちこぼれという少女達を
  導くという系統ですね
  主人公の年齢が教え子
  たちとそう変わらないところに
  微妙に無理はありますがw
・キャラ
  【日垣 悠志朗】は主人公少年
  飄々とした性格
  【千代森 花耶】はヒロイン
  異能者としてはダメな子
  でもやる気はある頑張り屋な性格
  【須能 子音】はサブヒロイン
  奔放でなまけ癖のある性格
  【真渕 志津乃】もサブヒロイン
  ヒッキーで無口な性格


今日の辛口!

・終わり方
  終わり方がちょっと微妙で、
  あとがきには売れ行き次第で
  続巻が、ということですw
  むぅ・・・なんかその要素は
  削ってとりあえず一巻完結型に
  した方が良かったんじゃないかなあ


以上、
補習開始、な?!
育成系作品でした!


2015年5月25日月曜日

魔装結界の召艦魔女  7個星です!!

タイトル : 魔装結界の召艦魔女
賞種   : ―
出版   : 一迅社文庫
著者   : 柄本 和昭
イラスト : Riv


今日のインプレダクションはコレ!
異能ファンタジーモノです!


評価は
★★★★★★★☆☆☆
7個星です!!


魔女のあり方

異能少女達を引き連れて
戦いに赴くが――
兵器具現化の異能ファンタジー
割と良かった
最初はただヒロインとはしゃぐ
だけのものかと思ったけど、
後半を読んでいくと
ストーリーにきちんとした軸が
見えてきました
それぞれ登場キャラが信念に
従って突き進んでいく結果、
組織の内部が複雑化している
というのが良かったですね
キャラが多く見分けがつくまで
時間かかるのが難点かな


今日の甘口!

・流れ
  異能で出現させた兵器を
  戦わせることで戦争する世界
  主人公は異能少女達を
  率いて戦いに身を投じる
  しかしどうも異能少女達の
  扱いがおかしく、
  消耗品扱いで命も軽く見られていた
  こんなことはおかしい
  のではないか、と主人公は
  軍部に疑問を抱き始める・・・という流れ
・テイスト
  異能で兵器を具現化させて戦う
  ヒロイン達、ということで
  兵器がダメージを受けると
  ヒロイン達の服が破けちゃう系かと思ったら
  そうではなかったですw
  それよりも軍部での
  ごたごたがメインですね
・キャラ
  【日向 イツキ】は主人公少年
  普通系の性格
  【高千穂 クウヤ】は親友
  優等生で隙がない性格
  【五月雨 マイ】もヒロインの一人
  引っ込み思案な性格
  異能で出現させるのは駆逐艦


今日の辛口!

・前提
  異能ヒロイン達【魔女】が
  戦うことによって
  その他の人々は戦争と
  無縁になった・・・
  ということなのですが、
  女性をがんがん前線に送るというのは
  あまり考えられないかなとw
  あくまで【魔女】だけで一般女性は徴兵されない
  から有り得る、ということなのかな~


以上、
こんなことはおかしい・・・、な?!
異能ファンタジーモノでした!


2015年5月24日日曜日

放課後アポカリプス  10個星です!!

タイトル : 放課後アポカリプス
賞種   : ―
出版   : ダッシュエックス文庫
著者   : 杉井 光
イラスト : るろお


今日のインプレダクションはコレ!
サバイバルゲーム作品です!


評価は
★★★★★★★★★★
10個星です!!


謎が謎を呼ぶ

毎週水曜日はサバイバルゲーム
が開始される――
仮想をテーマにしたサバイバルゲーム
これは大満足、凄く良かった!
人が存在ごと消えていき
みんなの記憶からも消えうせていく怖さ、
怪物との絶望的な戦い、
繰り返されるゲームの謎・・・
そういったサスペンス性が見どころ
描写が入念で濃く、
それでいて
もしいじめを受けていて報復できる立場になったら?
しかもそれが相手の命を握るほどのものであったら?
みたいな問い掛けもあって良かったです
最後まで興味をひく仕掛けが
途切れないので、
存分に熱中することができると思いますよ!


今日の甘口!

・流れ
  高校入学してしばらく
  屋上とか図書室とかに行って
  サボっていたら、
  あんたが学級委員になった
  と言われて教室へ連れていかれた
  そして放課後、異変が起こる
  学級委員なだけでなく
  司令官ということになっていた
  しかも世界の見た目も変わり、
  モンスターが襲ってきて生徒達が
  銃火器で迎撃している
  それはゲームであり、
  モンスターを討伐しないと
  現実に帰れないというものだった
  毎週水曜日にゲームが始まるようで・・・という流れ
・テイスト
  ゲーム内で死亡した生徒は
  別にリアルで死ぬわけではないらしい
  でもゲーム内で死亡した生徒は
  いつの間にかみんなから
  忘れ去られ、学校からも消える・・・
  教室で生徒はどんどん減っていく・・・
  そんなサスペンス性があり
  ページを捲らせる力が強いです
  サバイバル系が好きな人にオススメですよ!
・キャラ
  【藍沢 緋色】は主人公少年
  引っ込み思案な性格
  だけど口を開くと微妙に毒舌
  【七連坂 未咲】はヒロイン
  ツンデレな性格
  【有間 くるみ】はサブヒロイン
  ツンデレな性格
・展開
  久々に一本とられた!
  みたいな感覚になりました
  たぶんこういったどんでん返しは
  他の作品にもあるんだろうけど、
  文句無しの技でした
  途中からこれはもしや・・・と
  思ったけど振り返ってみれば
  最初の方からヒントはちゃんと
  提示されており、
  ミステリみたいな感覚も味わえますね
・奇妙な?表現
  『脳味噌が汗になって耳から噴き出してしまいそう』
  ・・・え?
  脳味噌出てっちゃったら死んじゃうよ?w
  微妙に気に入ったというか、
  面白いような不思議なような表現でしたw


今日の辛口!

・商品性
  これはわたしにとっては
  全く問題無しなんだけど、
  ツンデレ率が異常に高くて
  特定層に訴求できるのかなコレ?w


以上、
いきなり司令官、な?!
サバイバルゲーム作品でした!


2015年5月23日土曜日

土方美月の館内日誌  9個星です!!

タイトル : 土方美月の館内日誌 ~失せ物捜しは博物館で~
賞種   : ―
出版   : メディアワークス文庫
著者   : 大平しおり
イラスト : ―


今日のインプレダクションはコレ!
日常系作品です!


評価は
★★★★★★★★★☆
9個星です!!


