2014年12月3日水曜日

FAKE OF THE DEAD  5個星です!!

タイトル : FAKE OF THE DEAD
賞種   : ―
出版   : メディアワークス文庫
著者   : 土橋 真二郎
イラスト : ―


今日のインプレダクションはコレ!
サスペンスモノです!


評価は
★★★★★☆☆☆☆☆
5個星です!!


世界が崩壊しても

バイオハザートのような世界
でもそれはあくまで『設定』で――
閉鎖空間でのサスペンス
コメントしづらいかな・・・
疑心暗鬼みたいな雰囲気は
よく出ていると思うし、
ストーリーの変化も割と楽しめる
作りになっている
でもこの作者は何だか自分の思想を
啓蒙しようとしているような意思が
ちょっと文章から感じられるので
危うさもあるかも


今日の甘口!

・流れ
  バイオハザードみたいに
  ゾンビが蠢く世界になってしまった
  という設定で演出を行い、
  登場人物の一人を騙そうというもの
  (ただしおちゃらけでなく精神的な治療目的?)
  ただ、最初は廃墟を使って
  『ここはホームセンターだ、ここに立て籠る』
  というのを一週間続けるだけのシナリオだったのが
  騙す対象の女性が持つ隠し別荘の裏金を
  巡って徐々に狂っていく・・・という流れ
・テイスト
  ドラマとか映画でよく使われる
  狭い所にグループを閉じ込め、
  そこでの思惑の絡み合いを描くという感じです
  題名のFAKEがどう作用するか、
  という感じで先が気になる展開が
  続きますよ
・キャラ
  【深雪】は騙され役の女性
  前々から精神疾患があり、
  死体が起き上がるというような
  言葉を言っていた
  その言葉に合わせるように周囲が
  ゾンビ世界という設定を用意したのだった
  【高橋】は演出家?の男性
  ゾンビ世界の設定を考え
  場所を作った
  【真鍋】は深雪の彼氏
  深雪を労るけどそれは純粋な気持ちか・・・?
  【美紅】は深雪の友達の女性
  どうやら深雪の別荘にあるお金を狙っているらしい
  【アリス】は劇団員の女性
  ゾンビ世界という設定の中で
  バイオハザードのミラ・ジョヴォビッチを演じている


今日の辛口!

・政治思想の偏り
  ゾンビ世界の設定として語られる部分で
  最初は日本は傍観者で世界で
  ゾンビの感染が広がっていた、
  でも避難者の受け容れとか野党がアピールで法案を出して
  それに馬鹿な連中が乗っかってデモしたから
  日本でも感染が・・・と書かれています
  ・・・野党が法案出してデモがあったから
  それが通る?? ありえなくないですかー?w
  どうしてここで『与党』と書かないのか、
  そこに作者の思想を感じてしまいます
  娯楽の場を使って『野党』=悪者という啓蒙でも
  したいのでしょうか?
  そうするともはやそれはエンタメではありませんね
  政治を語るならバランスをとって下さい
  読む側も娯楽という場で政治の啓蒙活動って
  充分ありえますので、
  真に受けないことが大切ですね


以上、
FAKE、の?!
サスペンスモノでした!


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