タイトル : 賭博師は祈らない
賞種 : 第23回電撃小説大賞・金賞
出版 : 電撃文庫
著者 : 周藤 蓮
イラスト : ニリツ
今日のインプレダクションはコレ!
歴史系ドラマ作品です!
評価は
★★★★★★★★★☆
9個星です!!
守ること破ること
賭博だけで生きてきた男が
父親代わりに――
退廃と活気の歴史系ドラマ。
なかなか面白かった。
この手のギャンブルモノは
イカサマを競い合う下品な展開に
なりがちなのですが、
本作ではなるべく確率の方へ
持っていこうという
ある種のストイックさがあったのが
良かったですね。
そしてこうした生き方をしてきた人でも
誰かに手を差し伸べる心を
持つことができると示せたのも
意味があるのではないでしょうか。
今日の甘口!
・流れ
勝ちすぎないことで
安全に賭博師を続けてきた男が
思いがけず大勝ちしてしまった。
店に目をつけられてはたまらないので
この店に勝った分を全部還元させる
ことを思案する。
そこで高額な買い物をしてやればいいと思い立ち、
奴隷を買ったのだった。
やってきた少女は喋れないし文字も書けない。
賭博師の男は少女に手を出すこともなく、
メイドとして家に置くことにした・・・という流れ
・テイスト
賭博場とそれに関わる人物に
どんな人がいるか、
という紹介を兼ねた感じの
ストーリーと、
娘を1から育てるみたいな
中年オジサン向けの設定という
2つの要素が主ですかね。
・キャラ
【ラザルス】
賭博師の男
一生を淡々と賭博で過ごすつもり。
どうでもいい、が口癖。
でも良心を捨てきれない。
【リーラ】
奴隷の少女
全てに怯え、諦めたように感情が乏しい。
今日の辛口!
・全体
読み始めはちょっとキザったらしい文章だなと
思いましたが、
主人公を追っていくと
まあそれに合わせたと思えばいいか
という感じになったので
大きなマイナスは無いです。
以上、
店に目をつけられてはたまらない、な?!
歴史系ドラマ作品でした!
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