ユア・フォルマ 電索官エチカと機械仕掛けの相棒 １０個星です！！

タイトル　：　ユア・フォルマ 電索官エチカと機械仕掛けの相棒

賞種　　　：　第27回電撃小説大賞・大賞

出版　　　：　電撃文庫

著者　　　：　菊石　まれほ

イラスト　：　野崎つばた

今日のインプレダクションはコレ！

SFミステリー作品です！

評価は

★★★★★★★★★★

１０個星です！！

人間と機械

電子化が進んだ近未来で

特殊犯罪の捜査に取り組む二人――

電脳系SFのクライムドラマ。

面白かった！

かなりライトではあれどもクライムドラマということで、

打ち出しているカテゴリ色に偽り無しです。

長年主流になっている捻くれにしても、

ただ腐っているのと違い、

かさぶたを切り開くところまで描いているところに驚き。

このボリュームを一冊に収めるのは難儀しただろうと思います。

今日の甘口！

・流れ

　　半分電脳化された世界では、

　　犯罪の捜査で『電索』が行われる。

　　『電索』は人の電脳部分にアクセスして記憶などのデータを洗い出すもの。

　　『電索』で天才的な能力を発揮する女性がいた。

　　その女性は最高の相棒に出会う。

　　相棒はロボットではあるが外見は美青年で思考パターンも限りなく人間に近付けて作られている。

　　巷では新たな電子犯罪が起きていて、

　　女性はロボット相棒と電子犯罪の捜査に挑む・・・という流れ。

・テイスト

　　親から愛を受けられなかった女性が、

　　それでも過去の記憶と向き合わなければいけない心の傷跡とか、

　　人間とロボットの関係性とか。

　　隠し要素も最後の方で出てきますね。

・キャラ

　　【エチカ・ヒエダ】

　　天才的な『電索』の能力を持つ女性。

　　人間に近しいロボットが嫌い。

　　【ハロルド】

　　美青年ロボ。

　　話術や仕草を巧みに使い、

　　女性を速攻で虜にすることができる。

今日の辛口！

・全体

　　ライトな中にも文学性も入っており、

　　かなり良いと思います。

　　全体的な安定感も抜群です。

　　ただちょっとキャラ付けと展開にもう少し何かが欲しいかな。

以上、

ロボット相棒、な？！

SFミステリー作品でした！