2015年12月7日月曜日

我もまたアルカディアにあり  読みました!!

タイトル : 我もまたアルカディアにあり
賞種   : ―
出版   : ハヤカワ文庫JA
著者   : 江波光則
イラスト : ―


今日のインプレダクションはコレ!
SF作品です!


どうせ変わりはしない

全てが保障された箱庭で
暮らす者達の物語は――
実験的なSF
割と良かった
別にどうこうなるわけでもないし
どうせ変わりはしない
という耳タコの終端では
あるけれども、
全体的には苗を植えて実らせ
収穫するような像が
結ばれている気がしました
最後は何でそうなったという
展開ではあったけど
不思議な余韻を残してくれました


今日の甘口!

・流れ
  とあるマンションに入居すれば
  働かなくて遊んでいるだけで
  一生が保障される
  そんな《アルカディアマンション》の
  説明会があった
  妹と共に入居した男は
  5人もの子供を授かり
  そこから更に孫世代と
  繋がっていく
  そんな《御園家》の
  者達の生き方・死に方とは・・・という流れ
・テイスト
  ある意味では自称普通の
  自己肯定が続きます
  しかし人が、世代が変わっても
  そこら辺が変わっていかない
  ところは遺伝を表しているのか・・・
  まあそこから外れた者も
  一族に出てきますが
  基本的にはそうした者は脇役です
・キャラ
  【私】
  作家? 現在は大衆性に特化した
  映画を送り出している
  【御園 珊瑚】
  作家
  天才として名を轟かせたが
  納得はしていない
  【御園 洛音】
  働きたくない症の男
  アルカディア計画の初期から
  参加する
  【御園 陽太】
  建築現場に拘る男

  その他多数
・表現
  本作では政権批判する者は
  絶対悪として描かれます
  というか刊行物では
  暗黙の了解として
  そうした傾向がありますね
  米国ではインディアンを悪としたり
  ロシアを悪としたりしたものでないと
  基本的に映画を作れません
  日本でも最近は中国を悪としないと
  モノ作りできない傾向がややありますね
  本来なら何かをやらかすとしたら
  先端の技術力と飽くなき挑戦の米国でないと
  逆に難しいハズなんですけどねw


今日の辛口!

・全体
  どちらかというと計画サイドの
  話が見たかったかな


以上、
生き方・死に方とは、な?!
SF作品でした!


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