2016年1月9日土曜日

《政治・社会》情報の取り扱い方で注意したいこと

今日は北朝鮮の
水爆実験について
米国の思惑とかを
書こうと思っていたのですが、
変更します

ツイッターを見てみたら
山本太郎議員を叩くツイートが
乱打されていたので、
それに絡めて情報というのは
一次情報や二次情報
などがあるという
ことを伝えようと思います


■起こったこと

2016/1/8
参議院にて
北朝鮮への非難決議
なされました

これについて
生活の党と山本太郎となかまたち
山本太郎議員が
棄権しました

これについて
ツイッター上では
なぜ賛成しないのか、
ということで総叩きに
なっていたようです

恐らくツイッターだけでなく
色んなSNSで拡散されたことでしょう

しかしこれは
『棄権した』
という部分だけ
切り取って報道し、
その情報だけで
総叩きがされていたわけです


■顛末

後で山本議員が
ブログで説明していますが、
真相はこうでした


→『北朝鮮決議、棄権について
 (山本太郎公式ブログ)


『北朝鮮の核実験には断固非難というのは賛成』
『衆議院の決議文では国際社会との強調姿勢を示したものなので、これなら賛成』
『参議院の決議文では我が国独自の制裁を強めると書いてある、これには反対』
『独自の制裁は相手の挑発に独自で乗るということになるので危険、このリスクに晒されるのは国民』

衆院と参院で決議文が違うのですが
これを知っていましたか?

山本議員は参議院なので
参議院の決議文には一部反対がある、
だから賛成とまでは言えない、
よって棄権
ということになったようです

一つの決議文にABCと書かれていたら
ABC全てに賛成でなければ
賛成と言うことはできません
『ABは良いけどCはダメ』だったら
賛成してはいけないのです

例えば日米韓3カ国で
日本だけが追加制裁したとしたら
米韓よりも日本が一歩前へ出て目立ってしまいますよね?

その目立った結果
北朝鮮にターゲットとされてしまったら
誰が責任をとるのでしょう?

痛い目を見るのは結局
わたし達国民なのです

そこまで考えて山本議員は棄権したということです


■一次情報の重要性

ここでネット上の情報
について触れておきます

国会を例にすると分かり易いです

国会の場合、
一次情報(一番確度の高い情報)は国会中継です

二次情報は報道です
(これは既に中継を見た人がかいつまんで書くという『手が入った』情報になってしまっています

三次情報はSNSです
(既に『手が入った』情報である報道記事を共有して私見のコメントを書いたり)

四次情報はSNSでの拡散です
(三次情報を見た人が見出ししか見ずにリツイートしたり、他の人に紹介したり)


これは見て分かる通り、
一次情報に近いほど
事実に近く、
四次情報ともなると
事実とどんどん離れていってしまいます

ですから、
なるべく一次情報に
触れるようにしましょう
(もしくはそれに近い情報)

あらゆる面でそうです

学校や会社で流れている噂
なんていうのは
だいたい三次や四次情報で、
『その場合の一次情報は何か?』
と考えることが必要です

一次情報が既に失われているなら
それになるべく近い情報を
得るにはどうするか、
それを考えましょう


■今回の問題に当てはめてみると・・・

今回の山本議員叩きの元凶は
産経新聞でした


→『生活・山本太郎代表が棄権 北朝鮮核実験抗議決議の参院採決 与野党30人が欠席 大半は改選組
 (産経ニュース)


これは記者が意図的に
山本議員の言い分を抜いている
一方的な報道記事、
二次情報です

そしてこの記者の意図が入った
報道記事をSNSに
共有しているのは三次情報です

そこから更に『棄権』という言葉
だけを見て
『北朝鮮の仲間』などと
叩くコメントを書いているのは
四次情報となります

ここまで確度が落ちた四次情報を見て
『そうなのか』などと
踊らされないようにして下さいね


■終わりに

まとめます

『国会で言えば国会中継が一番確度が高い情報【一次情報】である』
『国会に限らずあらゆる面で一次情報に触れることが大切』



ではまた!


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