タイトル : 失われた世界
賞種 : -
出版 : 角川文庫
著者 : コナン・ドイル
イラスト : -
今日のインプレダクションはコレ!
空想冒険小説です!
余白を想像する楽しさ
知られざる台地へ。
そこには絶滅したはずの恐竜達がいるという――
そこそこ楽しめた。
ホームズの書き方と同様チャレンジャー教授はこんなに変わり者で云々、とキャラ小説の手腕を遺憾なく発揮する。
若干読み口の妨げとなったのは全編に渡る新聞記者による手記然とした文体で、新聞記者はこの様な手記をするのだろうかと疑問に感じ、中盤に於いては愛しの彼女を射止めるためのホラ話が引くに引けなくなったのだろうかと心配になった。
しかし読了してみればそれは杞憂で、実は純粋な空想冒険小説だったのだと気付かされる。
初心に立ち返って小説を楽しむべしと教えられた気がする。