タイトル : 竜と祭礼 ―魔法杖職人の見地から―
賞種 : 第11回GA文庫大賞・奨励賞
出版 : GA文庫
著者 : 筑紫一明
イラスト : Enji
今日のインプレダクションはコレ!
ファンタジー作品です!
評価は
★★★★★★★★★☆
9個星です!!
そこにあった出来事
偉大な魔法杖職人の弟子に
特別な杖の修理依頼が舞い込んで――
謎を巡るファンタジー。
かなり良かったです。
静かで心地良く、
最後にじんわり温かい。
進行が丁寧でありつつ無駄も省いてあるので
とても安心して読めました。
風土や慣習・歴史など編み込まれていて
舞台がしっかり作られているのが良いですね。
今日の甘口!
・流れ
偉大な魔法杖職人が亡くなり、
その弟子は1人立ちしなければならくなった。
そんな時に弟子の所に来客が現れる。
来客は杖の修理依頼に来たのだが、
調べてみるととても特殊な素材が使われていることが判明。
入手手段も分からない素材を探さなければならなくなる・・・という流れ
・テイスト
問題が舞い込んで、
それを解決するために情報を集めていくものですね。
・キャラ
【イクス】
偉大な魔法杖職人の弟子。
愛想が無い男性。
【ユーイ】
杖の修理を依頼に来た女の子。
・舞台の骨格
町や村があればそこにどういう風土が根付いているのか、
どんな慣習があるのか、
そこにはどんな信仰があるのか、
それが年月を経て今どうなっているのか、
昔はどうだったのか・・・
そういうところを考えて丁寧に書いていくと
舞台がしっかりします。
これは骨格です。
今日の辛口!
・全体
正直、
GA文庫がよくこれを入選させたなあと驚きです。
萌えだとかそういうのでなく、
盛り上げるための小細工も排しています。
ある時こういう場所でこういうことがあった、
という物語を変に加工せずそのまま提供した、
そんな感じの素直な筆致がとても心地よかったです。
以上、
杖直そう、な?!
ファンタジー作品でした!
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