2016年4月2日土曜日

イケニエハッピートリガー2  9個星です!!

タイトル : イケニエハッピートリガーⅡ
賞種   : ―
出版   : MF文庫J
著者   : 未味なり太
イラスト : らいか


今日のインプレダクションはコレ!
ファンタジー作品です!


評価は
★★★★★★★★★☆
9個星です!!


ハッピーって

避けられない運命
それを壊すことはできるのか――
犠牲を強いるファンタジー
かなり良かった!
誰かを助ければ誰かが
犠牲となってしまう、
そんな板挟みの辛さ悲しさが
凄く響いてきました
それぞれが進んだ道は違えども
みんなが幸せを求めた物語です


今日の甘口!

・流れ
  主人公・裕は
  ヒロインのエルが
  幸せになると死んでしまう
  という体質を知らなかった
  それを敵に初めて知らされた
  この世界では
  エルが幸せになれなければ
  超能力者達が全員死んでしまう運命だという
  一人が死ねば沢山の人が助かる
  どちらかしか取れない状況に
  苦しむことになる
  しかし裕はあることに気付き、
  全員を助けようと・・・という流れ
・テイスト
  作者の独特な世界観が
  不思議世界へといざなうでしょう
  バトルも割とありますが
  本質は全て言葉の応酬に
  よって行われています
・キャラ
  【裕】
  異世界からやってきた少年
  【エル】
  幸せになると死んでしまう
  という呪いを持つ少女
  【カレン】
  エルの友達
  エルが幸せになると死んでしまうので
  エルを幸せにしないために
  破壊活動を行う少女
  【カミサマ】
  この人が在住する世界では
  この人こそが『幸せになると死んでしまう』女性
  【エル】
  カミサマのいる世界でのエル
  ここではカミサマが幸せになると死んでしまうため
  カミサマを幸せにしないために
  自ら命を絶とうとした
  裕が会ったエルは『カミサマが作った異世界でのエル』らしい
・広がり
  今回は主人公・裕のいた世界と
  エルのいる世界だけでなく
  カミサマのいる世界も
  描いたことでずいぶんと
  世界観に広がりが出ましたね
  1巻で謎めいていたことが
  急激に鮮明になっていきました
  1巻のエピローグで書くには
  量が多いし、
  2巻に説明を回したのは
  仕方無い部分もあったのかな
  そう思うと、
  世の中には説明したいけど埋もれてしまった設定
  というのが沢山あるのではないか
  (打ち切りとかで)
  と思えてきます


今日の辛口!

・全体
  どうなれば幸せか
  というのが展開によって
  「さじ加減」できてしまうところが
  ちょっとだけ引っ掛かったかなw
  とはいえこの設定自体は
  他で代替することが厳しいですので
  仕方無いことではあると思います


以上、
不思議世界、な?!
ファンタジー作品でした!


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