2014年12月14日日曜日

サムライブラッド2  8個星です!!

タイトル : サムライブラッド2 ~神花襲来~
賞種   : ―
出版   : HJ文庫
著者   : 松時ノ介
イラスト : 津雪


今日のインプレダクションはコレ!
時代劇風ファンタジー作品です!


評価は
★★★★★★★★☆☆
8個星です!!


水に流す

陰陽の研究施設がある
堺へとおもむくが、そこでは――
陰陽の時代劇風ファンタジー
なかなか面白かった
織田家を始め有名な苗字が
ずらりと出てきます
コンスタントに挟んだバトルと
どぎつくないゆるゆるとした
掛け合いで良いのでは
あとがきで織田家が幕府を開いたら
徳川家とどう違うかって話が
出てきて、
よく考えてるな~という感じもあります


今日の甘口!

・流れ
  織田家が天下をとり
  幕府を敷いた世界
  1巻で特別な陰陽術【天位五行】
  を使った男の娘は
  陰陽の研究所みたいな所に呼ばれる
  しかしそこでは事件を
  起こそうとしている輩がいる様子
  それに気付いた織田家の次期将軍は
  対抗しようと画策する・・・という流れ
・テイスト
  掛け合いとか2巻になって
  手慣れてきた感じがあります
  新しい場所で事件に巻き込まれ、
  新たな強敵が出てくる・・・という
  中で竜と花鳥の夫婦はどうなるのか・・・!
  全体的にバランスよくまとまっていると思いますよ~
・キャラ
  【竜】は盲目の男の娘
  物静かな感じだけど頑張り屋
  【花鳥】は剣術道場の跡取り娘
  竜を旦那として迎え当主とした
  【坂本 竜真】は土佐から来た男性
  割と雑な性格で身分証とかも紛失する
  【織田 信雪】は次期将軍
  影ながら花鳥や竜を支える
・歴史の『もしも』
  織田家が幕府を開いたら
  というところであとがきでは
  『流通』があげられています
  徳川は藩の力を抑制するため関所を強化し
  『流通』を抑えた
  でも楽市楽座や道路整備をやった織田家なら逆に
  この『流通』を強化しただろう
  ということです
  こういった『もしも』をよく考えている作者さんですね~
  徳川の支配体制って基本的に『下から這い上がれないように押さえつける』
  という感じではないでしょうか、参勤交代とかね
  この流れを継いだのが現代型の政治体制でしょうね
  金持ちだけを優遇して格差を広げ、
  権力者がいつまでも権力を維持できるように
  下から這い上がれないようにするんです
  多分織田家の幕府だったなら
  今のような鬱屈とした社会でなく
  もっと開けた社会になっていたでしょうね


今日の辛口!

・敵役
  敵役の動機が1巻と同じ
  というのはちょっとまずかったかも
  またか~ってなるしねw
  もうちょっと捻っても良かったのでは~


以上、
バランスよくまとまった?!
時代劇風ファンタジー作品でした!


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