失くしたものは

流されるままやってきた建物
それは博物館のようだが――
博物館と探偵兼業の日常系
けっこう良かった!
イラストの名前を見てびっくりした
あらら、この人がこういう絵を・・・w
相談事という形ではあるけど、
実際は肯定してほしかっただけ・・・
その心情を見抜く美月の対応の仕方は
『素敵な嘘』と似ているかもしれない
人を不幸にする嘘もあれば
自分の身を守るための嘘もあるけど、
それとはまた別のものが見られて良かった
その物に宿った来歴を熱弁する
美月というのもひたむきな真摯さが
出ていてカッコ良かったです


今日の甘口!

・流れ
  青年は就職活動中に
  騙されて嘘の内定を受けた
  ばかりかお金まで
  巻き上げられてしまっていた
  そんな中でもとりあえず
  住む所を探していて、
  不動産屋で強引にとある
  物件をすすめられる
  流されるままに行ってみると、
  そこは【姫神郷土博物館】
  そこの女性館長と会い、
  やはり流されるままに
  助手というポジションになる
  そこへ夫が神隠しに遭った
  という相談者がやってきて・・・という流れ
・テイスト
  歴史ある物に熱中する女性と
  頼りない感じの男性のお話です
  ミステリというほどの謎ではないので
  日常系とした方が良いかな、という感じ
  ライトな感じでさくっと読めると思います
・キャラ
  【沖田 総司】は主人公青年
  普通系の性格
  【土方 美月】は博物館の館長
  新撰組も古い色んなことも大好き
・表現
  本作の中で、
  現実を受け容れるには時間がかかる人がいる
  というところには注目しました
  夫が神隠しに遭ったのだと主張する妻、
  しかし話を聞いてみると
  それは単なる家出ではないか・・・
  そこで主人公は単なる家出だと
  事実を言ってあげた方が良いという立場だけど
  土方さんは奥さんはまだ受け容れられない
  わけだから神隠しということに
  しておいた方が良いという立場をとります
  現実を受け容れるには時間がかかる人がいるのだと・・・
  ・・・ここでわたしは思ったのですが
  わたしは普段『現実を見ろ』という
  ことを口を酸っぱくして主張しているのですが
  こういったところも
  伝えていった方が良いなと感じました
  わたしは現実を見ろと言いますが、
  そうしないのを全否定しているわけではありません
  一時的な避難所として架空に
  逃げるのはアリだと思っています
  要は『最終的に』現実を見ろということを
  言っているつもりなので
  今度コラムとかでまとめましょーかね


今日の辛口!

・決めゼリフ
  うん、まあ・・・
  本作の決めゼリフは
  ちょおっと、微妙かなw


以上、
流されるままに行った?!
日常系作品でした!


2015年5月22日金曜日

《新人賞情報》 第2回オーバーラップ文庫大賞第4ターン 2次通過者発表!

第2回オーバーラップ文庫大賞第4ターン 2次通過者が発表されました!



応募された方、どうだったでしょうか?


締切   : 2015年2月28日
応募総数 : 333作品
一次通過 : 47作品
二次通過 : 7作品


勝ち進んだのは全体の2.1%くらいでしょーかっ


《新人賞情報》 第28回後期ファンタジア大賞 2次通過者発表!

第28回後期ファンタジア大賞 2次通過者が発表されました!

応募された方、どうだったでしょうか?


締切   : 2015年2月末
応募総数 : 708作品
一次通過 : 92作品
二次通過 : 28作品

勝ち進んだのは全体のくらいでしょーかっ
3次の結果は7月20日予定のようです!


つめたいよるに  読みました!!

タイトル : つめたいよるに
賞種   : ―
出版   : 新潮文庫
著者   : 江國 香織
イラスト : ―


今日のインプレダクションは一般文芸のコレ!
日常系作品です!


色んなじんわり

静かに穏やかに、
そして最後にふっと余韻を残す短編集――
ちょっと不思議の入った日常系
かなり良かった!
とても短いお話の中に、
ふっと心に小さな波を起こす感覚
それから後で振り返ってみると
自分の中で想像の幅が広がっていき
小さな波はいかようにも
反響させることができる・・・
そんな風に想像の余地や補完の
楽しみを与えてくれる一冊
言葉の端々に時間や時代を
感じさせるものがあり、
いくつもの旅を経験させて
くれたような気分になれました


今日の甘口!

・流れ
  飼い犬が亡くなってしまい
  悲しみに暮れる女性
  アルバイトから帰ってきたら
  もう死んでいて、
  飼い犬【デューク】との思い出が
  溢れて胸が詰まっていた
  それでも今日もアルバイトに
  行かなければならない
  元気よく行ってきますと
  行ってドアを開けて外に出たけど、
  ドアを閉めた途端涙が溢れてきて
  アルバイト先への道のりを
  泣きながら行った
  そうしたら途中で男性が
  電車で席を譲ってくれた
  男性は泣き続ける女性を見守ってくれて・・・という流れ

  ・・・ほか短編集
・テイスト
  1篇が10~20ページなので
  さくっと読むことができます
  出てくる言葉からして
  多分中年以降の方でも
  充分読める『積み上げてきたものの厚さ』
  があると思われます
・キャラ
  【私】
  21歳でアルバイトをしている
  【洋子】
  中学生でちょっとどんくさくて
  家庭科のい残りをさせられている

  ・・・ほか多数


今日の辛口!

・特に無し!
  突っ込みたいところは
  特にありませんでした!
  これは親とかにも
  オススメしたいところです


以上、
超短編が詰まった?!
日常系作品でした!


2015年5月21日木曜日

勇者が魔王を倒してくれない  5個星です!!

タイトル : 勇者が魔王を倒してくれない
賞種   : ―
出版   : GA文庫
著者   : 逢空 万太
イラスト : nauribon


今日のインプレダクションはコレ!
異世界召喚系モノです!


評価は
★★★★★☆☆☆☆☆
5個星です!!


先は長い

異世界に召喚されて
魔王をやってと言われるが――
微妙ラブコメの異世界召喚系
厳しいかな
勇者と魔王という記号を使って
微妙系を作るというのも
けっこう古さを感じるようになって
きたというか・・・
主人公と珍獣でボケと
バイオレンスな突っ込みを
繰り返していきます
この掛け合いが合えば
楽しめるかもしれません


今日の甘口!

・流れ
  とある少年は異世界に
  召喚された
  召喚主はその世界の神で、
  見た目はオニイトマキエイ
  魔王になってほしいと言われ、
  断るもなんだかんだで
  引き受けざるをえなくなる
  勇者に倒されれば元の世界に
  帰れるというので
  少年はさっそく勇者の所に行った
  しかしその世界の神の策略により、
  勇者とラブコメする展開になり・・・という流れ
・テイスト
  ページ数多いけど
  その多くはボケとツッコミに
  費やされています
  ヒロインよりもそっちの
  方がメインかも?
・キャラ
  【宗方 閑也】は主人公少年
  魔王役
  気持ちと言動が直結する単純な性格
  【???】は異世界の神
  オニイトマキエイみたいな姿
  ちょっとおバカな性格
  【ユーシャ】はヒロイン?
  勇者役
  かなりおバカな性格


今日の辛口!

