賞種 : ―
出版 : 文春文庫
著者 : 横山 秀夫
イラスト : ―
今日のインプレダクションはコレ!
ミステリー作品です!
あの日からずっと
警察庁長官の視察が迫る中
記者クラブとの軋轢は改善せず――
板挟みの警察ミステリー
かなり良かったです
警察も人間の組織である
という現実寄りなスタンスなので
世界に厚みが出ていますね
主人公の広報官も
他人をああいう奴だこういう奴だと
得意げに評しているが、
家庭一つまともに向き合うことができない、
そんなフツウの人を描いていました
映画のCMとは全然雰囲気が違う感じでしたが
多くの立場が入り交じり、
葛藤を生む様子は示唆に富んでいて
良かったと思います
今日の甘口!
・流れ
広報室と記者クラブの火花は
散ったままで、
長官視察のボイコットは
まだ解消できそうにない
広報官の娘の消息は
相変わらず掴めない
そんな中、
警務部と刑事部の対立が
表面化していく・・・という流れ
・テイスト
警務部と刑事部、
警察と記者クラブ、
東京と地方、
色々な立場を意識させる展開が
待っていますよ
・キャラ
【三上 義信】
警察の広報官
元バリバリの刑事だったが
今は広報官をしている
内を明かさない警戒心の強い性格
【三上 美那子】
義信の妻
娘の失踪から思いつめてしまい
情緒不安定
【赤間】
部長の男
慇懃無礼で組織人間
・間違い
三上はことあるごとに
真相はこうだったのかああだったのかと
思考を展開していきますが、
しばらく進むと外れていることが多いです
しかしミステリーには
これが必要なんですよねw
現実だって予想が当たることは
そうそうありません
今日の辛口!
・全体
一点だけ気になったのが
娘の行方ですね
上巻でちらっとだけ出てきた
あの娘がそうなのかなあとか
予想していたら、
全く触れられずに
終わってしまいましたw
以上、
対立、な?!
ミステリー作品でした!
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