2022年10月2日日曜日

少年と犬  読みました!!

タイトル : 少年と犬

賞種   : 第163回直木賞

出版   : 文藝春秋

著者   : 馳 星周

イラスト : -



今日のインプレダクションはコレ!

日常系作品です!



奇跡の犬


誰かのもとへ突然現れる犬。

一時期人間の世話になるがまた放浪しーー

短編を編んで繋げた日常系。

なかなか良かったけどちょっと複雑。

死の影が濃い。

それは扱った事象が大震災だからか。

気軽に手を出してはいけない事象を書いたその心境は

どんなものだったろう。



今日の甘口!


・流れ

  ヤバイ仕事の手伝いをしている男は野良犬を見つけ、

  飼うことにする。

  この犬は車に乗せているといつも一定の方角を気にしていることに気付く。

  そちらの方に飼い主がいるのだろうか・・・という流れ。

・テイスト

  誰かが野良犬を見つけて飼う、

  しかし飼った人が事故等で死んでしまい、

  犬はまた別の場所で新たな人に飼われるというもの。

・キャラ

  【多聞】

  シェパードと和犬のミックス犬。

  賢く躾が行き届いている。

  【和正】

  ヤバイ仕事の手伝いをしている男。

  震災・親の認知症と生活苦でお金が欲しい。

  仙台のコンビニで多聞を見つけて飼うことにする。

  【ミゲル】

  窃盗団の男。

  事件のどさくさで和正から多聞を奪って新潟まで連れていく。

  【大貴】

  トレイルランニングに夢中の男。

  富山で多聞を見つけて飼うことに。



今日の辛口!


・全体

  犬と人との関係性は見応えがあった。

  犬がいることで一時やすらぎを感じるが、

  飼い主は次々死んでいく。

  それは一見するとご都合に見えない巧みさがあるんだけれども

  ラストまで行くと犬にまつわる設定が

  ちょっと都合よく組まれていることに気付くのが惜しいところ。



以上、

旅する犬、な?!

日常系作品でした!


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