・全体
  勇者と魔王っていうのも
  あえて具材にしたのか
  それとも新しいものを
  思い付かなかったのか・・・
  かなり謎な感じでした


以上、
オニイトマキエイ神の?!
異世界召喚系モノでした!


2015年5月20日水曜日

犯人がわかりますん。  8個星です!!

タイトル : 犯人がわかりますん。
賞種   : 第20回電撃小説大賞・2次選考落選作?
出版   : 電撃文庫
著者   : 黒沼 昇
イラスト : ふさたか 式部


今日のインプレダクションはコレ!
ラブコメ作品です!


評価は
★★★★★★★★☆☆
8個星です!!


最初へ戻ろう

とある少女の母の失踪について
超能力と推理で挑む――
ミステリと怪奇も入ったラブコメ
それなりに面白かった
最初に駆け足でラブコメ展開を作り、
そこからはミステリの雰囲気
後半はなかなか面白かった
掛け合いも割と好みですね
変態編集者の『ストーキングたろう』
はなかなかのネーミングセンス
人を利用して信頼関係が壊れる様子
なんかも書かれていて、
打算とか信用とか捻くれて言いたいのなら
これくらい描いた上で言ってくれると
良いと思いますね


今日の甘口!

・流れ
  予知夢を見る少年はその
  能力を利用されるのが嫌で
  事故をきっかけに能力を失った
  と公には発表していた
  しかし高校になり彼女ができて
  その娘の母が失踪したままで
  あると知り、
  その娘のために能力を使おうと
  思い立つ
  そうしたらJK推理作家も
  混ぜろと言ってきて、
  3人で失踪を調べることに・・・という流れ
・テイスト
  事件×ラブコメって感じです
  どれが主軸かというと
  ちょっと確実に言えない感じの割合で
  ジャンル分けできないですねw
  (わたしは便宜的にラブコメとしてるだけで・・・)
・キャラ
  【干支川 圭一】は主人公少年
  予知夢を見る超能力者
  人間不信で人を遠ざける性格
  【眞壁 瑠璃子】はヒロインその1
  無条件で圭一が好き
  【小町 柚葉】はヒロインその2
  売れっ子作家
  いたずら系の性格
・拾い上げ
  どうやら拾い上げ作品
  みたいなので検索してみたのですが、
  どうも1次通過したけど
  2次通過にはみあたらない・・・?
  1次選考で見た人がよほど
  気に入ったのかな?
  まあでも、読んでみたら
  人を選ぶかもしれないけど
  わたしはけっこう気に入ったので
  編集者が目をつけたのだとしたら
  何となくそれは分かる気がします


今日の辛口!

・全体
  たぶん描きたいものと
  現状のライトノベルというフィールドが
  合ってないんだろうなという感じ
  無理をしてこのフィールドで
  書いていくか
  別のフィールドを目指すか
  選ぶことになりそうですね~
  とりあえず次はメディアワークス文庫向けに
  描いてみると良いかもしれません


以上、
予知夢か推理か、の?!
ラブコメ作品でした!


2015年5月19日火曜日

光刃の魔王と月影の少女軍師  8個星です!!

タイトル : 光刃の魔王と月影の少女軍師
賞種   : 第8回HJ文庫大賞・大賞
出版   : HJ文庫
著者   : 桜崎 あきと
イラスト : 卵の黄身


今日のインプレダクションはコレ!
ファンタジー戦記作品です!


評価は
★★★★★★★★☆☆
8個星です!!


二つの人影が重なる

王国と帝国の紛争
しかし帝国は一枚岩ではなくて――
展開重視のファンタジー戦記
割と良かった
敵を一方的に悪者とせずに
敵陣営の内情も描いているのが
良いですね
中盤でストーリーが大きく変転し
向かうべき道や構図が変わるのがアツイです
ただ戦記として刊行されているけど、
個人的には戦記でなく通常の
ファンタジーという感覚だったかな


今日の甘口!

・流れ
  エルセリア王国では
  【六魔将】という強力な将が
  存在していて、
  交代で他国からの侵攻を防ぐ
  要塞の守護についていた
  一方アルマジーア帝国は
  その要塞を落とす作戦を開始する
  帝国軍は少女軍師の力で
  見事に要塞を陥落させた
  要塞奪還のために王国の【魔将】
  たちが行動を起こすが、
  進んだ先では帝国軍の
  内部分裂を目の当たりにし、
  単純な戦いではなくなっていく・・・という流れ
・テイスト
  題名に軍師の単語もありますが
  軍師系ではない感じかなw
  かなり強力にハーレムしながら
  戦を操る黒幕に少人数で
  挑んでいく感じです
・キャラ
  【リクト】は主人公
  強すぎる男でハイスペック
  普通系で割と素直な性格
  【クルド】は騎士団長
  実直で熱い性格
  でも人の話にもちゃんと耳を傾ける
  【アルシェ】は軍師少女
  鳥の声を解する
  おとなしめだけど意志は固い芯のある性格
・気に入った言葉
  戦争では弱い者が犠牲になる


今日の辛口!

・文章
  やや説明的な感じがしたので
  テンポの良いところや
  じっくり描くところの
  緩急がつけられるようになると
  もっと読みやすくなるんじゃないかな~


以上、
王国と帝国の?!
ファンタジー戦記作品でした!


2015年5月18日月曜日

十三矛盾の魔技使い  8個星です!!

タイトル : 十三矛盾の魔技使い
賞種   : ―
出版   : 電撃文庫
著者   : 十階堂 一系
イラスト : 雛咲


今日のインプレダクションはコレ!
学園異能作品です!


評価は
★★★★★★★★☆☆
8個星です!!


次善の結果

異能学園で1位が13人
真の勝者を決める戦いが始まる――
キャラ多数の学園異能
割と面白かった
次々と焦点を当てるキャラが
替わっていく群像劇
異能学園で順位を競うという
王道を捻り、1位が13人も出て
しまったというもの
多人数のサバイバルなので
心理戦や共闘と裏切りを
詰め込んであります
読み進めるとだんだんキャラの
解説が増えていくのが
微妙に面白かったですね


今日の甘口!

