賞種 : ―
出版 : 文春文庫
著者 : 横山 秀夫
イラスト : ―
今日のインプレダクションはコレ!
ミステリー作品です!
何かの動きが
降ってわいた長官の視察
ゴタつく県警の中で広報官は――
板挟みの警察ミステリー
かなり良かったです
こうした取引や交渉を
公職、とりわけ法に密接に関わる
ところを舞台にして描いたのは
面白いと思います
主人公の男は
典型的な昔の家長という像を
描いているように思います
これはロクヨンが起こった元号を
想起させるための装置かなとか
演出の深読みをしたくなる
技巧派な書き方でした
散らばっている情報が
下巻でどう繋がるのかを楽しみに
したいと思います
今日の甘口!
・流れ
警察の広報官の男は
記者クラブの記者達だけでなく
身内の部長にも挟まれながら
仕事に追われていた
警察側の論理を貫けと指令を受け
広報官がその通りに記者に接すると
記者との関係が悪化していく
しかし記者達も取り込まないと
いけないイベントが発生
警察庁長官が視察に来るので
ぶら下がり取材の質問をデキレースにしたい
しかし記者達とうまくいかず、
長官の訪問予定先の過去の事件・昭和64年に起こった通称ロクヨン
の遺族宅の訪問承認も突っぱねられてしまう
そうしている内にロクヨンで
何かの秘密がありそうだと判明し・・・という流れ
・テイスト
刑事事件モノなので
色んな人への聞き込みが
あります
それから各方面からの
板挟み状態で歯を食いしばりながら
という社畜的な側面もありますね
・キャラ
【三上 義信】
警察の広報官
元バリバリの刑事だったが
今は広報官をしている
内を明かさない警戒感の強い性格
【三上 美那子】
義信の妻
娘の失踪から思いつめてしまい
情緒不安定
【赤間】
部長の男
慇懃無礼で組織人間
今日の辛口!
・全体
ブ男と超絶美女が何故か夫婦で
しかもきっかけは些細なことだった、
という妙に今時の無理やり設定が
ちょっと浮いている気がしました
それ自体も下巻で何かの
伏線になってるんですかね?
ミステリ部分は割と面白いので
下巻を楽しみにしたいと思います
以上、
何かの秘密が、な?!
ミステリー作品でした!
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