2015年6月13日土曜日

解夏  読みました!!

タイトル : 解夏
賞種   : ―
出版   : 幻冬舎文庫
著者   : さだまさし
イラスト : ―


今日のインプレダクションは一般文芸のコレ!
日常系作品です!


その時どうするか

迫り来る失明という危機
しかし逃れられないから――
短編集の日常系
かなり良かった!
シーンの開始と切り替わりの仕方は
まさにテレビドラマのようでした
人生には期限というものがないけど、
見えない期限はどうしても存在する
この中では見えなくなる期限という
不確かな、それでいていずれ訪れる
ものに恐れながら向き合っていきます
眼の寿命の終わりか、
それとも苦しみの終わりか、
捉え方によって気持ちが大きく変わる
というのが印象的ですね
辛い何かと向き合う時、
色んな人の話が助けになるであろう
ということと一人で抱え込まない方が良い
ということを感じました


今日の甘口!

・流れ
  小学校教師の青年に、
  ある日発作が起きた
  友達の医者に診てもらうと、
  自分が病に冒されていることを知る
  徐々に失明に向かって行く
  ベーチェット病というものだった
  青年は教師を辞め、
  婚約者との関係も白紙にし、
  故郷の長崎へと帰った
  墓参りしたり、友と釣りをしたりしていると
  元婚約者が長崎まで追いかけてきた
  それから二人で色々な場所に行き、
  眼の寿命まで多くのものを焼き付けていく・・・という流れ

  ・・・ほか、短編集
・テイスト
  失明がゴールというのを提示
  されると、
  やはり物悲しさがありますね
  そしてそれへの向き合い方や
  気持ちの不安定な揺らぎ、
  この状態になって逆に見えてくる
  色々なもの・・・などが描かれています
・キャラ
  【隆之】は青年
  ベーチェット病にかかり
  徐々に視界を失っていっている
  普通系の性格
  【陽子】は元婚約者
  いきなり婚約破棄されたけど
  隆之が気を遣っているのを知り
  支えるために追いかけてきた
  気丈で支えてくれる性格

  ・・・ほか、多数
・用いる
  何かしら考えさせられるような
  状況に登場人物が立った時、
  仏教を用いて説明したりするのが
  印象的でした
  これは仏教に感銘を受けたからなのか
  はたまた自分で考え付いたという運びより
  誰かの言葉として提示した方が
  受け容れられやすいと
  作者が思っているからなのか・・・
  実際、実生活においては
  『誰々がこう言っている』と
  言った方が説得力があるケースって
  多いですよね
  逆に、自分でその考えに至ったこととかは
  ちゃんと聞いてもらえなかったりします
  わたしは自分で人を観察して思いついたこととか
  話すと、『それは誰に教わったの?』
  訊かれたりするんですよね
  自分の頭で考えるってこと自体が
  そもそも我が国ではポピュラーでないだけなのか・・・


今日の辛口!

・特に無し!
  突っ込みたいところは
  特にありませんでした!
  テレビやラジオによく出演している人が
  描いた作品というのは
  何だか不思議な感じですね~


以上、
逆に色々なものが見えてくる、な?!
日常系作品でした!


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