・流れ
  異能学園の試験で1位
  になれば様々な特権が
  与えられる
  しかし何と、1位が13人も出てしまった!
  ということで、
  校長が13人を呼び出して
  真の1位を決めるために
  勝負しろと言い始める
  銃と異能を駆使して戦う
  サバイバルゲームが始まった・・・という流れ
・テイスト
  個性的なキャラ達が
  それぞれ思惑を交錯させ
  勝利に向かっていく感じが
  楽しめれば良いのではないでしょーか
  笑える書き方を重視
  しているのもあって
  読み口も軽やかです
・キャラ
  【新傘 悟】
  没個性系男子
  【有坂 ハジメ】
  仏頂面男子
  【小牧 袖】
  小動物系ヒロイン

  ・・・他多数


今日の辛口!

・設定
  ん~リアリティは不要という
  考え方ならそうなんだろうけど、
  でもこのキャラがそもそも1位なんて取るか??
  ってキャラが多かったのが
  個人的には微妙だったかな
  個性の書き分け的には
  そうしないと成立しないんだろうけどね~


以上、
真の1位を決めろ、な?!
学園異能作品でした!


2015年5月17日日曜日

竜宮ホテル 魔法の夜  読みました!!

タイトル : 竜宮ホテル 魔法の夜
賞種   : ―
出版   : 徳間文庫
著者   : 村山 早紀
イラスト : ―


今日のインプレダクションは一般文芸のコレ!
ファンタジー作品です!


メリークリスマス

クリスマスパーティには
不思議な出会いがあり――
あやかしと過ごすファンタジー
今回も良かった
今回はひなぎくを連れてパーティに出席
主人公の作家女性は記憶が
全般的に曖昧になっているけど、
曜日の感覚がなくなる仕事の仕方を
していると全体的にぼんやり
してしまうこともあるかな~と思う
今日は何月何日で何曜日と意識しないと
日々は飛び去っていってしまうから、
自分も意識して日々を過ごさないとなあと思った
癒しの作品を主に書くからといって
癒し製造機ではない、
という本音も良かったです
芸能人が役柄からイメージが作られて
しまったりしますがそれはあくまで役です、
というのに似ているかも


今日の甘口!

・流れ
  街の文化人が集う
  クリスマスパーティが
  開かれることになった
  ひなぎくと一緒に参加しようと
  決めていた作家・水守は
  締め切りの近い原稿に追われ
  パーティの存在自体を失念していた
  当日になって周囲に言われて
  それを思い出し、大慌て
  おめかししてひなぎくと一緒に
  パーティ会場のホテルへ行く
  するとそこにはライオンの霊と
  共にいる少女がいて、
  何だか気になる子だが・・・という流れ
・テイスト
  今回はそれぞれの登場人物の
  身の上や過去エピが絡み合い、
  収束していくという構成が
  分かりやすいロジック的なテイストです
・キャラ
  【水守 響呼】は主人公女性
  癒し系の物語を書く作家
  【ひなぎく】はあやかし少女
  猫耳がついているけど普通の人には見えない
  純粋な子
・日常
  じっくり読んでいると、
  日常何となく過ぎていってしまう
  ところでこんなことを気付いた、
  みたいな感じにさせてくれる
  言葉が随所にあります
  読んで良かったと思える一冊ですね
・気に入った言葉
  笑うこと、幸せであること
  それは永遠に続くことではないけれど
  だからこそ尊いものなのだ
  ・・・わたしはステレオタイプに
  『今を幸せだと思いなさい』とは言いません
  そんな自己欺瞞をしても歪になるだけですからね
  ですが、どんなに辛くても
  その中にどこか一点でも
  小さな幸せを見つけられると
  良いと思います


今日の辛口!

・特に無し!
  突っ込みたいところは
  特にありませんでした!
  この作家さんの他の作品も
  注目してみたいところですね


以上、
クリスマスの季節、な?!
ファンタジー作品でした!


2015年5月16日土曜日

若桜鉄道うぐいす駅  読みました!!

タイトル : 若桜鉄道うぐいす駅
賞種   : ―
出版   : 徳間文庫
著者   : 門井慶喜
イラスト : ―


今日のインプレダクションは一般文芸のコレ!
日常系作品です!


この村に生まれて

とある村にある駅舎を巡り
取り壊すかどうかの問題が――
村の問題を扱った日常系
それなりかな
主人公語りで送る、
村が舞台のドタバタ劇
状況的コメディといった感じで
袋小路を作りそこに追いこんでは
次の会場へジャンプさせ、
またそこでも・・・という具合に
ポンポン進むので
さくっと読むことができます


今日の甘口!

・流れ
  鳥取県のとある村では、
  とある駅舎の取り壊しを
  巡って争いが起きていた
  村長としては取り壊して
  そこに病院を建設したい
  でも村長の親友である元学者は
  文化的価値として駅舎を残したい
  77歳の両者が睨みあっていたのだ
  駅舎を守るグループは
  人間の輪で村長率いる業者達に対抗
  揉み合いになる
  すると駅舎を守るグループから
  死者が出てしまい、
  それがマスコミに取り上げられ
  世論から村長が攻撃され計画は停滞した
  そうしたら村長は孫に
  頼みごとをする
  駅舎が無価値であるという歴史的事実を捏造しろと
  一方村長の孫には元学者からも頼みごとがされる
  駅舎を壊せないように価値ある歴史的事実を捏造しろと
  板挟みになった村長の孫は・・・という流れ
・テイスト
  ちょっとコメディ的で、
  話がぽんぽん転がって、
  一冊読むと邦画を一本観た
  感じになります
・キャラ
  【芹山 涼太】は主人公男性
  大学院生で歴史学専攻っぽい
  【芹山 豪造】は祖父
  村長であり、豪快なじいちゃん
  【三之輪 重次郎】は豪造の親友
  京都大名誉教授であり、豪快なじいちゃん


今日の辛口!

・全体
  主人公視点であり
  地文も主人公語りで書かれていて
  がっつり主人公を
  前面に押し出した書き方
  だと思います
  でも、その主人公の性格が
  没個性系というのが
  若干のもったいなさを感じるかな


以上、
駅舎を巡っての?!
日常系作品でした!


2015年5月15日金曜日

落花流水  読みました!!

タイトル : 落花流水
賞種   : ―
出版   : 角川文庫
著者   : 山本 文緒
イラスト : ―


今日のインプレダクションは一般文芸のコレ!
日常系作品です!


幸か不幸か

複雑な家庭で暮らす少女は
紆余曲折を経て成長していく――
人生を追う日常系
かなり良かった
家庭の事情アリの少女の、
幼少期からの人生を多角視点で
追っていくものです
登場人物の書き分けが巧く
視点が変わる度に
新たな情景を味わえるのが良いですね
小鉢を並べ少量を口に運んでは
また次の小鉢に移っていく、
そんな人生が展開されていく印象でした


今日の甘口!

