隊務スリップ 読みました！！

タイトル　：　隊務スリップ１
賞種　　　：　―
出版　　　：　ビッグコミックス
著者　　　：　新田 たつお
イラスト　：　―


今日のインプレダクションは例外的に漫画を紹介！
近未来作品です！


人類最弱？

アメリカと共に戦うように
なった日本では――
もしも・・・な近未来
これはかなりの意欲作ですね！
日米共同で戦うような時代に
なったら・・・の設定ですが
本当に構想が鋭いです
経営者が「余剰人員を軍へ」
送ってしまいたいと言っていますが、
これはリアルでも「企業研修として自衛隊へ」
という話が検討されたことが
あると聞きます
そしてこうした時代に遷移すると
反戦の意味も安保の意味も
ガラリと変わってしまうんだなと感じ、
割とリアルに受け止められる
部分が多かったです


今日の甘口！

・流れ
　　近未来、
　　核テロにより東京が壊滅し
　　首都は熱海になっていた
　　アメリカと共に戦いに出る
　　ようになった日本は
　　精鋭兵の死亡者数抑制のため
　　徴兵して代わりに前線へ
　　送り込むことを考え始めた
　　饅頭屋で働いていた従業員は
　　ある日社長に呼ばれる
　　徴兵のさきがけとして
　　軍の訓練に参加すること・・・
　　それは３ヶ月で一般人が
　　立派な兵士になれるかの実験らしく、
　　従業員たちはそれに参加することに・・・という流れ
・テイスト
　　シリアスな部分もありますが
　　キャラクターに愛嬌があったり
　　コメディチックだったりと
　　エンターテイメントでもあります
　　国、軍部、財界、反戦活動家
　　といった勢力の駆け引きや思惑
　　なども味わえるようになっています
・キャラ
　　【青乃】
　　気弱でひょろひょろしている
　　人類際弱と呼ばれたこともある
　　しかし凄い力が封印されている？
　　【椿】
　　気が強いヒロイン
　　青乃のことを常に気にかけている
・表現の自由
　　こうした作品が刊行できるのは
　　今の時代がぎりぎり
　　かもしれません
　　これ以上「勇ましい政治」が進むと
　　エンタメは真っ先に規制がかかり
　　国威発揚モノしか書けなくなるでしょう


今日の辛口！

・全体
　　突っ込みどころは
　　特にありませんでした！
　　これはなかなか凄いですね


以上、
饅頭から銃へ、な？！
近未来作品でした！