『国際情勢の変化』
という言葉で
自民党は安保法案の
必要性を訴えてきましたが、
では国際的には安保法案は
どう見られるのでしょうか?
『武力行使と一体でない後方支援』
という説明で
自民党は憲法違反ではない、
戦争法案ではない、
としています
※憲法9条では
『武力による威嚇又は武力の行使は、
国際紛争を解決する手段としては、
永久にこれを放棄する』
となっているため
自民党としては
『武力行使と一体でない』
だから憲法違反ではない
と主張しているわけですね
■関係ない・・・だと・・・?
2015/6/17
党首討論で共産党志位委員長が
『他国の武力行使と一体ではない後方支援ならば、
武力の行使と一体と見なされないという
国際法上の概念が存在するのか』
という質問をしたところ、
安倍首相は
『一体化論については国際法上の観点で
議論しているのではない』
と答弁しました
要は
『国際的にどう見られるかは関係ない』と答えたのです
『国際情勢』という言葉は
どこへ行ってしまったのでしょうか?w
■国際的には
そして
『武力行使と一体でない後方支援』
が国際的にどう訳されるのか、
どう見做されるのか、
という話になると
重大な話になってきます
まず『後方支援』ですが、
国際的には『logistics=兵站』と訳されます
■一体かどうか
兵站は武力行使と一体なので
『武力行使と一体でない』
という説明は国際的には通らない
ことになります
とりあえず国民向けに
違憲法案でないと説明するためだけに
『武力行使と一体でない』と
とって付けたのでしょうか
2015/7/30 当サイト記事
『《番外編》海自資料で戦争支援が明確に』
のイメージ図だと
完全に米軍と一体となって
武力行使しているように
見えるのですが、
気のせいでしょうか?
■武器の使用
更に
自衛隊の武器使用ですが
これは
国際的には『Use of Force=武力行使』と訳されます
2015/7/29
参院審議の場で小池共産党議員が
海自資料を基に
そこには
『「他国の一例」として、
「Military Action」(軍事行動)の
全ての過程における武器の使用を
「Use of Force」と記している』
と書かれていることを示しました
日本だけが武力行使でない
と主張しても
国際的には武力行使と見做されるようです
■終わりに
さて
『国際情勢の変化』を
連呼してきた自民党ですが、
国際感覚とは
少々ズレているように
見えるのですが
『国際』とは何でしょうね・・・?
ではまた!
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