・流れ
  何でも両親に望みを叶えてもらい
  自由奔放に生きていた少女
  しかし母の死があり、
  実は母だと思っていたその人は
  祖母だと知らされる
  本当の母は、それまで姉だと
  思っていた女性だった
  実母と暮らし始めると生活は
  転落した
  実母は男にだらしがなく
  そもそも少女を産んだ時も
  若すぎる出産だったのだ
  家庭環境の辛さに全てを
  他人事と捉えるように心に蓋をしていき
  出口の見えないような生活を送るが・・・という流れ
・テイスト
  自由奔放な幼少期では
  少女のことを隣に住むハーフの少年の視点
  によって描きます
  高校生辺りでは少女自身の視点となり、
  少女が大人になり結婚する段階になると
  実母の視点になり・・・
  という風に多角的に一人の少女の
  人生を描いてありますので
  登場人物が確固たる存在感を
  持って映像が広がるのではないでしょうか
・キャラ
  【手毬】は少女
  幼少期はわがまま、
  高校生辺りでは自己の乖離
  みたいな全てを他人事と捉える性格
  【マーティル】は幼少期のお隣さん
  ハーフの少年
  【律子】は手毬の実母
  だらしがない性格w
  若くして手毬を産んだしその後もずっと
  結婚浮気と男の遍歴が続いていきますw
・書き分け
  実母の視点になった時は
  だらしない女性を表すように
  『このままでは一生このままだ』
  と言葉遣いも知性をその人物に
  合わせてあるのが良いですね
  こういうのって読み手が気付いてくれないと
  スルーされやすいところですが、
  小技が効いていて好印象です!


今日の辛口!

・表現
  んー何と言うか、
  家庭の事情って
  ほんとみんな好きだよねえw
  リアルでは
  知られたくない、踏み込むな的な
  バリアーを張っているのに
  物語として他人事なら
  覗くのが好きってことなの??
  ワイドショーが廃れない理由も
  そういうところなのか・・・w


以上、
家庭環境の一冊、な?!
日常系作品でした!


2015年5月14日木曜日

サングリア  7個星です!!

タイトル : サングリア ‐In the Dracuria earth‐ Rの一族
賞種   : ―
出版   : 角川スニーカー文庫
著者   : 高野 小鹿
イラスト : だぶ竜


今日のインプレダクションはコレ!
ファンタジーモノです!


評価は
★★★★★★★☆☆☆
7個星です!!


とんでもない異端

できそこない吸血鬼の少年は
吸血鬼殺しの少女と出会い――
吸血鬼満載のファンタジー
それなりかな
進みがかなりゆっくりで
出会いだけでかなりのページ数になります
主人公視点とヒロイン視点が
半々くらいかな・・・
ダブル主人公みたいな書き方です
人間社会が吸血鬼社会に
入れ替わっていたら、
という世界設定が割と面白かったですね


今日の甘口!

・流れ
  人類の替わりに吸血鬼
  たちが暮らしている世界
  できそこないとして生まれた
  吸血鬼の少年は
  ある日コールドスリープしていた
  人間の少女を発見する
  少女は吸血鬼殺しの力を
  持っていて、
  少年は自分の親の仇をうつために
  少女を利用することにした
  力の無い少年と力のある少女の
  奇妙な共同生活が始まる・・・という流れ
・テイスト
  少年は少女を利用するために
  嘘の告白をします
  こういう嘘の『好き』が最初に
  あるということは・・・
  後でどうなっていくのかな~?
  というような楽しみ方ですかね
  異能バトルは控えめなので
  普通のファンタジーという分類にしましたw
・キャラ
  【宝泉 聖】は主人公少年
  突然変異のため力の無い吸血鬼
  裏表の強い性格
  【芦田 土萌華】はヒロイン
  コールドスリープしていた人間で吸血鬼キラー
  普通系の性格


今日の辛口!

・全体
  途中でどうしてヒロインに
  スポットを当てたのか
  イマイチ分からなかったかな
  演出上で有効と思って
  やったようにも見えないというか・・・
  そのためにページ数も
  膨らんでしまっているし、
  ちょっと謎でした


以上、
奇妙な共同生活、な?!
ファンタジーモノでした!


2015年5月13日水曜日

ギンレイの【考察しちゃうぞ!】自尊心と承認欲求の危険性

『女子高校生にコーヒーのような液体をかけた』
という事件は全国的に
ニュースになり、
ご存じの方も多いと思います

わたしはこの事件から
『普通の人達が一歩踏み外したらこうなってしまうんじゃね?』
と思い、
自尊心と承認欲求の危険性について言及し、
そこを断ちきる選択肢まで
お話ししたいと思いますので
ちょっと長いですが
休憩しながら読んでいただければと思います!


■事件について

簡単に言えば、
『路上で自転車で追い抜きざまに、
 女性の頭にコーヒーのような液体をかけた』
というのを何件も繰り返していた
男が逮捕された
というニュースです

さて、
この事件を端的に見るだけだと
『変態が逮捕されました』
というだけですが、
その供述を見てみると
現代社会に潜む危険性が
垣間見えるものでしたので
ご紹介します


■供述内容

「街を徘徊して美女を探した。
 好みの美女に飲料をかけると振り返られ、
 自分に注目してくれるのが快感だった。
 その後にタバコを吸うと、
 達成感があった。
 去年から十数件やった」
「コーヒーをかけると女の子を征服した気持ちになった」
「女性に叫ばれると自分に気付いてくれたと、喜びを感じた」

この供述ですが、
『注目してくれる』
『気付いてくれた』
など承認欲求が強く滲み出ていますね

そして犯行後の
『達成感があった』
『征服した気持ちになった』
という言葉に表れているように、
『認めさせてやった』という
現実から目を背けた
承認欲求の勝手な満足を得ているのです

特に『征服した気持ちになった』
というのは自尊心
強烈に満たしているように思われます


■自称普通は紙一重

わたしは思うのですが、
現代の自称普通の人達は
承認欲求と自尊心の塊ですので、
こうした容疑者と紙一重のような
気がしてならないのです

自称普通の人達がちょっと一歩踏み外せば、
承認欲求と自尊心を
犯罪によって満たすように
走ってしまうのではないでしょーかね


■捨てた方がいい!

わたしは以前コラムで
『自尊心は狙われる』
にて自尊心は捨ててしまいましょう
と書きましたが、
今回は
自尊心も承認欲求も捨ててしまいましょう
と言いたいと思います!

