2019年11月3日日曜日

蜜蜂と遠雷  読みました!!

タイトル : 蜜蜂と遠雷
賞種   : 156回直木三十五賞
出版   : 幻冬舎
著者   : 恩田陸
イラスト : -


今日のインプレダクションはコレ!
日常ドラマ作品です!


花のコンクール

卓越奏者集まるピアノコンクール
予選を勝ち上がっていくのは--
ピアノコンクールを描き上げた日常ドラマ。
割と良かった。
1つのコンクールでほぼ丸々一冊、
精密画を描き上げていく様子を
見させてもらっているようでした。
クラシックの世界はこれから
どうなっていくのかなあ。


今日の甘口!

・流れ
  謎多き天才。
  1度舞台から離れた天才。
  音楽家が満を持して送り出した天才。
  三人もの天才が参加したピアノコンクール。
  審査員達も混乱させる審査は
  一次予選、二次予選と進んでいく・・・という流れ
・テイスト
  コンクール参加者で
  それぞれ違う性格の人達が
  どんな思いで臨んでいるか
  群像形式で描いています。
・キャラ
  【風間 塵】
  謎多き天才。
  養蜂家に生まれ育つが
  特別な師の推薦があり
  コンクールに参戦してきた。
  【栄伝 亜夜】
  1度舞台から離れた天才。
  しかし諸事情でコンクールに参加。
  【マサル】
  音楽家が満を持して送り出した天才。
  人気を集める素養が揃っている。
・時間の流れ
  参加者の演奏を1曲ずつ聴いていく様子を
  描写しているのですが、
  本当に全員の曲を全部描写していくと
  延々とかかってしまいます
  始めのうちはマジでそれをやるのかと構えてしまいましたが、
  途中で面白い技術を使っていました。
  メインの登場人物である天才達は参加者の曲を
  聴いているのですが、
  途中で眠くなって聞き流してしまったりします。
  登場人物にとって「いつの間にか過ぎていた」
  という体感時間の短縮をもって文章量を減らしていましたね。


今日の辛口!

・全体
  淡々と書いていき後は読み手に想像させる、
  という書き方が割と好ましかったです。
  クラシックの世界の苦しさを表現していたのも
  良かったですね。
  ただ、わたしは珍しく読み疲れを感じてしまいました。。。
  500ページの大ボリュームをこの調子で進めるのは
  けっこう辛いなあ、とw
  でも、巻末見ると連載モノだったことが判明したので
  納得できました。
  これは一気に読むものじゃなくて、
  ある程度日数をかけて少しずつ読んでいく
  のに適していると思います。
  ということは、
  web小説にしたら特性が活かせる
  のかもしれません。


以上、
粒ぞろいのコンクール、な?!
日常ドラマ作品でした!

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。