2015年6月20日土曜日

峠うどん物語(下)  読みました!!

タイトル : 峠うどん物語(下)
賞種   : ―
出版   : 講談社
著者   : 重松 清
イラスト : ―


今日のインプレダクションは一般文芸のコレ!
日常系作品です!


生きていくということ

街を襲った台風は大きな被害を
もたらしたが、その後うどんが――
うどん屋を巡る日常系
凄く良かった!
おばあちゃんとの会話に
子供っぽさと深さが同居している
感じが心地良いですね
『希望の味』はマズくてうまい・・・
記憶に咲く美しい花は評価で
計るものではないのかもしれません
その時その場所で、
その気持ちであったこと
マズくてうまいうどんは心の一杯ですね
町医者と医療センターのお話は
もどかしさと人情が複雑に絡まり
ほつれて行き場を失っている様が
苦味となって沁みていました
沸騰とアク取りで澄んだつゆに
なれたかなという印象でほっとしました


今日の甘口!

・流れ
  街の歴史に思いを馳せる
  この街は空襲・水害と
  二度の大きな被害に遭っているが
  その度に復興を遂げてきた
  そんな中、水害の後
  うどんが振舞われたという話が
  新聞に投書されていた
  柿の葉が入っていたということで
  それを『柿の葉うどん』と名付け、
  当時うどんを振舞ったのは誰か
  という話になる
  中学生である淑子はおじいちゃんがうどん職人
  なのでもしかしたら・・・と思い
  峠うどんに行った時に
  探りを入れてみようとするが・・・という流れ
・テイスト
  何かをきっかけにして
  おじいちゃんおばあちゃんの
  過去に触れたり
  峠うどんにやってきた人の
  抱えているものに触れたり
  人間ドラマを味わうことができます
・キャラ
  【淑子】
  中学生の少女
  普段はおとなしいけど
  時折突っ走ることがある
  【おじいちゃん】
  無口な職人気質
  うどんの寸胴を見守る姿がしっくりくる
  【おばあちゃん】
  ちゃきちゃきしてて
  時折突っ走ることがある(これを淑子が受け継いでいる)
・気に入った言葉
  『ほんもののメシって
   腹を一杯にしてくれるだけじゃなく
   心まで一杯にしてくれるんだよな』


今日の辛口!

・特になし!
  突っ込みたいところは
  特にありませんでした!
  ほろりと来るお話でよかったです


以上、
心の一杯、の?!
日常系作品でした!


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