2014年9月21日日曜日

グラウスタンディア皇国物語2  10個星です!!

タイトル : グラウスタンディア皇国物語2
賞種   : ―
出版   : HJ文庫
著者   : 内堀 優一
イラスト : 鵜飼 沙樹


今日のインプレダクションはコレ!
ファンタジー戦記作品です!


評価は
★★★★★★★★★★
10個星です!!


開戦

隣国と開戦、
敵の兵力は膨大で――
ライト系ファンタジー戦記
今回は凄く良かった!
口と演技を武器に会話の主導権を
握るのは変わらず、
でもその演出が良くなった
戦術の方は、対大軍の作戦は地味ながら
堅実なやり方だったと思う
また、サイドストーリーの
ラトルグの権力闘争はなかなか面白かった
謀略系が好きだと結構ハマるかも?


今日の甘口!

・流れ
  グラウスタンディアは
  隣国リジアと会談を開いた
  リジア海軍捕虜を帰す代わりに
  一部の領土をもらいたい、
  と交渉を持ちかける
  しかしリジアはこれを拒否、
  両国は戦争へ突入
  陸と海から攻めてくるリジアの大軍を
  押し返せるか・・・という流れ
・テイスト
  今回も会議が重要視されたテイスト
  前回よりも雑さが抜けて
  一段上の筆致になった
  そして主人公達グラウスタンディアとは別に
  隣国ラトルグの権力争いも
  サイドストーリーで描かれます
  全体的に知略は薄めで、
  謀略の方が作者に合っているのでしょう
  そういう系統だと思って読んでみると
  面白いですよ!
・キャラ
  【クロム】は主人公の青年
  口がよく回り会議の主導権を握る軍師
  ただ武の方も強く隙が無い
  【リュリュ】は妹
  常に何かを食べている
  その存在には秘密があるみたい
  【ユースティナ】は皇女
  民を考えた理想的な国家を夢みている
  【フィフニス】は軍属の女の子
  素直な性格は危うさもあるけど
  それが役に立つことも
  【レイリン】はラトルグ国の姫
  清純派な感じだけど意思は強そう
  【コウソン】はレイリンの世話役
  自分がレイリンの代わりに汚れ役をやろうとしている
  【シュウバイ】はラトルグの宰相
  姫の一人を操り女帝にしたてあげ、
  自分が全ての実権を握ろうとするが・・・
・かけあい
  クロムの過去エピが出てくるのですが
  その師カウフマンとの出会いがあります
  その頃のクロムは字が読めないらしく、
  カウフマンがクロムを膝に乗せて本を読んであげました
  『よいか、あーどれどれ・・・『人妻物語~今夫がいるんです~上』
   私は夫と連れ添い、いつの間にか20年の月日を・・・』
  ・・・子供の絵本じゃNEEEEEE!


今日の辛口!

・バランス
  敵が脳筋というのは
  知略の醍醐味を薄れさせてしまうので
  ややマイナス
  でも敵国はそこから進歩しようとしている
  最中なのである、という記述もあるので
  一定の説得力はあるんだけどね~
  そこら辺のバランスを今後どうするのか
  見守っていきたいですね


以上、
会議が重要視されている?!
ファンタジー戦記作品でした!


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