2014年6月29日日曜日

雛鳥トートロジィ  8個星です!!

タイトル : 雛鳥トートロジィ
賞種   : ―
出版   : メディアワークス文庫
著者   : 柴村 仁
イラスト : ―


今日のインプレダクションはコレ!
日常ドラマ作品です!


評価は
★★★★★★★★☆☆
8個星です!!


マジかよ

母との電話で自分に異母妹が
いると知る事になり――
家庭の事情を扱った日常ドラマ
結構良かった
日常の何気無い疑問や
とりとめの無い思考、
そういった普通に流れていく
営みが淡々と描かれているのがポイント
重い設定もあるものの、
そこを強調したいわけではないようで
気負わずに読めると思います


今日の甘口!

・流れ
  サラリーマンの普通の青年
  それが、ある日異母妹が
  いると知らされる
  更に自分の家に異母妹が
  やってきてしまい、
  どうしようか、という流れ
・テイスト
  家庭事情に重い部分を扱いつつ、
  淡々とした文章でさらっと読めます
  生活感とか心理描写とかが
  身近な所でまとまっており、
  物語内での経過時間も短いので
  大きなインパクトは無いですが、
  ほっこり系ではないけどダークでもない
  日常ものとしてはオススメできます
・キャラ
  【鷲介】はフリーペーパー編集の仕事
  をするサラリーマン
  いたって普通
  【鴇子】は鷲介の異母妹で高校に入学するところ
  人付き合いはソツなくこなし、
  心の奥では冷めた部分もある
  でも割と普通
  主に鴇子の出自に関して
  徐々に明かされていく、という感じ
  そして鷲介視点、鴇子視点どちらの
  書かれ方もするので、ダブル主人公です
・独特な書き口
  普通というものについての
  書き方は結構独特ですね
  大抵の作家は『普通』を過剰に白く描きます
  少数の作家は『普通』から黒い部分を抜かずにありのままを描きます
  この作家さんはどちらでもなく、
  『普通』を過剰に白くしないし黒い部分もあまり描かないのです
  白も黒も対応できるバランス型、といったところでしょうかね
・気に入った言葉
  こんな大人になりたかったわけじゃないが、
  なってしまったものは仕方がない


今日の辛口!

・決着のさせ方
  やや点を繋げる線が弱いかな
  と思った部分があります
  決着のさせ方がやや微妙な感じ
  そこら辺はライトゆえかもしれない


以上、
バランス型、な?!
日常ドラマ作品でした!


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