2017年11月26日日曜日

名もなき毒  読みました!!

タイトル : 名もなき毒
賞種   : ―
出版   : 文春文庫
著者   : 宮部みゆき
イラスト : ―


今日のインプレダクションはコレ!
現代ミステリー作品です!


毒と穢れ

連続無差別毒殺事件が発生
しかし中には同一犯と思えぬような――
楽と鬱の現代ミステリー
割と良かった
ミステリーというよりは
設定と展開を考慮するとドラマと
捉えて良いと思います
どうにもならなさ・救いの無い事件とか
沼地のような文章が広がっているかと思えば、
何でも望みが叶えられる眩しい光景になったり
コントラストが強く意識されていますね
なぜこんなことを、というのが
我々の想像を超えているような時が
世の中には割とあるので、
そういうものの一端を小説にしたのは
良い試みではないでしょうか


今日の甘口!

・流れ
  社内報を作っている男は
  問題児のアルバイトをクビにするため
  そのアルバイトの履歴書の整合性を
  調査しに行く
  その中で出会った母娘は
  ついこの前、
  連続毒殺事件の被害に遭った遺族だった
  こちらからはお悔やみ申し上げます
  としか言えないし、
  それ以上関わることも無いと思っていたが・・・という流れ
・テイスト
  色んな要素を入れているので
  割とカオスです
  そのためページ数も膨大に
  なっております
・キャラ
  【杉村 三郎】
  主人公男性
  没個
  【原田 いずみ】
  問題児のアルバイト
  すぐに喚いたり泣いたりして手がつけられない
・社会問題
  わたしが注目したのは
  問題児のアルバイトですね
  迷惑かけまくりのモンスターです
  モンスターペアレントならぬモンスターバイトですかねえ


今日の辛口!

・設定
  主人公はなぜかナントカコンツェルンのご令嬢を
  妻としていて、
  でも企業への影響力は無いから
  親族と争うことも無いんだよ、
  しかも結婚するまでコンツェルンのご令嬢だと
  知らなかったんだよ、
  といった安っぽいラノベ設定が
  ちょっと目についてしまって
  最初はなかなか没頭できませんでした
  こうした歪んだ設定を望む層も
  ある種の「毒」なんじゃないかと
  作品を飛び出たところで思ってしまいましたね


以上、
割とカオス、な?!
現代ミステリー作品でした!


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