賞種 : ―
出版 : メディアワークス文庫
著者 : 行田尚希
イラスト : ―
今日のインプレダクションはコレ!
日常系(時代物)です!
評価は
★★★★★★★☆☆☆
7個星です!!
伊勢に行く犬
自分を拾ってくれた女の子のため
お伊勢参りに犬が行く――
犬視点の日常系
それなりかな
犬視点で描かれる道程で、
ほぼ人間寄りの思考と言葉
を用いて表現されていますね
立ち寄り先で土地の名物を
食したりグルメレポート的な
要素もあります
道中に出会う人達の
気さくな感じとか、
昔は犬が町の風景の一部として
溶け込んでいたんだろうな
という大らかさを想像させる一冊でした
今日の甘口!
・流れ
女の子に拾ってもらった犬・真白
女の子は体が弱く
床に臥せることが多かった
ある日女の子は具合が悪化してしまい
せっかく縁談の話があるのに
このままではそれも駄目になってしまう
そんな時町である噂を聴いた
白い犬が人の代わりに伊勢参りに
行ってきたらしい
女の子の弟は真白に
お前も伊勢参りに行ってきてくれと頼み込んだ
こうして真白は一人で
東海道を歩き伊勢参りに・・・という流れ
・テイスト
東海道を行き
宿場町や茶屋に立ち寄りながら
そこで色々な人と出会っていきます
一期一会といった感じですね
・キャラ
【真白】
ワンちゃん
白い柴犬(表紙は紀州犬??)
【お春】
真白を拾った女の子
病気がちで体が弱い
【松吉】
お春の弟
姉の関心が真白に行ったので嫉妬し
真白をいじめる
・商才とは
『放蕩息子を跡に据えるより
商才のある婿を迎え入れた方が店が長く続く
商家ではそれが当たり前なんだ』
旅で出会った商家の跡継ぎ息子が
自嘲的に言ったことです
こうした考えが商売の世界に
根付いていれば良かったなあと思います
今日の辛口!
・全体
ちょっと人間に寄せ
すぎていたのがマイナスかも
もうちょっと犬に寄せて書くと
設定と噛み合って
作風が引き締まるかもしれません
以上、
東海道を行く、な?!
日常系(時代物)でした!
0 件のコメント:
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。