自尊心も承認欲求も
肥大化させたって自分が歪むだけです
だって自分はどうしようもない人間だ、
という現実からは逃れられないわけですから・・・

歪んだ状態で現実から目を背けたやり方で
満たそうとしても、
一時的に『満たされたような気』になるだけで
本質的な解決にはならないのです!


■もう一つの選択肢

さてここまで言えば
『お前もどうしようもない人間の一人だろ!』
と言い返してくる人もいるかもしれません
ありがとうございます!w
こうした定型句のあいの手が
あるとスムーズに進みますw

わたしもどうしようもない人間の一人です
じゃあどうして平気にしていられるのか?

もう一つの選択肢があるのです

自分はどうしようもない人間だ、
だから少しでもマシになるように努力しよう

こうした選択肢が、あるのです

(わたしは周囲から勘違いされやすいのですが、
 わたしも『自分はどうしようもない人間だ』と
 思っている一人なのですよ?)


■生き方

自尊心や承認欲求は
歪んだやり方では満たせませんが、
それを歪みなく満たそうとする自分は
確かなものとして
感じることができるのです

そしてそういう生き方をして
1万人に1人でも認めてくれる人がいれば、
儲けものです

他の9999人が認めてくれなかったとしても、です


■認め合っているハズなのに・・・

『自分はどうしようもない人間だ』
というところで停滞し、
今のままで認めてもらいたいと
SNSや匿名掲示板・動画サイトなどで
集まって何十人・何百人という仲間と
認め合っている自称普通の人達は
認め合っているハズなのに
そういう人達の方が
自尊心や承認欲求に飢えていますよね?

わたしの提示した生き方の方が
圧倒的に認めてくれる人が少ないです
それなのに、
この方が自尊心や承認欲求を断ちきれるのです

不思議だと思いませんか?

でも、
ぬるま湯の多数より
そこから出て
地に足が付いた1票の方が絶対に重いのです!


■終わりに

自尊心と承認欲求を断ちきるキーワードは
『だから少しでもマシになるように努力しよう』
です、どうでしょーか?
こういう選択肢もあるのか~
幅が広がったと感じてもらえたのであれば幸いです


ではまた長くなりましたが、
ご清聴ありがとうございました!


インヴィジョン・ワールド2  6個星です!!

タイトル : インヴィジョン・ワールド2
賞種   : ―
出版   : 角川スニーカー文庫
著者   : 相川 黒介
イラスト : 凱


今日のインプレダクションはコレ!
異能ファンタジーモノです!


評価は
★★★★★★☆☆☆☆
6個星です!!


帰るぞ

特務機関からのお誘い
その内容とは――
色んな要素を盛り込んだ異能ファンタジー
普通かな
方向性が異なるも、
ある意味マイペースという括りの
主人公とヒロインのコンビのお話
打ちきりのようで世界設定の
核心部分などが語られます
ボスクラスの敵を倒すのも
割と忙しくなってしまっているのは
仕方ないですかね


今日の甘口!

・流れ
  【始まりの迷宮】という
  起源のダンジョンの
  攻略を進める特務機関から
  主人公達にリクルートの声がかかった
  超危険で学生ではトップクラスの
  者しか入る許可さえ下りない所だけど、
  特務機関の人達と一緒に
  【始まりの迷宮】へ足を踏み入れる
  しかし途中で破格の能力を持つ
  敵達に次々襲撃を受け
  敵組織の思惑と特務機関の目的の
  衝突に巻き込まれていく・・・という流れ
・テイスト
  今回は学園異能から飛び出して
  異能ファンタジーになりましたね
  とにかくまとめて終わらせる
  ということで
  解決編として読みたい方はどうぞ
・キャラ
  【神凪 遥斗】は主人公少年
  マイペースな性格
  【緋桜 杏奈】はヒロイン
  猪突猛進型の性格


今日の辛口!

・全体
  淡々とした調子で進むので
  緩急つけて書くと
  良いかもしれませんね~


以上、
始まりの迷宮へいざ、な?!
異能ファンタジーモノでした!


2015年5月12日火曜日

パラプラ学園  6個星です!!

タイトル : パラプラ学園
賞種   : ―
出版   : 角川スニーカー文庫
著者   : 木村 航
イラスト : やむ茶


今日のインプレダクションはコレ!
ファンタジーモノです!


評価は
★★★★★★☆☆☆☆
6個星です!!


パラプラ通信

頭に花咲く少年少女達の
賑やかな学校生活は――
緩いドタバタのファンタジー
それなりかな
共生植物を身体に植えて
暮らすという不思議ワールド
これといって何かをしよう
ということはなく、
緩いドタバタ劇を楽しむことができます


今日の甘口!

・流れ
  共生植物【パラプラ】は
  みんなに植わっている
  しかもそれらは独立した意思を持ち、
  大きくなったり何かを生み出したり
  時には身体を勝手に動かしたりする
  野生動物にも植わっていたり、
  場合によっては植物が自立して
  二足歩行で生活していたりもする
  そんな世界で主人公達は
  にぎやかな学校生活を送っていた・・・という流れ
・テイスト
  とにかく緩い日常を
  楽しむというものです
  暇つぶしにスナック系を
  読みたいなという時にどうぞ
・キャラ
  【甘本 験】は主人公少年
  頭にアロエみたいなものが植わっている
  没個性系の性格
  【豹守 広葉】はヒロインの一人
  頭にひまわりみたいなものが植わっている
  食欲旺盛で
  思い付きで行動し、周囲を振り回す性格


今日の辛口!

・全体
  ほぼ感想が浮かばない
  軽さでしたw
  まあ悪くはないです


以上、
共生植物との?!
ファンタジーモノでした!


2015年5月11日月曜日

ギンレイの【考察しちゃうぞ!】才能かマジョリティか

今回はたまたまテレビで観た
内容から膨らんでいった
あれこれを紹介したいと思います
そしてそこから心の衛生面の保ち方
にまで話を持って行きますので
お楽しみに!


■前置き

『針の無い注射器』というのが
研究中らしい
というのを知りました

本では紙があるのが
当たり前だったのが
そうでなくなるように、
それにつきものだった
物がなくなっていく・・・
『Aといえばコレ』っていう概念は
風化が必然なんだなーと感じました


■才能

そこで思い出したのですが、
たまにあとがきで
『私は才能が無いからこうするしかない』
というのを見かけます

まあ、流行のこれこれこういうキャラを
取り入れましょうみたいに言われて
そうしたり、
舞台設定や記号をそうしたり、
裏ではそんなやりとりがあるのでしょう

でも、それは『才能が無い』と
嘆く必要はないと思うのです


■それは才能?

流行と作風が合うかどうか
というのは才能でしょーかね??

