タイトル : ヒトごろし(下)
賞種 : -
出版 : 新潮文庫
著者 : 京極 夏彦
イラスト : -
今日のインプレダクションはコレ!
時代モノです!
俺は土方歳三だ
新選組の活動が続くと、
重役まで隊を抜け出し――
土方歳三に焦点を当てた時代モノ。
下巻。
活躍から転落へ。
大政奉還辺りからはかなり駆け足でしたね。
山南の一件で新撰組は終わった感が出ていて、
後はラストを人外らしく終わらせるところまで
突っ走るのみでした。
今日の甘口!
・流れ
重鎮・山南脱走からの粛清。
それからの新撰組は大政奉還を経て、
今度は賊軍の立ち位置に逆転してしまう・・・という流れ
・テイスト
最後まで何かが壊れた人として
土方歳三を描くというものです。
・キャラ
【土方歳三】
新撰組副長。
何かが壊れていて人を殺したい衝動に駆られる。
【山崎丞】
新撰組の諜報役。
捉えどころがない。
今日の辛口!
・全体
新撰組を検索してみると「諸説あり」が多いことが分かりました。
要は解釈の余地がいくらでもあるということで、
本作も「自分はこう解釈して書いた」と言われればそうなんでしょう。
しかしわたしにはそうは見えなかったですね。
諜報役をやたら持ち上げて描いたり、
正義を主張するキャラクターを出しては土方歳三がカウンターを入れるような
セリフ回しだったり、
最近のウケが良い傾向に沿って書いただけに感じられます。
以上、
諸説あり、な?!
時代モノでした!
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