2017年3月12日日曜日

火の瞳(講談社文庫)  読みました!!

タイトル : 火の瞳
賞種   : ―
出版   : 講談社文庫
著者   : 早乙女 勝元
イラスト : ―


今日のインプレダクションはコレ!
人間ドラマ作品です!


死神はどこから

東京の下町に暮らす人々
その年はたいそう厳しい冬で――
ドキュメンタリー的な人間ドラマ
凄いの一言ですね
炎の中を走るように追体験
した気分です
あの時、あの場所で、何があったのか
意外と知らないことだらけだと
気付かせてくれます
そしてそんな時代でも
逞しく生きる人々の生活が
鮮やかに描かれていました


今日の甘口!

・流れ
  東京大空襲のあったその年、
  疎開で地方へ散らばっていた子供達が
  卒業式のために
  一時東京へ帰ってきていた
  毎日やってくるB29は
  数が少なければ工場を休む理由にもなって
  ある意味子供達にとって
  喜ばしい時もあった
  だが夜でもやってきて
  何度も防空壕に行ったりと
  おちおち寝てもいられない
  少年達はそんな中でも友達同士で
  楽しみを見付けながら
  過ごしていく
  そして、あの日がやってくるのだった・・・という流れ
・テイスト
  『この世界の片隅に』が広島ですが、
  その東京版みたいなものです
  こちらの作品の方が救いがなく、
  もう少し硬い感じかもしれません
  しかしリアリティが凄いです
・キャラ
  【杉夫】
  主人公少年
  12歳で工員としてかりだされている
  好奇心いっぱいの少年
  【町子】
  杉夫と同じ長屋に住んでいた少女
  疎開先から卒業式のために帰ってきていた


今日の辛口!

・全体
  何も突っ込みどころはないです
  著者の来歴からして
  リアリティに納得しました
  これは歴史資料にもなりそうな
  貴重な作品ですね!


以上、
あの日の東京、な?!
人間ドラマ作品でした!


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