そこはマイノリティとマジョリティの関係
でしかないと思うし、
まさに『Aといえばコレ』が変われば
そこも変わるわけです!
(『針の無い注射器』の話とここでようやく繋がりましたねw)


■例を挙げると

例えば、
現在の流行は『ラノベといえばコレ』
という状態であるわけですが、
それは10年後にも『ラノベといえばコレ』でしょーか?
それは10年前には『ラノベといえばコレ』でしたでしょーか?
絶対に売れ行きは違ってきますよね
それであるにも関わらず、
流行作を描いたことは才能なのでしょーか?

また、
現在はこういう現象も散見されていますが、
流行作を描いた作家なのに
次を出したらたいして売れず・・・
そんなことがあるのに、
流行作を描いたことは才能なのでしょーか?

単純に流行作というのは
その時のマジョリティと合致した
というだけなのでは?


■才能とは

いや、厳密には見せ方とか
才能が関わっていないわけでは
ないと思うのですが、
そこは才能ではない、
と言っておいた方が気も楽になると思うのです

才能とはあくまで『好き』である
この方が気も楽になるし、
何より素敵だと思います!


■終わりに ― 心のもっていき方

だから
流行モノを取り入れるように
言われてそうせざるをえなくても、
才能というところで
嘆かなくても良いのです!

とりあえず言われた通りにしつつ、
その中でちょっと
捻りを入れてみたり、
遊びを入れてみたり、
はたまた流行を無視した作品を描いて
web小説にアップしてみたり、
色んなやり方で
心の衛生面を保ちましょう!


ご清聴ありがとうございました!


汐汲坂のカフェ・ルナール  8個星です!!

タイトル : 汐汲坂のカフェ・ルナール
賞種   : ―
出版   : メディアワークス文庫
著者   : 折口良乃
イラスト : ―


今日のインプレダクションはコレ!
ミステリ作品です!


評価は
★★★★★★★★☆☆
8個星です!!


いたずら狐

カフェの美人店主は
鋭い洞察力の持ち主で――
カフェが舞台のライトなミステリ
それなりに面白かった
このカフェは紅茶の美味しいお店
紅茶を飲みながら店主に
相談すると、鋭い洞察力で
答えを導き出してくれます
謎解き部分はかなりライトで
トントン拍子ですね
表紙イラストはちょっと狐顔の
イメージと違っていたかな


今日の甘口!

・流れ
  鋭い洞察力で謎を解いて
  くれるという【カフェ・ルナール】
  ある少年は引っ越して
  一人暮らしを始めたが、
  知らない間にドアノブに
  野菜の詰まった袋が
  かけられている、ということが度々起こり
  誰がやっているのか
  気になっていた
  お礼も言いたいけど、
  けっきょく誰なのか分からない
  そこで【カフェ・ルナール】
  を訪れたのだった・・・という流れ
・テイスト
  カフェの店主に相談・解決
  というカフェ系ミステリです
  かなりライトなので
  美人店主に恋をするという
  もう一つの軸も重要なのかも
・キャラ
  【菱川 春明】は主人公青年
  普通系の性格
  【望月 葛葉】はルナールの店主
  マイペースで洞察力が鋭い
  【芦谷 甚吾郎】は伯父
  口は悪くいかついけど義理堅さもある


今日の辛口!

・誤字脱字
  これ、大抵は『春明』の
  表記なんだけど、
  『俺』という表記も見付けて
  しまいました
  最初は一人称『俺』で
  書いていたのかなw
  その他、誤字脱字が微妙に
  多い気がしますね~要注意ですよ


以上、
謎解き店主と恋、な?!
ミステリ作品でした!


2015年5月10日日曜日

異世界ラ皇の探求者  5個星です!!

タイトル : 異世界ラ皇の探求者 01.精霊王女はツルツルです!
賞種   : 第6回GA文庫大賞・奨励賞
出版   : GA文庫
著者   : 西表 洋
イラスト : モレ


今日のインプレダクションはコレ!
異世界転生モノです!


評価は
★★★★★☆☆☆☆☆
5個星です!!


険しい道のり

異世界でラーメン道を
極めようとするが――
ラーメンがテーマの異世界転生
厳しいかな
一つ一つの小話が駆け足で
さらっと進んでいってしまい
印象に残り辛かったかな
異世界に転生してそこで
ラーメンを極めようというものです
でもラーメン部分があんまり無かったような・・・
絶望的な料理音痴ということで
キャラは残念系
流れでラーメンの前に狩りに従事
したりしますが、
主人公が『死ねやコラァ!』と叫びます
絵的には鉢巻して腕組みして
ラーメンの広告に載っているおっさん
なんですが、
イラストを見る限りそうではないみたいですね


今日の甘口!

・流れ
  異世界に転生したけど、
  前世の記憶が蘇った
  どうやら前世ではラーメン店を
  出店しては潰していたらしい
  この世界でもラーメンを
  追い求め、極めてみようと思い立つ
  魔物を狩る腕も身につけ、
  それから王都で出店しようと
  旅立つが・・・という流れ
・テイスト
  ひたすらラーメン道を極める・・・というのではなく
  けっこうGA的というか
  そういうお約束シーンが多かったり
  ヒロインとの絡みの方が
  ぜんぜん多かったような気がします
  ラーメンはどこいったんだろう、みたいなw
  まあ、そういうお約束系を
  求める人の方が合うかも?
・キャラ
  【チャー】は主人公少年
  ラーメンを極めたい
  でも料理音痴
  冷めてて細かくこだわる性格
  【メイ】はヒロインの一人
  精霊族の王女でまだ幼い
  素直な性格
  【アテナ】もヒロインの一人
  騎士女性
  真面目だけどポンコツな性格


今日の辛口!

・全体
  何かストーリーが
  迷走している感じがあったかな
  ラーメンという印象が
  あんまり残らないというか・・・
  それからキャラは沢山出てくるんだけど、
  主人公一人しか存在していないかのような
  感覚というか・・・ちょっと寂しい空間
  に思えてしまうんですよね


以上、
ラーメンを追い求め・・・、な?!
異世界転生モノでした!


2015年5月9日土曜日

フェイトフル・モーメンツ  10個星です!!

タイトル : フェイトフル・モーメンツ 理想の砂漠
賞種   : ―
出版   : 講談社ラノベ文庫
著者   : 高橋 びすい
イラスト : フルーツパンチ


今日のインプレダクションはコレ!
MMO系作品です!


評価は
★★★★★★★★★★
10個星です!!


