2014年10月7日火曜日

月の影 影の海(上)  読みました!!

タイトル : 月の影 影の海(上)
賞種   : ―
出版   : 講談社文庫
著者   : 小野不由美
イラスト : ―


今日のインプレダクションは一般文芸のコレ!
純ファンタジー作品です!


失って気付くもの

突然連れてこられた知らない世界
帰りたくても帰れなくて――
入念な描写の純ファンタジー
なかなか面白かった!
何気無い高校生活の日常から非日常へと
移り変わっていくところが入念
主人公の戸惑いと拒否反応に
リアリティがある
立て続けに人に裏切られ、
主人公の人間性が変わっていくのも
苦さが切実に描かれていますよ


今日の甘口!

・流れ
  女子高で何気無い日常を
  送っていた少女
  しかし謎の男の登場と化物の襲来で
  日常が崩れ去る
  謎の男に連れていかれたのは別世界
  中国風のその世界で謎の男ともはぐれ
  一人投げ出されてしまう
  見知らぬ世界で始まる
  サバイバル生活・・・という流れ
・テイスト
  行った先はファンタジーと言っても
  古い中国風ということで
  もろファンタジーではない風景が広がっています
  ただ、《妖魔》という化物が出るので
  危険度は格段に高いです
  無人島でのサバイバルとどっちが辛いか・・・
  といった緊張感は最後まで続きます
  世界観の描写も人の汚さも
  きちんと描かれ、
  大人なファンタジーを読みたい人にはオススメ
・キャラ
  【陽子】は主人公少女
  女子高生
  【ケイキ】は謎の男
  学校に現れて陽子を
  連れていこうとする
  そして特別な剣を与えてくれる
・描写
  一般文芸だけあって《人間》が
  よく描かれています
  女同士だから余計そうかもしれないんだけど、
  友達だったのに
  陽子がいなくなったあとになって
  陽子が嫌いだったとか
  いなくなっても関係ないとか・・・
  上辺だけの付き合いってヤですねーw
  一方陽子の方も、
  常にどこでも無難にやってきた結果
  誰にも良い顔するけど
  誰とも深くは付き合わなかった
  というのを実感します
・気に入った言葉
  『友人と呼んでいた誰もが実は友人ではないことなど、
   心のどこかでは分かっていた』


今日の辛口!

・特に無し!
  特に突っ込みたいところは無しです!
  まだ上巻ということなので
  下巻でどんなことが起こるのか、気になりますね~


以上、
サバイバル生活の?!
純ファンタジー作品でした!


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