2014年12月21日日曜日

know  読みました!!

タイトル : know
賞種   : ―
出版   : ハヤカワ文庫JA
著者   : 野崎 まど
イラスト : ―


今日のインプレダクションは一般文芸のコレ!
SF作品です!


知ル

失踪した恩師
その目的とはいったい――
情報化社会のSF
凄く面白かった!
超情報化社会というとああそれね
という感じの世界なんだけど、
現代を色濃く反映したような
システムになっているのが特徴かな
未来でも相変わらずかよって苦笑してしまう
中盤以降で話が動き出してからが面白く、
加速していく感じです
知識欲の不思議な一冊
誰にも平等に訪れる事象の、先を求めて・・・


今日の甘口!

・流れ
  超情報化した社会は
  生活に関するあらゆる素材が
  人々の情報を際限なく取り続ける
  プライベートも全て
  その情報は格差制度によって
  取得できる範囲も護られる範囲も変わる
  そんなシステムを作った人を
  恩師に持つ青年がいた
  何故か失踪してしまった恩師
  システムのソースコードを追って
  いる内に暗号が浮かび上がり、
  それに指定された場所に行くと
  恩師と再会できた
  彼はいったい何故失踪したのか・・・という流れ
・テイスト
  サイバーで政府側の人間を
  主人公とした感じですね
  ただ『攻殻機動隊』のように武力制圧を
  する組織でなく
  完全な役人作業です
・キャラ
  【御野】は主人公青年
  情報関係のために設置された情報庁の官僚
  失望系男子でヤケ気味
  【道終】は大学教授
  失踪してしまい、現在は不明
  【知ル】は道終の娘
  父から重大なものを託されているらしい
・衆愚政治
  プライベートまで全ての情報が
  取得され、
  それが官僚の一部なら閲覧できてしまい
  一般人には制限がかけられる、
  という徹底管理された社会が
  描かれています
  特権階級がいつまでも貴族で
  いられるように徹底管理し、
  国民には都合の良い情報だけを流し
  改革を諦めさせ選挙から遠ざける・・・
  モノを考えなくなり、
  お上に従うだけの家畜化された国民が
  何故か政治発言をネットで繰り返す
  という現代の衆愚政治の延長線上に
  あるようなものでしょうかね
  とはいえ、そこら辺は抜きにしても
  なかなか楽しめると思います!


今日の辛口!

・特に無し!
  突っ込みたいところは
  特にありませんでした!
  ハヤカワJAはラノベに分類するか
  迷いましたが、一応ラノベ以外の方に
  分類しておこ~と思います


以上、
何故失踪したのか・・・の?!
日常系作品でした!


0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。