賞種 : ―
出版 : 電撃文庫
著者 : 宇野朴人
イラスト : 竜徹
今日のインプレダクションはコレ!
ファンタジー戦記作品です!
評価は
★★★★★★★★★★
10個星です!!
新たな時代が始まる
過去二人で一つだと手を繋いだが
その二人が敵同士となり――
鉄板のファンタジー戦記
今回は最後の方でやられた!
この巻では紙面の多くが過去編に
充てられていますね
イクタとヤトリの幼少期から
育ててきた絆の固さを
アルバムのように表していきます
そして絆の固さを表すほど
現在の状況の不条理が
浮かび上がってきます
敵同士の立場となってしまった
二人がどんな決断を下すのか
現在と過去が螺旋を描き
最後に交錯して・・・!
今日の甘口!
・流れ
イクタとヤトリの過去は
ヤトリの遊学という形で
繋がっていた
イクタの家に招かれたヤトリは
徐々にイクタとその家族や部隊の
者達によって心を
ほぐされていく
だが現在は帝国の内乱で
互いの立場は微妙な関係にあった
そんな中二人の部隊が
激突してしまう状況が
整っていってしまい・・・という流れ
・テイスト
今回は軍師系云々の面より
イクタとヤトリの回です
青春とも言えるし恋愛とも言える
そんな二人を綴った
物語ですね
・キャラ
【イクタ】
《旭日連隊》の長
キレ者
【シャミーユ】
帝国皇女
幼いながら使命感強し
【ヤトリシノ】
《イグセム派》の娘
武人系
・ことば
昨今耳にするようになった
言葉が点在していて
作者が興味を持って政治を
見ているのか、
はたまた本とかで知識を
吸収しているのか・・・
とりあえず言葉の配置と構図、
締め方を見る限りでは
知識を得ても右傾化に染まったようには
見受けられず、
そこは安心しています
戦記モノは右傾化生産装置に
成り下がったら終わりですので
今後もこの水準で行ってほしいですね
・気に入った言葉
『全ての子供には夢を見る権利がある』
・・・捻くれ系が流行し
ていますが、
頑張る者を冷めた言葉で
冷笑して悦に浸っていても
10年20年経過した後に後悔
することは自分でも
わかっていることだと思います
夢を見る権利をどうか放棄しないで下さいね
今日の辛口!
・全体
ページ数が膨らみすぎたので
過去編は別冊で
良かったかもしれませんね
でも収束させるには
どうしても必要と言われてしまうと
確かにそうだし・・・
ただ、脱線し始めたら
楽しくなってきちゃって
書きすぎちゃった風な
文章にも見えるんだよなあw
作者にインタビューしたいw
以上、
内乱の結末は・・・、な?!
ファンタジー戦記作品でした!
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