タイトル : dele
賞種 : -
出版 : 角川文庫
著者 : 本多 孝好
イラスト : -
今日のインプレダクションはコレ!
人生ドラマです!
消去するけど
自分の死後に消去して欲しいファイルの
消去予約の依頼をする人達――
人生ドラマ。
けっこうおもしろかったです。
ミステリとのことですがあまりミステリ感は
無かったような気がします。
オーソドックスな形式で様々な登場人物の
人生ドラマを楽しむことができます。
今日の甘口!
・流れ
とある会社『dele.LIFE』には特殊な依頼が舞い込んでくる。
「自分が死んだ場合、このファイルを消してほしい」
そんな依頼だ。
他人に見られたくないファイルは誰しも持っているもの。
それらのファイルには色々なドラマが関わっている。
依頼人が死亡したかどうかは「xx時間PCやスマホが操作されない状態が続けば死亡と判断する」契約になっているが、
会社側としては念のため直接死亡確認してからファイルを消去するようにしているため、
死亡確認で足を運ぶ先で依頼者周辺の人物達に色々な話を聞くことになる・・・という流れ。
・テイスト
仕事が発生し、
足を運んだ先で人生ドラマに触れるという
オーソドックスなものです。
・キャラ
【真柴祐太郎】
主人公男性。
フットワークが軽く、
どの人や集団にも会話で入り込んでいく。
【坂上圭司】
ファイル消去の依頼を受ける会社の社長。
ビジネス思考で消去すべきとなったファイルは
深入りせず消そうとする。
今日の辛口!
・全体
根っこにあるのが悪くないものだったので
嫌な気持ちにならずに読めました。
作りが上手いと思います。
ただやはり、
クライアントのファイルは見ちゃいけないけどお話を膨らますために見ちゃう
方向に持っていかざるをえないのは、
ちょっと無理が出てきていますね。
以上、
足を運んだ先で、な?!
人生ドラマでした!
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