無眠の騎士

ログアウト不能のMMO世界
一人の裏切り者が人類を殲滅し始め――
銃器のMMO系
凄く良かった!
定番的な状況設定に対し
キャラクターの複製という要素を
入れたことで面白くなっている
主人公自体が既に複製で、
その基となったオリジナルは
何故か人類に敵対しているという謎な状況
戦う相手が自分自身という
不気味さだけでなく、
複製の自分というのを登場させることを活かし
『欲望を満たすだけの自分』と
対話させたり心の奥を
描き出す工夫がなされております
バトルも『行い』を描写しながら
その本質は『言葉のぶつかり合い』で
やはり心の奥に焦点が当たっていますね
圧倒的に優しい世界『理想の砂漠』
と戦う超意欲作です


今日の甘口!

・流れ
  フルダイブ型仮想現実で
  銃器で戦うゲームがあった
  そこでログアウト不能になり
  ゲーム内で死亡すると
  リアルでも死亡するという事件が発生
  しかもゲーム内では
  プレイヤーを襲ってくる
  NPC集団がいた
  とある少年は目覚めると
  オリジナルから複製された
  単なる電子データだと知らされる
  そしてプレイヤー達は
  少年のオリジナルによって
  窮地に立たされていることも知る
  複製の自分がオリジナルに
  勝たなければ
  人類に未来はないらしい・・・という流れ
・テイスト
  本作はゲーム性よりも
  精神性に重きを置いています
  なのでバトルも
  銃で戦っている描写は
  ありますが実態は言葉の
  ぶつかり合いですね
・キャラ
  【イクタ】は主人公少年
  オリジナルではなくその複製であり、
  電子データだけで存在している
  諦めの早い性格
  【セルマ】はヒロイン
  生身の方では自殺願望があり、
  セルマという別人を演じることで
  それを抑えている
  寂しがり屋な性格
・表現
  圧倒的な優しい世界を
  『理想の砂漠』と表現
  したところが何とも興味深いですね
  個人的な解釈では、
  圧倒的な優しい世界に
  浸っていると、渇くのです
  満たされていくように見えて渇くのです
  圧倒的に優しい世界ばかり
  求める『読者』層は
  求めては渇き、また求める
  という繰り返しで中毒症状を起こしています
  うーん本作は
  現状で一番声の大きい『読者』層が
  どんな反応をするか
  楽しみではありますねーw
  『現実を見ろよ!』って
  右ストレートを放ってますからねw
・気に入った言葉
  やらないで失敗するのと
  やって失敗するの
  どうして後者を選べないの?


今日の辛口!

・特に無し!
  細かいところでは
  何でそこで強い意思が関係するんだ
  みたいな部分があったり
  あっさりした進行が多いな
  みたいな感じもしましたが、
  概ね良いと思います!
  多少の粗があってもこれだけ
  文章で叫べれば充分でしょう


以上、
言葉のぶつかり合い、な?!
MMO系作品でした!


2015年5月8日金曜日

異世界魔法は遅れてる!2  5個星です!!

タイトル : 異世界魔法は遅れてる!2
賞種   : ―
出版   : オーバーラップ文庫
著者   : 樋辻 臥命
イラスト : himesuz


今日のインプレダクションはコレ!
異世界召喚系モノです!


評価は
★★★★★☆☆☆☆☆
5個星です!!


己の目指すもの

冒険者ギルドへ登録に
行ったら不穏な空気が――
Tueeeな異世界召喚系
厳しいですねー
何故か周囲に突っかかられる
状況を作り、
チートでそれをねじ伏せる、
俺Tueeeeとなります
髪をファサッとかきあげてフッ・・・
という決めポーズを
脳内で追加しましょうw
ぼくのさいきょうせっていで
思い切り自己陶酔できますよ


今日の甘口!

・流れ
  すごくつおいまじゅつし
  の少年は冒険者ギルドへ
  登録しに行く
  受付でまず突っかかられて
  指をパチンと鳴らすだけで相手を倒し、
  実力を計る試験では
  オラ二人同時にかかってきなと
  相手を挑発した上で完膚なきまでに打ちのめします
  晴れて登録が済んだら
  お仕事開始・・・という流れ
・テイスト
  中二と高二のハイブリッド
  といった感じで
  どっちに罹患してても
  いけるかもしれませんw
  圧倒的に優しい世界が
  好きな人向けですかね
・キャラ
  【八鍵 水明】は主人公少年
  ナルシストな性格
  【レフィール・グラキス】はヒロイン
  女騎士で女騎士な性格w


今日の辛口!

・全体
  駄目だ、どうしても
  ギャグに見えてしまうw
  このナルシっぷりで
  続けられるのは逆に凄いねw


以上、
すごくつおいまじゅつし、な?!
異世界召喚系モノでした!


2015年5月7日木曜日

烈風の魔札使と召喚戦争 2  7個星です!!

タイトル : 烈風の魔札使と召喚戦争 2
賞種   : ―
出版   : オーバーラップ文庫
著者   : 森田季節
イラスト : クロサワテツ


今日のインプレダクションはコレ!
ファンタジーモノです!


評価は
★★★★★★★☆☆☆
7個星です!!


乱れた世に特化

敵国を落としにかかるも
内部分裂が起きていて――
カードゲームを扱ったファンタジー
それなりかな
思惑の交錯を取り入れ
展開にうねりが加えられています
愚者は基本的欲求でしか動かないため
戦略の要に入れると
想定外の動きをされて簡単に
瓦解してしまう、という感じで
敵方は既に内部がどろどろ
主人公の活躍が約束されていると
味方は何故か従順ですが、
こういうことが本来は味方でも
起こりえる、と思って読むと
割と怖いですね
登場カードに割と派手めな効果の
ものが出てきましたね


今日の甘口!

・流れ
  主人公達のいる侯国は
  戦功で湧きかえっていた
  次の侵攻作戦で使えそうな
  宿場を相手国内に潜入して
  選定する
  一方相手国である王国は
  苦しい状況になっていた
  だらしない貴族たちがいる中
  王女が何とかしようと決心し
  援軍の手配を始める
  そして侯国軍による王国首都攻略作戦
  が始まった・・・という流れ
・テイスト
  割と主人公とヒロインの
  ラブラブ掛け合いが
  メインとなっております
  敵方の内部事情も書いていて
  どちらか一方だけに
  肩入れしない書き方になっていますね
・キャラ
  【エイジ】は主人公少年
  趣味に没頭するタイプ
  【リッカ】はヒロイン
  直情的な性格
  【アルティア】は王女
  交渉材料に自分の結婚も使うなど
  王国を守る覚悟が強い


今日の辛口!

・全体
  全体的にあっさり目な
  感じがしたかな
  味方サイドと敵サイド両方
  書いたから紙面が厳しかったかー


以上、
敵国の事情も描かれた?!
ファンタジーモノでした!