2015年4月24日金曜日

竜宮ホテル  読みました!!

タイトル : 竜宮ホテル
賞種   : ―
出版   : 徳間文庫
著者   : 村山 早紀
イラスト : ―


今日のインプレダクションは一般文芸のコレ!
ファンタジー作品です!


生きるための力

あやかしを見ることができる女性作家は
家の倒壊を機に竜宮ホテルへ移り――
暗から明へ歩いていくファンタジー
凄く良かった!
日常ふっと感じるような、
しかも落ち込んだ後もう一度
元気を取り戻した時に感じるような、
何気無くて優しくて温まる・・・
そんな言葉が散りばめられており
冷えきったところに毛布でくるまれた
ような心地よさがありました
幸と不幸はよく分からないもので、
見る角度によって様子が変わったり
見えていないところで実は幸や不幸を
与えていたりするという、
不思議なものですね


今日の甘口!

・流れ
  あやかし達が視える女性作家は
  自分をやどかりに例え
  家に篭るし人との関わりを
  極力避けて生きていた
  普通の人が視えないものが視えるし
  特殊能力として人を幸せにする代わりに
  自分の大切な人達を不幸にしてしまう
  というものを代々受け継いでいるらしい
  まるで呪いだ
  あやかし達も視えない方が良いと思い
  目を逸らしてきた
  だがある日、一人の編集者と出会い
  風向きが変わる
  住んでいたビルが倒壊してしまったが
  編集者の実家がホテルをアパート代わりに
  貸し出しているから来ないかと誘われた
  それが【竜宮ホテル】で・・・という流れ
・テイスト
  自分の境遇に嘆いている
  主人公が色々な人やあやかしと出会い、
  部屋に閉じこもっていたのが
  窓を開けて外の広い世界に目を向ける、
  そして扉を開けて広い世界へ
  足を踏み出していく
  そんな再生の物語です
・キャラ
  【水守 響呼】は主人公女性
  メルヘンや癒し系のファンタジーを
  書いている作家
  【錦織 寅彦】は編集者男性
  明るく優しい性格で、
  そしておどけてみせたりするので友達も多い
  【ひなぎく】はあやかし少女
  猫耳に尻尾もあるけど、
  普通の人には人間にしか見えない
・これぞ再生
  窓を開いて外を見てみよう
  世界はこんなに広い
  そんな感覚が世の中に広まっていけば
  良いんじゃないかと思いますね
  そうしたら今まで気付かなかったことも
  色々と発見できそうですよ
  例えば自分と異なる主張や見解を見聞きして
  ほうほう、そういう見方もあるのか~
  という風に視界が広がった感覚
  と言えば良いでしょうか
  大人になるとどうしてもプライドが邪魔して
  こうした感覚を遮断し、窓を閉ざしがちです
  中高生の段階から
  こうした感覚をぜひ大事にして下さいね
・気に入った言葉
  読んだ人が幸せになれるような物語を


今日の辛口!

・特に無し!
  突っ込みたいところは
  特にありませんでした!
  続きもあるみたいなので
  楽しみですね~


以上、
やどかりからの~、な?!
ファンタジー作品でした!


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