タイトル : 名前のない星の物語
賞種 : 第20回電撃小説大賞・最終選考落選作
出版 : メディアワークス文庫
著者 : 藍沢季
イラスト : ―
今日のインプレダクションはコレ!
ファンタジー作品です!
評価は
★★★★★★★★☆☆
8個星です!!
もっと良いように変えたい
人に名前を付ける仕事があり、
名付けを通して人の心に触れる――
名前を題材にしたファンタジー
割と面白かった
童話を意識した語り口で
ほんのり温かいお話
名付けが恋路のお手伝いに
なっていたりするので
恋愛要素もあります
また、名前というものと周囲との
関係性を探るような試みも
されていて、
けっこう想像力が刺激されますね
今日の甘口!
・流れ
名前を付けてもらうだけで
高額なお金が必要となる世界
そこでは名前が無い方が
普通だった
名前を付ける人は特別な職業【名付け親】
と呼ばれ、
依頼されると名前を付けに行く
とある少年は【名付け親】であり
砂漠の中の街から依頼が
来たのでその街を訪ねた
依頼人が自分の娘に名前を
付けてほしいようだが
当の娘の方は名前なんて
いらないという調子で、
少年は娘の事情を探り始める・・・という流れ
・テイスト
まあ出会う人々の
物語に触れていく、
という形式ですね
行く先々で出会う人々に
名前を付けるわけですが、
その際にどんな名前が良いか
色々とその人となりを知ろうとします
そうすると必ず何かを抱えているわけですね
誰しも何かのドラマを持っている
という感じで楽しめます
・キャラ
【ニコル】
人に名前を付ける『名付け親』という職業の少年
真面目な性格
【セッタ】
琥珀色のナナホシテントウ型人造生物
口が悪く割り切り型の性格
ただ、その中に気遣いもある
今日の辛口!
・全体
前提として
名前が無い
という不便さを残したまま
世界が進むだろうかという
のが疑問なのと、
せっかく名前を付ける時に
それって高額な報酬が必要な
解答なのかな・・・と思ってしまったw
面白い試みではあると
思うんですけどね~
以上、
名前を持つには多額のお金が・・・、な?!
ファンタジー作品でした!
タイトル : KAPPA
賞種 : ―
出版 : 徳間文庫
著者 : 柴田 哲孝
イラスト : ―
今日のインプレダクションは一般文芸のコレ!
ミステリ作品です!
全ては水の中に
牛久沼で河童に人が襲われる
という事件が発生して――
河童を題材にしたミステリ
これは凄く良かった!
河童が人を喰ったという
突拍子もない話を中心に据え、
伝説や人々の会話によって
徐々に輪郭を露わにしていく
というじわじわした構成ですね
最初はファンタジーかと思わせつつ
途中でそれがどうやらミスリードらしい
と気付かせてくれます
現実と空想の狭間で不思議な
体験を提供してくれるでしょう
登場人物達の心境の変化も
体験や勘違いといった仕掛けが
卓越していて鮮やかに釣られました
今日の甘口!
・流れ
牛久沼は現在ブラックバスが
増えて生態系が変わってしまい、
バス釣り客がよく訪れる
そんな中、バス釣り客の一人が
沼に現れた怪物に捕まり
引きずりこまれていってしまう
それを見た人が河童に人が喰われたと
地元住民に知らせ、
その地元住民が警察に通報し
事件となる
警察は当然河童のしわざなど
ありえないということで
目撃者を容疑者として
捜査し始めるが・・・という流れ
・テイスト
サスペンス性も充分にあり
読めば読むほどに謎に
興味が湧いていくような構成に
なっております
登場人物の成長なども見られ
人とストーリー両面で楽しめるでしょう
・キャラ
【有賀】はルポライター
自由気ままにやってきて
奥さんに逃げられたり
雑誌編集部からもよくない目で
見られていた
河童事件に興味を持ち牛久沼にやってきた
【阿久沢】は警察官
事件の当初から被害者の特徴に
疑問を持っていたが
あくまで殺人事件として進める上層部と揉めてしまう
【源三】は地元の漁師
まだ続けているけどもう
引退を考えている
【太一】は地元の少年
不登校児でバス釣りをしては
それを亡きものにしている
・内容
社会問題や人間の業も
触れられていて、
人間というものを考えさせる
厚みがあったのが良かったです!
巷に溢れるエンタメ性ばかり求めた作品は
薄っぺらいものばかりなので
本作の厚みに触れると心が引き締まりますね
・気に入った言葉
日本人は、何かが起こるまで動こうとしませんから
今日の辛口!
・特になし!
突っ込みたいところは
特にありませんでした!
この作家さんの他の作品も
読んでみたいところですね~
以上、
これがKAPPAか・・・! な?!
ミステリ作品でした!
タイトル : エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~
賞種 : ―
出版 : MF文庫J
著者 : 東 龍乃助
イラスト : 汐山 このむ
今日のインプレダクションはコレ!
ロボット系作品です!
