2014年3月24日月曜日

ネームレス・リベリオン  8個星です!!

タイトル : ネームレス・リベリオンI 神聖魔剣は砕けない
賞種   : 第7回HJ文庫大賞・銀賞
出版   : HJ文庫
著者   : 草木うしみつ
イラスト : 鉄豚


今日のインプレダクションはコレ!
ファンタジードラマ作品です!


評価は
★★★★★★★★☆☆
8個星です!!


この剣は壊れない

任務で訪れた街で若い魔女と出会い、
奇妙な共同生活が始まるが――
序盤はあまり印象に残らない
感じで進みますが、
中盤過ぎてからは主軸が
ドラマだと分かり、引き込まれました!
過去エピと心理描写の連打は
荒削りながら良いんじゃないかと
設定や展開が弱いのと、表紙や題名
からだと想像付かないのが
ちょっと惜しいですねw


今日の甘口!

・流れ
  主人公の女の子は騎士団に
  所属する魔法剣士で巨乳ちゃん
  冒頭すぐに悪そうな魔女(若い)に
  気絶させられてしまい
  しかも隷属の魔法をかけられて
  足を舐めろと言われてしまいます・・・!
  このままイタズラされてしまうのか
  と思いきや、そこからややコメディへ
  流れて濁しますw
・設定
  設定はごく簡素な剣と魔法の世界で、
  騎士団所属の女の子が
  任務に赴いた先で事件がーってなってます
  まぁ、見所はそこら辺より
  中盤以降のドラマですかねw
  過去エピや心理描写が好きな人には
  なかなか良いんじゃないかと思いますよ~!
・びっくりした言葉
  『欲にまみれていない人間はこの町にはいない。
   欲でなく善意で行動した彼は町に馴染めなかった。
   この町で彼は異質だった。
   そして人は異質なものを嫌い、排除する』
  いやはやびっくりしました!
  作品の内容自体には強烈な
  パンチは無かったものの(オイw)
  記述の端々には人間というもの、
  社会というものをよく観察している
  感じがしたんです
  そして極めつけが上記の言葉!
  皆が目を背けている『人間』という
  ものに強烈に切り込んでいます
・考えさせるもの
  敵ボスは結構歪んだ尖り方をしているけれど、
  愛する人を悲惨な形で失い、
  復讐をしました、でもやり過ぎた
  ために復讐対象の周囲にも
  禍根を残してしまった
  そんな様に嘆いた愛する人の
  妹によって倒されてしまった過去を持つ、という事でした
  これはあれですね、
  荒削りながらも悲しみの連鎖を描いていますね!
  まー今回の場合復讐の連鎖か
  復活した敵ボスは正義正義と
  連呼してイタイ子なので
  結局もう一度倒されてしまう事に・・・
  そしてそれを受けてとある悪魔が
  復讐心を燃やす事に・・・!
  描く事をより強調する方法は
  ありますが、それをやると
  もう新人賞という枠ではなくなって
  しまうでしょうから、
  とりあえず敵ボスをあくまで敵
  としてやっつけるために
  イタイ子として設定しておくので良いと思います
  逆に言えば、イタイ子にしないと
  なかなかやっつける対象として
  成立しないという事も
  興味深い事象なんですよね


今日の辛口!

・ドラマ部分以外
  バトルシーンや日常パート
  でも特に印象には残らなかった
  ので、エンタメ部分が弱いのかなとw
  それであれば完全なドラマ特化に
  した方がいい気もしますね
  目新しい設定が無くても演出によって
  幾らでもエンタメ部分は強化
  できますのでそこを強化していくか、
  設定に捻りを加えてみるか、
  はたまたそこはバッサリ切って
  ドラマ特化にするか、
  という選択&向上が課題ですね
  今後に可能性を感じるので、
  是非大成してもらいたいです!


以上、
ドラマ部分に光るものがありそうな?!
ファンタジードラマ作品でした!


1 件のコメント:

  1. 【選評スコープ!】
    選評を見てみると、
    キャラクターたちが活き活き、
    王道世界観だが随所に独自のセンス、
    会話のテンポの良さ、
    といった感じでした!

    ★ 選評 ★
    (投稿時タイトルは『断罪業火の召使い』)

    投稿時タイトルからすると、
    改稿で色々変わったのかな?
    今後どうなるか楽しみなので、
    頑張って下さいね~!

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