2014年11月29日土曜日

六花の勇者4 9個星です!!

タイトル : 六花の勇者4
賞種   : ―
出版   : スーパーダッシュ文庫
著者   : 山形 石雄
イラスト : 宮城


今日のインプレダクションはコレ!
純ファンタジー作品です!


評価は
★★★★★★★★★☆
9個星です!!


勇者

ドズーの情報を基に
とある神殿へ向かうが――
情報が錯綜するファンタジー
今回もかなり良かった
偽情報の中に真実が埋もれて
しかうかもしれない、
しかもどの情報を信じるかで
疑念も出てきたりするという
緊張感がよく出ています
ロロニアの過去、それから
アドレットの故郷の回です
安定して面白いシリーズ、オススメですよ


今日の甘口!

・流れ
  六花の勇者一行は
  凶魔【ドズー】たちと協力関係になり
  凶魔たちの事情を少し話してもらった
  そして魔神討伐前に寄る
  場所ができた
  凶魔【テグネウ】の隠し聖具が
  あるという
  その名は【黒の徒花】
  黒の徒花の正体を知るため、
  一行はそれが造られたとされる神殿に向かう・・・という流れ
・テイスト
  今回は謎解きというより
  純ファンタジーですね
  勇者達とは別に
  【黒の徒花】の正体を知っているという
  キーマンの視点も盛り込まれています
  でもキーマンは一般人で、
  既に凶魔によって操り人形にされているので
  体の自由がほとんど奪われ心だけしか生きていません
  そんなキーマンは六花の勇者を
  倒す指令の通りに戦わされますが
  何とか【黒の徒花】の正体を伝えたいと
  いうもどかしい思いに駆られます
・キャラ
  【アドレット】は中心人物の男性
  『地上最強』を自称する
  剣技が足りない分は小道具で
  トリッキーな戦い方をして補うタイプ
  それだけでなく割と真っ直ぐで努力家
  【ロロニア】は<鮮血>の異能者の女性
  アドレットよりもさらに真っ直ぐ
  凶魔の操り人形になった人間達を
  救おうと必死になる
  【ライナ】はアドレットの同郷で友達
  現在は凶魔の操り人形<屍兵>として
  半ゾンビ状態
  でも【黒の徒花】の正体を知っているので
  何とかそれを勇者達に伝えたいと思っている
・構図
  黒の徒花の正体に辿り着くまでの
  構図というか構造が面白い
  正体を伝えたいライナがいる、
  でもそれとは別に
  凶魔の策略で
  勇者達に偽情報を流そうとする
  <屍兵>もいるので
  ライナの行いも偽情報として勇者に伝わって
  しまいそう、というような
  複雑な構造になっていて面白いです
  正しい情報が偽の情報に
  呑み込まれてしまうかもしれない
  という緊張感が味わえますね


今日の辛口!

・描写
  1巻からそうなのですが、
  誰々が言う、誰々が何何した、
  みたいな書き方が
  やや雑な感じがあるかな
  それを補って余りある面白さが
  あるから良いんですけどねw


以上、
もどかしい思いの?!
ファンタジー作品でした!


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