賞種 : 第22回電撃小説大賞・銀賞
出版 : 電撃文庫
著者 : 新八角
イラスト : 吟
今日のインプレダクションはコレ!
純ファンタジー作品です!
評価は
★★★★★★★★★★
10個星です!!
太陽を祀る五日間
敵襲があり、王女との逃避行
だが頼れるのは――
洗練された純ファンタジー
これは素晴らしい!
開いて1ページ目から
猛烈な圧を感じました
鍛冶師が刀を打ち火にさらし、
最高の瞬間を狙って引き抜くのを
見学させてもらっているような気持ちでした
自分で自分を認められないとか、
芯の通った主張をしているつもりでも
矛盾があったりとか、
描かれる人間味も非常にリアリティがありましたね
ガツンとしたものを読みたい人に
確実にオススメできる一冊です
今日の甘口!
・流れ
王女と密かに書庫で会って
話していた少年は
いずれ王女を守る護衛となる
年月を経てそれぞれの立場をわきまえ
表だって話すことはなくなったが、
王女が受ける儀式で敵襲を受け一変する
ごく限られた者しか参加しない儀式で
護衛の男は王女と逃避行
かつて書庫で話していたのと
同じように会話する間柄に戻る
襲撃者の一人は実は味方だと言い張り、
その一人を仲間に加えて
安全な場所を目指すのだが・・・という流れ
・テイスト
ナイトとプリンセスが
追われて逃げて、
限られた期間を旅する
というのが骨子です
楽しいことも悲しいことも
経験します
・キャラ
【ユウファ】
主人公の男
王女の護衛『護舞官』
むっつり顔だが素直な性格
【アルナ】
王女
子供っぽいところがあるが、気が利く
【イルナ】
襲撃者の女
でも本人は味方だと言い張る
感情豊かな性格
・ファンタジーとは
読んでいて驚きました
本作は世界観がファンタジーというだけでなく
起こることにもファンタジーが
入れ込んであります
昔読んだことのある『風の大陸(富士見ファンタジア文庫)』
が頭をよぎりました
いやまさかとは思いますが、
この作者21歳って本当?!
当時と比べても遜色ないくらい
レベル高いです
今日の辛口!
・最後の方
非常に完成度が高く、
しかも確かな存在感を放っている
ところが素晴らしいです
そして
ラブコメとかだと細かいことに文句言ってくる人はいませんが
こういうハイレベルな作品だと細かいことに文句をつけられたりするのが宿命です
ということで
わたしも1点だけ挙げるとすれば
最後の方が何でも愛で片付けていないか?(敵方の方ですが)
という気が若干したかな
しかし今後も期待できる良作でした
以上、
ナイトとプリンセス、な?!
純ファンタジー作品でした!
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