2014年6月17日火曜日

禁忌の転生術と誓約の姫君  6個星です!!

タイトル : 禁忌の転生術と誓約の姫君
賞種   : ―
出版   : ファミ通文庫
著者   : 鳥村居子
イラスト : 有河サトル


今日のインプレダクションはコレ!
和風ファンタジーモノです!


評価は
★★★★★★☆☆☆☆
6個星です!!


放り投げるつもりなど

呪術を扱う一族の当主となる
婚約者も決まるが、
その娘が一族の裏切り者と疑われ――
謎めいた和風ファンタジー
何とも言えない読み口
複雑な家庭環境を表しているのかな
本家や分家などもある〈一族〉という
形態を用いる事で、
複雑さを明示している感じです
最初から主人公に想い全開な幼馴染の
扱いがちょっと不憫な気も
心の動きにどろどろしたものもあって
上向きと下向きのテンションどちらも
ありますので、読む時の気分によって
結構見え方が変わるかも?


今日の甘口!

・流れ
  主人公は呪術一族の本家息子
  双子の兄が投手を継ぐはずだった日に
  兄が失踪、主人公が当主になってしまう
  婚約者も決まったが、まだ十歳の幼女
  一族の中に呪術を悪用する裏切り者が
  いるのでそれを探す事になる
  しかし、疑いが婚約者の幼女にかかってしまった
  疑いを晴らさなければ・・・という流れ
・軸の部分
  軸になっているのは
  主人公が『分からない』ものと『思い出せない』ものを
  探す部分
  主人公は特別な一族の当主だけど
  家の事は教えられておらず『分からない』
  特殊な術で父から情報が頭に継承されたけど、
  その情報はいきなりうまく使えず
  何かきっかけが無いと情報が取り出せない
  だから一族の人間と関わる事によって
  徐々に情報を取り出し、『分からない』部分を埋めていく
  『思い出せない』のは婚約者の事で、
  初対面だと思ったら婚約者の幼女に怒られてしまう
  どうやら主人公はキレイさっぱり
  その幼女の事を忘れているようですw
・キャラ
  主人公【元】は凄く色々と割り切って
  生きている感じ
  父親並びに周囲から酷い事を言われても
  殆ど動じませんw
  学生ながら老成しているように見えますね
  ヒロイン勢は
  婚約者【遙佳】が十歳の幼女
  特殊な環境下で気丈に振舞う事に慣れてしまったけど
  中身は甘えたい歳相応といった感じ
  幼馴染【しいな】は経緯不明だけど
  元に好意を寄せています
  やや思い詰め易い危うさも
・気に入った言葉
  『問題があるからこそ未来が見えてきたんだって思ってる』
  『結論が同じだから過程をどうしようが無意味なこと、そんな風に考えたくなかった』


今日の辛口!

・全体
  ちょっとした謎解き要素っぽくもあったけど、
  どうも読み終わっても腑に落ちなかったり
  謎めいたままだなって所があるのが何ともw
  キャラがストーリーに動かされている
  感じもしたかな


以上、
どろどろしたものもある、な?!
和風ファンタジーモノでした!


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