評価は
★★★★★★★★★★
10個星です!!
燃え上がる紅
怪物達に対抗する特務機関は
ピンチを迎えていて――
ファンタジー要素もあるロボット系
凄く良かった!
人類側の深刻な危機感や
不遇なヒロインに訪れるささやかな光明、
クリーチャーとロボットの
ド派手な戦いなどが見どころ
色んな系譜を受け継いだ
ロボットモノという感じですが、
かなり臨場感のある描写
となっております
というかここまで悲惨なところも
描くのかーとびっくり
途中で漫画が入っているのも
このジャンルでは効果的かもしれません
ベースは『残酷な天使』??
その他色んなオマージュも
楽しめそうですよ
今日の甘口!
・流れ
近未来、そこでは化物が現れ
人類は食物連鎖の頂点から
引きずりおろされていた
圧倒的な化物の侵攻に
近代兵器だけでなく人型ロボットも
実戦に投入されていて、
対化物専門の組織もあった
ある日の化物の襲撃では
人類側が深刻な劣勢に
なりつつあり、
このままでは全滅というところだった
そこへ突如として現れた
航空機が化物の親玉を
いともあっさりと殲滅してしまう
謎の航空機とそこから出てきた少年は
何故か人気ロボットアニメの
設定と見た目そのままで・・・という流れ
・テイスト
怪物達が強くて人類ピンチ、
な緊張感が続きます
視点変更もけっこうあるので
かなりゆっくり描いてありますね
ヒロインが組織の思惑で
かなり不遇を受けていますので
(たぶんネルフより人の扱いが苛烈ですw)
鬱耐性もある程度必要かもしれません
・キャラ
【エイルン】は異世界から来た少年
しかしこちらの世界のアニメキャラと
設定も見た目も全く一緒という不可解な存在
弱い者のために戦う根が良い性格
【セレン】は特殊機体の操縦者
甘えん坊な性格の少女
【紫貴】は組織の指令側の少女
冷酷であるように努める性格
【葵】は組織の兵隊側の少女
熱い性格で指令側とよく揉める
・見せ場
この作家さんはとにかく
演出が巧いなと思いました
カッコつけるところでビシッとカッコつける!
辛いところではこれでもかと痛めつける!
強調して描くとやはりそれだけ
迫力が出ますね!
今日の辛口!
・展開
一番の鬱場とも言えるシーンで
エイルンが都合よく力を
発揮できない状態になっていたのが
ちょっと苦笑したかなw
通常状態なら身体強化能力発動して
あっさり片付けられちゃう
ハズなんだけどねえ~
まあでも、解放の前には沈み込みも
必要だから、ぎりぎり許容範囲かなw
以上、
特務機関、な?!
ロボット系作品でした!
タイトル : 鎧の姫君たち あるいは魔法石機関工学科の魔王による社会契約論
賞種 : ―
出版 : MF文庫J
著者 : 葉村哲
イラスト : 羽鳥ぴよこ
今日のインプレダクションはコレ!
ファンタジーラブコメモノです!
評価は
★★★★★☆☆☆☆☆
5個星です!!
あまりに多くの
異世界に行ったら全てが手に入り
ハーレムし放題で――
全てがうまくいくファンタジーラブコメ
厳しいかな
異世界でチートとハーレムという
定番キーワードです
ベッタベタで直球な、
何の努力もしなくても
全面的に自己肯定できる
旧来通りの仕様となっております
しいて言えば巨乳率が高いのが
特徴ですかね~
今日の甘口!
・流れ
異世界に行ったら
チート能力をもらい、
しかも次々ヒロイン達と
出会えて速攻オチるという
身体になった
異世界に降りたって
本当にすぐヒロインが現れて・・・という流れ
・テイスト
まあラブコメを学園から
ファンタジーに移しただけですかね
チョロインに囲まれたい人向けかな
・キャラ
【竜彦】は主人公少年
固い表情で真面目に見えるけど
そうでもない
没個性系の性格
【ネフェルティア】はヒロイン
魔王の娘
天然系の性格
【クリスティーナ】もヒロイン
皇女
お嬢様系の性格
今日の辛口!
・全体
まあ、マジで何の変化球
でもないので
よくこれを2014年後半に
刊行できたなーという感じですかねw
以上、
チートとチョロイン、な?!
ファンタジーラブコメモノでした!
タイトル : 女騎士さん、ジャスコ行こうよ2
賞種 : ―
出版 : MF文庫J
著者 : 伊藤 ヒロ
イラスト : 霜月 えいと
今日のインプレダクションはコレ!
ドタバタコメディモノです!
評価は
★★★★★★★☆☆☆
7個星です!!
その話、あとでいい?
新たにやってきた宇宙人から
埋蔵金の話が飛び出てきて――
田舎町の奇妙なドタバタコメディ
それなりかな
ネタ的にはもう尽きていて、
緩く楽しむキャラクター小説
という感じですかね
微妙な町おこしイベント、
埋蔵金とイトイシ・ゲサト推しのお話
祖母とオークが良い感じに
なってきていて微妙に気になる・・・
ところで、宇宙ジャスコって
どれだけ巨大なんでしょうね
今日の甘口!
・流れ
主人公達の住む田舎町に
またよく分からない者が
やってきた
どうやら新たな宇宙人で、
学校のグラウンドに埋蔵金が
あるから掘ると言っている
そこから何だかんだで
町おこしイベントを
埋蔵金発掘にしよう
ということに・・・という流れ
・テイスト
特に何かしようというものではなく、
ドタバタだけどのんびり
という感じのものです
暇つぶしには良いかもしれません
・キャラ
【瀬田 麟一郎】は主人公少年
没個性系の性格
【クラウゼラ】は女騎士
ポンコツ系の真面目な性格
【ポーリリファ】は姫
何故か中年のおっさん系の性格
【宮藤 みや】は幼馴染
直情系の性格
今日の辛口!
・全体
これ、本当に続巻出すの?w
表紙イラストとかは
好きなんだけどねえw
以上、
新たな宇宙人、な?!
ドタバタコメディモノでした!
タイトル : コートボニー教授の永続魔石
賞種 : 第1回オーバーラップ文庫大賞・金賞
出版 : オーバーラップ文庫
著者 : 桜山うす
イラスト : フルーツパンチ
今日のインプレダクションはコレ!
ファンタジーモノです!
評価は
★★★★★★☆☆☆☆
6個星です!!
その方が面白い
モノづくりオタクの家に
小人の天才教授がやってきて――
技術職風味のファンタジー
それなりかな
インドア派の緩いドタバタが
あるファンタジーという感じ?
設定とかは頑張って考えた
のかなと思います
んーこの設定でこの始まり方なら
もう少し別の方向というか、
マニアらしさを目指した方が
良かったのかもしれませんね
今日の甘口!
・流れ
人間だけでなく亜人も
暮らす世界
大学に通う青年は
ある日学校に行く途中で
奇抜な船が到着するのを見つける
船には小人族が乗っていた
偶然小人族の教授が青年の
家にやってきて知り合い、
魔力の尽きない石【永続魔石】を
探していると知る
それから互いに利用しあう
関係が始まった・・・という流れ
・テイスト
冒頭はもうちょっと
職人的な流れになるのかな
という感じだけど、
割とドタバタ劇してます
・キャラ
【スービ】は主人公男性
何かを製作するのが
優先順位の最上位というマニア気質
ロリコンの気もある
【コートボニー教授】
小人族の女性
傍若無人な性格
今日の辛口!
・全体
んーちょっと中年臭が
出すぎているというか、
何というか・・・
もう少し若さが欲しかったかなw
以上、
小人族との?!
ファンタジーモノでした!
タイトル : バグゲーブレイカー! 1 ~Lv99だけどまだ本気出してない~
賞種 : ―
出版 : オーバーラップ文庫
著者 : 山川進
イラスト : かわいまりあ
今日のインプレダクションはコレ!
異世界転生作品です!
評価は
★★★★★★★★★★
10個星です!!
俺が愛したクソゲー
ゲーム世界に転生した
そこはクソゲーの世界で――
クソゲーがテーマの異世界転生
素晴らしかった!
『クソゲー』らしさも作りこまれていて
『愛すべきクソゲー』みたいな
感じが出せているのが凄い
ラストバトルの後の展開は
まさに『クソゲー!』と苦笑しましたw
主人公のやさぐれ具合とかが
人間らしさを感じられるキャラの立ち方
だったのが良かったですね
人間模様がうまく表現されていて
感情の揺らぎとか吐露することへの恐れとか
青春的な要素が気分を盛り上げてくれます
今日の甘口!
・流れ
MMORPGの廃人だったけど
そのゲームがサービス終了
してしまった・・・と失意の少年
しかし通っている学校の生徒が
まるごとゲーム世界へ転生した
少年はゲーム世界を満喫するが、
生徒会から声がかかる
クリアに協力してほしい・・・
最初はわずらわしくて拒否するが
生徒会の一人の少女が
つきまとってきて勧誘してくる
そうして触れ合う内に・・・という流れ
・テイスト
割とヒロイン達に囲まれて
すんなりとハーレムしちゃう
ところもありつつ、
悩みとその解放とか
クソゲーLOVEとか
かなりぎっしり詰まっています
・キャラ
【稲荷木 リク】は主人公少年
廃人ゲーマー
卑屈系の性格
【茜部 ハルカ】はヒロイン
真面目で優しい性格
風紀委員として優等生を
演じているけど、実は・・・?
今日の辛口!
・設定とか
どうも設定が作り込んであったり
てきとうに見えたりするところが
あって不思議な感覚でした
集中力を注ぐところが
ピンポイントなんですかねw
・イラスト
ん~内容が良かっただけに
イラストはもう少しこう・・・
バインバインしてない感じの
方が良かったんじゃないかな~
以上、
クソゲーLOVE、な?!
異世界転生作品でした!